マクラーレンF1代表、アストンマーティン射程圏内も「謙虚であり続ける」
マクラーレン・チーム代表のアンドレア・ステラは、2023年のコンストラクターズ選手権でアストンマーティンを追い抜くためには「謙虚であり続けなければならない」と主張する。

前戦カタールGPでは、マクラーレンの両ドライバーが下位から挽回してトップ3フィニッシュを果たし、マクラーレンは2戦連続で表彰台を獲得した。

土曜日のスプリント・レースでは、オスカー・ピアストリとランド・ノリスが1位と3位に入り、マクラーレンはポイントランキングでアストンマーティンとの差を大きく縮めた。

一時はアストンマーティンに137ポイント差をつけられていたマクラーレンは、シーズン中盤に盛り返し、残り5戦の時点でその差をわずか11ポイントまで縮めている。

フェルナンド・アロンソはアストンマーティンがまもなく4位の座を明け渡すことを「受け入れなければならない」と主張しているにもかかわらず、ステラはマクラーレンがそれを当然だと考えてはいけないと主張する。

「ほら、F1に簡単な仕事などない」とステラは語った。「我々は非常に地に足がついた状態を保っている」

「それに、物事がどれだけギリギリのところにあるのか、我々は目の当たりにした。今日、メルセデスに起こったこと(ターン1で同士討ち)や、フェラーリに起こったこと(カルロス・サインツのマシンの燃料システムの問題)を見たが、それは彼らが素晴らしいドライバーを擁する素晴らしいチームではないからではない」

「これは、このスポーツが非常に限界的なものだからであり、できる最善のことは、集中し、謙虚に、成果を出し続けることだけだ。そうすれば、私が言ったように、アブダビでわかるだろう」

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

一方、アストンマーティンのチームボスであるマイク・クラックも、最終戦に向けて勝負が決まったと宣言することには否定的だ。

アストンマーティンは今週末のアメリカGPでさらなるアップグレードを施し、シーズン序盤の勢いを取り戻そうとしている。

「いや、自分の運命は常に自分の手の中にあるものだ」とクラックは語った。「マシンを改善しようと努力しなければならない。我々は今もそう努力しており、それから全力でこの問題と戦おうとしている」

しかしクラックは、アストンマーティンには「現時点」ではマクラーレンに対抗できるだけのペースがないことを認めており、パパイヤ色のチームを寄せ付けないようにするのは「難しいだろう」と付け加えた。

とはいえ、彼はカタールでのアストンマーティンの走りをポジティブに捉えている。フェルナンド・アロンソは予選4番手につけ、日曜日のレースでは6位でフィニッシュした。

しかしクラックは、マクラーレンに影響を与えた予選でのトラックタイムの削除は、アロンソの2列目スタートがマクラーレンのペースを反映したものではなかったと警戒している。

「最近よりは少し良かったけど、順位を上げるほどではなかった」とクラックは振り返る。「なんとかフェラーリを後ろに留めることができたが、その後フェラーリが前に出たとき、我々も追い越すことはできなかった」

「それほど驚くべきことではなかったと思う。予選では良い順位を獲得できたが、ラップタイムがいくつか削除されたことも忘れてはいけないからだ。つまり、グリッドの上位にいるつもりでも、それが自分のパフォーマンスを100パーセント反映しているわけではない」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / アストンマーティンF1チーム