ペドロ・デ・ラ・ロサ マクラーレン
ペドロ・デ・ラ・ロサは、2009年に根本的な新しいレギュレーションの導入されても、F1はあまり変わらないだろうと主張する。

マクラーレンのテストドライバーであるデ・ラ・ロサは、レギュレーションの変更が、容易なオーバーテイクを助けることは認めるが、それらの改革に理想を求め過ぎないよう警告した。

「KERSの導入とダウンフォースの削減、スリックタイヤがF1を変えると考えているならば、忘れた方がいい」

「まだクルマはワイドだ。まだエアロダイナミクスの影響はあるし、オフラインは汚れたままだ。より容易にはなるだろうけど、モトGPにはならない。みんなはそれを理解しなければならない。」

「変化は正しい方向を向いていると思う。難題は、大きな変更と、来年のためのテストが大きく削減されることだ」

「それはレースの間にクルマを微調整することをとても困難にする。とても興味深くなるね。すべてをテストするための十分な時間はないだろうね」

来年、F1マシンはかなり少ないダウンフォースで走行する。それは理論的には、ドライバーがお互いに接近して、オーバーテイスすることを可能にする。

また、F1は1997年以来、スリックタイヤでレースをすることになる。

デ・ラ・ロサは、新しいタイヤがダウンフォースの削減を補う助けとなると語る。

「非常に異なるね。スリックタイヤは、より多くのグリップを与えるのは明らかだ。だから、僕たちは減らされたダウンフォースで走行するけど、全体的なクルマのグリップは、これまでとそんなに変わらいないと思う」

「でも、フロントとリアのバランスは変わるだろう。スリックタイヤは、コーナーで非常に力強いフロントエンドを持つし、出口で非常に良いトラクションがかかる」

「単純に言えば、全体的としてスリックタイヤは低速コーナーでラップタイムを与えてくれるだろう。ダウンフォースが減らされるので、高速では遅くなるだろう」

デ・ラ・ロサはまた、KERSシステムでレースをする準備をするには、まだ多くの作業があることを認めた。

「我々はKERSについて、まだ学んでいる。クルマには多くの調整が必要だ。特にブレーキにね。KERSはブレーキ自体で再充電される。だから、ブレーキを踏んだとき、ジェネレーターが余分な抵抗となるので、その帳尻をあわせるために、どうにかして埋め合わせなければならない。エンジンブレーキとブレーキが相互に作用してバランスを保つことになる」

「ベストな妥協点を見つけなければならない。ただKERSを取り付けるだけでなく、より速くなるために、システム全体のバランスを取らなければならない。もし、きちんと調整できなければ、非常に思いがけないものになるだろう。難題は、すべての推移を滑らかに行うことだ」

また、デ・ラ・ロサは次のように付け加えた。

「我々は、バルセロナ、ヘレス、ポルティマオで3度のテストをする予定だ。スリックタイヤに始まり、多くの新しいことをクルマに試す。タイヤを温めて、タイヤ圧をコントロールするのはより容易になるから、タイヤウォーマーを着けて走行するだろう。」

「またレーストラックで僕たちのKERSプログラムで初めて正式なテストを始める。そして、MP4-23のあらゆる付属品を取り外して走行し、ダウンフォースの削減をテストする。すべてにおいて、非常に限られたテストマイレージの中で、できるだけ多くのことを学ばなければならない」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ペドロ・デ・ラ・ロサ