マクラーレン・ホンダ:2017 F1 第13戦 イタリアGP プレビュー
マクラーレン・ホンダは、F1イタリアGPでの厳しい週末を予想している。
全長5.793㎞のモンツァ・サーキットで開催されるF1イタリアGPは、平均時速259㎞というカレンダー最速のレース。時速330㎞に達する箇所が4つあり、今季型のマシンでは最高速はさらに向上すると目されている。スロットル全開率はカレンダー中最大の75%とパワーユニットに厳しいサーキットであり、マクラーレン・ホンダは厳しい戦いを予想している。
ホンダは、フリー走行1回目にフェルナンド・アロンソのマシンに“スペック3.7”と呼ぶアップグレード版エンジンを搭載することを決定しており、アロンソはグリッド降格ペナルティを受けることになる。
関連:2017 F1イタリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1イタリアGP
全長5.793㎞のモンツァ・サーキットで開催されるF1イタリアGPは、平均時速259㎞というカレンダー最速のレース。時速330㎞に達する箇所が4つあり、今季型のマシンでは最高速はさらに向上すると目されている。スロットル全開率はカレンダー中最大の75%とパワーユニットに厳しいサーキットであり、マクラーレン・ホンダは厳しい戦いを予想している。
ホンダは、フリー走行1回目にフェルナンド・アロンソのマシンに“スペック3.7”と呼ぶアップグレード版エンジンを搭載することを決定しており、アロンソはグリッド降格ペナルティを受けることになる。
フェルナンド・アロンソ
「スパ同様に、モンツァも伝統あるサーキットであり、誰もがこうしたコースでレースが行われるのを嬉しく思っていると思う。今季のマシンは幅広でスピードが上がっており、ファステストラップの更新が見られるだろうし、ストレートでは信じられないほどのハイスピードになるだろうから、モンツァがこれまでとは違うコースのように見えるかもしれない。最高速という点では、カレンダー中一番のコースだ。ドライバーにとっては、美しい風景の中にあるストレートを駆け抜けタイトなシケインに飛び込み、度胸の試される高速コーナーもあるなど、素晴らしい気分で走ることができる。これまでも言及してきた通り、サーキット特性は僕たちのパッケージと相性がよくないので、厳しい戦いを強いられることになると思う。ただ、スパと同じようなパワーサーキットだが、異なる点も多くある。全長の長いスパに対して、モンツァは短く、とても速いレース展開に感じる。モンツァでなによりも素晴らしいのは、ファンの皆さんだ。たとえティフォシレッドをまとっていなくても、ファンは力を与えてくれますし、レースやモータースポーツに対してものすごく情熱的だ。イタリアGPは、多くの人がお気に入りに挙げるが、レースファンを魅了するサーキットで、その評判にふさわしいグランプリだと思う」ストフェル・バンドーン
「モンツァは本当にクールな場所だ。これまでにフォーミュラ・ルノー3.5とGP2で経験し、両カテゴリで優勝していて、よく知っている場所だし、いつも本当に楽しく走れる。ファンの皆さんは最高で、とても情熱的な声援を送ってくれるので、その熱狂に飲み込まれるのではないかと感じるほどだ。スパが厳しいレースだったのは明らかだが、ベルギーとイタリアは異なるレースだと気持ちを切り替えている。ストレート上では集団の中でペースを維持するのは厳しかっただし、モンツァでも同じ事象に直面すると思うが、好結果を手にするチャンスをつかむべく、週末の間ハードにプッシュし続ける。もちろん予選結果は重要だが、レースでもペースを維持してポジションを保てるようにすることが必要だ。スパでは、レースにいい影響が出せるように、予選でチーム一丸となって本当にいい仕事ができた。今週末は、さらに多くの取り組みができればと思う」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「イタリアGPは、レースファンにとって見逃せないレースだ。フェルナンド、ストフェル、マクラーレンはそれぞれここで素晴らしい勝利を収めた経験がある。モンツァには多くの歴史があり、カレンダーの中でも特に重要な役割を担っており、偉大なドライバーたちと、情熱的なファンによって素晴らしいレースが繰り広げられる。今回のレースでヨーロッパラウンドは最後となり、この後はアジアへの遠征だ。スパとモンツァの連戦は素晴らしい組み合わせですが、我々にとっては厳しい戦いだ。スパでは明らかに苦戦したし、モンツァにも過度な期待を抱いてはいないが、いつも通りファイティングスピリットを持ってイタリアに向かい、チーム全員でできることに最大限取り組んでいく。こうしたパワーサーキットで自信を持つためには、まだまだすべきことが多くある。ただ、イタリアの情熱的なファンの皆さんの声援に触れるのを楽しみにしているし、結果を追求するのはもちろんですが、2017年最後のヨーロッパでのレースを楽しみたいと思う」長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「タフな戦いとなったベルギーGPを終え、次はイタリアに向かいます。今年のヨーロッパシリーズ最後の戦いの場となるモンツァは、長いF1の歴史の中でも、一度しかカレンダーから外れたことがなく、最もF1の開催回数が多い、クラシカルなトラックです。コースレイアウトはシンプルで、2つのシケインを除けばほとんどがストレートになっています。地形もフラットなために、カレンダーの中で平均速度が最も速い超高速サーキットとして知られています。先週末ベルギーGPが行われたスパ・フランコルシャンも高速サーキットとして名高いですが、モンツァはそれ以上にハイスピードな戦いになるため、先週に続き厳しい戦いになることを予想しています。そのような中でもポイント獲得を目指し、ベストな準備を進めたいと思います。なお、今回のイタリアGPは、ホンダが勝利した1967年のイタリアGPから節目の50周年にあたります。そのレースでデビューしたRA300は、今年の3月に逝去された故ジョン・サーティース氏のドライブにより、ホンダF1にとって2勝目となる貴重な勝利を挙げました。それを記念して、9月3日の決勝前にRA300のデモンストレーションを行う予定です。クラシカルなF1サウンドをぜひお楽しみいただければと思っています」関連:2017 F1イタリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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