マクラーレンF1、“肝っ玉が大きいルーキー”のピアストリに大きな期待
マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、オスカー・ピアストリのこれまでのルーキーシーズンの印象的な活躍を「非常に印象深い」と称賛し、大きな期待を寄せている。

ブラウンは以前、マシンが開発不足でパフォーマンスが不足していた序盤、22歳のピアストリが初陣でたった3つのグランプリをおえただけで、将来のF1チャンピオンになると宣言した。

それ以来、ブラウンはピアストリが見せるパフォーマンス、彼の持つ能力、そしてトラックの内外で見せる彼の気質が、先の主張をさらに証明していると感じている。

チームのウェブサイトに掲載されたコラムで、ブラウンは、マクラーレンがピアストリを起用したことについて「その選択は正しかった」と断言している。

「オスカーに関しては、彼の忍耐力と自信という、非常に印象的な点がいくつかある」

「彼はとても物静かで、金曜日には勉強している。新しいサーキットもあるけが、そのギャップはどんどん縮まっている」

「金曜日のモナコではランドから0.5秒離され、『ここでは限界を探ることはできない。もし限界を探れば壁にぶつかってしまう』と言っていた」

「だが、彼は冷静で、信じられないほど勉強家だ。彼はランドのデータを見て、土曜日には予選でコンマ1秒差をつけることができる。つまり、彼は金曜日に学ぶ能力に長けていて、ラップタイムを見て『金曜日に勝たなければならない』というメンタリティに陥ることはない」

「オッケー、ランドは予選で彼を上回っている(10勝3敗)が、シルバーストーンから彼は同じ差でついていっている。彼は金曜日にミスをせず、マシンをグラベルに置かなかったから、それができたんだ」

「彼は勉強し、そして速いところでは速い。我々が彼に見ているのは、非常に成熟し、非常に忍耐強く、非常に勉強熱心で、肝っ玉が大きいドライバーだ」

「我々が今見ている状況からすれば、彼が将来の世界チャンピオンになると信じる十分な理由がある。彼は良くなっていくだけだ」

「シルバーストーンやスパでの彼を見ればわかる。彼はルーキーイヤーのランドとある意味で同じことをしている」

「ラップ全体をうまくまとめることができないかもしれないし、3つのセクターで少し乱雑になり、完璧に揃えられないかもしれない。だが、それは典型的なルーキーのものだ」

「でも、フェンスに突っ込んだりはしていない。1年目のランドと同じようなところがオスカーにはある」

マクラーレンのF1チーム代表のアンドレア・ステラは依然、ノリスとピアストリが、特にフィードバックとクルマに求めるものに関して、いかに似ているかについて言及したことがある。

それは開発やアップグレードに関して、マクラーレンにとって非常に有益なことだ。

ブラウンは、以前ノリスと元チームメイトのカルロス・サインツがそうであったのと異なり、ピアストリとはトラックから離れると親友ではない可能性があることを認識しているが、パートナーシップは機能している。

そして、ブラウンは、ピアストリが今シーズンの残りのレースでノリスとの差を縮めていくことを期待している。

「今のランドは、チームメイトにもう1人のランドがいるような気分になっていると思う。それが二人を追い込むことになるだろうが、それは非常に健全な方法だ」とブラウンは付け加えた。

「そして彼らはとても仲良くやっている。それはカルロスとランドとは異なる関係だ。彼らはいつも外出してゴルフをしていた」

「ランドとオスカーの関係は、もう少しビジネス的だと言える。だが、彼らは素晴らしい関係を築いているし、今年すでに数回お互いに激しいレースをしたとき、彼らは両方とも協力していた」


「経験が融合していること、若く、間違いなく将来のチャンピオンになりそうな二人は、我々は予見可能な将来において最高のドライバーラインナップを持っていると思う」

「我々、フェラーリ、メルセデス、アストンマーティンの間でタイトな戦いが繰り広げられるだろうが、今年いっぱいはいい戦いができると思う。オスカーはこれからもランドと張り合うことを期待している」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / オスカー・ピアストリ