F1 マクラーレン バクー市街地コース アゼルバイジャンGP
マクラーレンは、トップスピード不足を解消することを目指して、F1アゼルバイジャンGPのフリー走行で“異なる哲学”を試す予定であることをドライバーを務めるフェルナンド・アロンソが明かした。

マクラーレンは、2018年からルノーのF1エンジンを搭載しているにも関わらず、オーストラリアとバーレーンでは予選のトップスピードで最下位とその弱点が露呈。バーレーンとの連戦となった中国ではフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンがお互いにトウ(スリップストリーム)を使わせてそれを補っていた。

昨年、マクラーレンはバクー市街地コースで最速のマシンからトップスピードが15km/h遅かった。バクーにはメインストレート前にも4つの全開コーナーがあり、二人のドライバーはQ1で敗退している。

「ここ数年、ここは僕たちにとってかなり難しいグランプリだった。もちろん、僕たちにはパワー面でいくつか制約があったけど、今年も僕たちのクルマはまだストレートで遅いように思う」とフェルナンド・アロンソはコメント。

「でも、ここでそれを改善できるかもしれない。僕たちは金曜日にスピードを追加するために異なる哲学、異なるテストを実施する。その弱点を最小限に抑えられるかもしれない」

「過去2年間のタイムを見れば、ポールポジションとの差はかなり大きかった。去年は4秒くらい遅かったと思う。良い仕事をしてそのタイムに近づけることを期待している」

「僕たちは今年ここまでQ3に到達できていないし、今回も厳しいと思っているけど、もう少し近づけることを期待している」

バクーは、大部分は典型的なストリートサーキットではあるものの、F1で最長のメインストレートがあるという特性のため高いトップスピードも必要となり、チームにセットアップ面で特有のチャレンジを課す。

フェルナンド・アロンソは、金曜日に実施する事件はバクー特有のニーズへの対応ではあるが、カナダのような今後も直線スピードが重要なレースのためにもなると考えている。

トップスピード不足を最小限に抑えようとすることで、残りのラップが犠牲になるリスクはあるかと質問されたフェルナンド・アロンソは「ある意味ではそうかもしれない。このサーキットには非常に異なる箇所があるからね」とコメント。

「1つの箇所に寄せて妥協をすれば、他の箇所がかなり大変になるかもしれない。僕たちはそこについて慎重に考える必要がある。明日はだたのテスト日なので、異なるソリューションをテストする。その日の夜にそのソリューションの全てをどのようにバランスをとっていて決断を下すかは僕たちの責任だ」

「ある意味、狭いストリートサーキットなのでレース状況でのサーキットの遅い箇所ではオーバーテイクはあまり多くない。通常、ここではストレートで速いことが有利なソリューションになるだろう」

フェルナンド・アロノソは、バクーでマクラーレンのポジションが劇的に変化するとは思ってはいないが、昨年のレース中に行ったインシデントなどのような外的な要因を生かせることを期待していると語る。

「今週末、劇的なことが起こるとは期待していない。セーフティカー、難しいサーキットと言う点では、予測できないレースになるかもしれない」とフェルナンド・アロンソは語る。

「とにかく、日曜日にどんなレースになるか見てみよう。中団グループは、ハース、ルノー、そしてマクラーレンの力関係によってポジションは上下している。ここではどうなるか見てみるつもりだ」

「でも、言ったように予測するのは難しい。日曜日の終わりには状況は少しレベルアップしているかもしれない。土曜日はチームによって状況の良し悪しが見られるかしれないけど、日曜日には僕たちはいつも似たようなポジションに戻っている。今回もそんな感じになるだろう」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1アゼルバイジャンGP