F1 ジェームス・キー マクラーレン
マクラーレンは、トロロッソ・ホンダでテクニカルディレクターを務めていたジェームス・キーがチームに加入し、新設されるテクニカルディレクターのポジションに就くことを認めた。

英国のBBC は26(木)、ジェームス・キーのトロロッソ・ホンダ離脱とマクラーレンへの加入というニュースをすっぱ抜いた。

マクラーレンの広報担当は、ジェームス・キーがマクラーレンのチームの一員になることをF1公式サイトの取材で認めた。

その後、マクラーレンの公式Twitterもジェームス・キーがテクニカルディレクターとして加入することを正式発表した。

しかし、トロロッソ・ホンダはまだコメントを拒否しており、ジェームス・キーがいつからマクラーレンでの仕事を開始するかは不明となっている。

F1では、チームスタッフがライバルチームに移籍する際には通常であれば1年間の“ガーデニング休暇”を取るという紳士協定がある。

しかし、マクラーレンは、トロロッソ・ホンダに育成ドライバーのランド・ノリスを貸し出すという条件で、その期間を短縮することを交渉しているとされている。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、トロロッソ・ホンダで結果を出せていないブレンドン・ハートレーに代えて、F1オーストリアGPからランド・ノリスを乗せることができないかマクラーレンに打診していたが、マクラーレンは拒否していた。

しかし、ジェームス・キーの件が絡んだことで、トロロッソ・ホンダにシーズン途中のドライバー交代の可能性が再び浮上した。

実際、ランド・ノリスは、F1公式サイトがマクラーレンのジェームス・キー獲得のニュースを投稿したツィートに“hahahahaha good one!”とテキストの入ったGIFアニメでリプライしている。


ジェームス・キーは、F1で20年の経験を持ち、優秀なエンジニアの一人として評価されている。

1998年にジョーダンでキャリアを開始したジェームス・キーは、ミッドランド、フォース・インディアとチームのオーナーシップが変更するなかで12年間在籍し、テクニカルディレクターとして2009年にはジャンカルロ・フィジケラのスパでのポールポジション獲得と2位フィニッシュを支えた。

2010年にはザウバーに移籍。BMWが撤退してどん底にあったチームを表彰台争いができるまでに変貌させた。

そして、2012年9月にトロロッソに加入。5年契約が期限を迎える2017年にはウィリアムズへの移籍が噂されたが、2年契約を結んでトロロッソに残ったとされている。

一方、マクラーレンからはエンジニアリングディレクターのマット・モリスが辞任したが、これはジェームス・キーの加入とは無関係だとしている。

マクラーレンは今月初めにマネジメント体制の再編の一環として、レーシングディレクターを務めてきたエリック・ブーリエを事実上更迭させている。エリック・ブーリエが担ってきた役割は、新設されたスポーティングディレクターに任命されたジル・ド・フェラン、パフォーマンスディレクターに昇格したアンドレア・ステラ、そして、COOであるサイモン・ロバーツの3人によって分担されている。

マット・モリスは、先月マクラーレンの従業員がチームの内部事情を告発した“フレッド・ゲート”でエリック・ブーリエとともに“アンタッチャブルズ”と呼ばれていたことが暴露されていた。

現在、マクラーレンは48ポイントで首位のメルセデスから262ポイント差のコンストラクターズ選手権7位に沈んでいる。トロロッソ・ホンダとの差は28ポイント差。

マクラーレンは、2012年のブラジルGP以来、優勝から遠ざかっており、表彰台も2014年の開幕戦オーストラリアGPでケビン・マグヌッセンとジェンソン・バトンが2位と3位を獲得して以降、獲得できてない。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / トロロッソ / ホンダF1