マクラーレン、F1マシンにデジタル広告ディスプレイを搭載 / F1アメリカGP
マクラーレンF1チームは、F1アメリカGPからMCL36にデジタルディスプレイを搭載。スポンサーロゴなどを動的に表示できるこの仕組みはF1マシンの広告に確信をもたらす可能性を秘めている。

車載カメラにはっきりと表示されるこのデジタルパネルを使用するためにマクラーレンは英国のシームレス デジタル(Seamless Digital)社と複数年契約を締結。

この技術を使用することにより、走行中にコックピット開口部横にあるデジタルパネルに表示するスポンサーロゴやブランディング、メッセージなどを自由に変更できる。

今シーズンは、実験的な使用となり、AndroidなどのGoogleとのパートナーシップに関連したロゴが表示されるが、ブランドをローテーションできることで、F1マシンのボディワークの限られたスペースの制約を克服し、将来的により多くのスポンサーを獲得できる可能性がある。

マクラーレン レーシングのエグゼクティブ ディレクター兼ブランド&マーケティング担当のルイーズ・マキューアンは「シームレス デジタルと協力して、デジタル広告技術における最もエキサイティングなイノベーションの 1つを発表できることをうれしく思う」とコメント。

「我々の車でさまざまなブランドをローテーションできることは、この分野のゲームチェンジャーであり、これがより広い業界に与える影響を見ることを楽しみにしている」

試験中のシステムの総重量は約200gだが、将来的には軽量化される可能性があり、技術が使用される車の場所によっても異なる。ドライバーのヘルメットに装着できるバージョンも開発されている。

表示するものを動的に変更できるこの技術は、スポンサー広告だけでなく、たとえば、レースがセーフティカー期間の場合や、ピットのときなど、特定の状況に応じたメッセージを表示することもできる。これは興味深い商業的可能性を生み出し、将来的に車内ブランディングの新たな機会を生み出すことが期待されている。

シームレス デジタルの創設者兼 CEO であるマーク・ターナーは「モータースポーツマーケティングの将来における次のステップを表すこの技術を発表できることを嬉しく思う」とコメント。

「F1カーのブランディングをリアルタイムに変更できることは、チームやパートナーにより大きな柔軟性と価値をもたらす。我々のテクノロジーは、ブランドが状況に応じたメッセージを伝えるためのよりクリエイティブなオプションを可能にする」

「テクノロジー分野のパイオニアとして、革新と慣習を破るという我々の野心を共有するマクラーレンという完璧なパートナーを見つけた。これは柔軟なオンカー ブランディングとモーター レーシング アセットの始まりに過ぎないと考えている」

「このテクノロジーがF1カーで機能することを保証することで、革新が最も困難な分野をすでに突破しており、F1、モータースポーツ、ゴルフ、米国のスポーツ、そして、最終的には、より広くメインストリームの使用における広告を破壊する準備はできている」

マクラーレン F1 アメリカグランプリ

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム