フェリペ・マッサ
フェリペ・マッサは、ハンガリーGPで重傷を負ったが、来年フェラーリでF1に復帰する決意は固いと語る。

ハンガリーGPでのマッサの事故はレースの危険性を強調したが、マッサはコックピットに戻ることだけがやりたいことだと語る。

「もちろん、それが僕の人生だ」と“ガーディアン”紙のインタビューでマッサは語る。

「僕にとって、最悪なことは、レースが出来なくなることだった。ドライブできないなんて、恐ろしいね。妻はすでに少なくとも10回は僕に『本当に疑問や心配はない?』と聞いているけど、僕はいつも『いいや。それが僕のやりたいことだからね』と言っているよ」

「もし僕が運転できないなら、同じ人間ではないよ。小さい頃から、それが僕の人生だった。それが僕のしたいことだ。だから、クルマに戻って、再び最大限にプッシュしはじめたときに僕の中で何も変わっていないことを、本当に願っているし、期待している」

回復をしているときに復帰をためらったことはなかったかという質問にも「いいや。家族は、あらゆることにに付き添って、多くを経験したので非常に困難だった。でも、僕にとってはそうでもなかった」

「事故が起こってすぐは意識がなかったし、3日後に僕は目覚めた。病院では事故のことは何もわからなかった。ハンガリーのテレビチャンネルでだけだった。彼らが僕に起こったことを言っているのを聞いただけだ。僕にとっては不思議なことだった。他のマシンから外れたスピリングが本当に僕の頭をこんな風にできるのか?」

「初めて見たのは、家でテレビをみたときだ。ちょうどあなたのようにね。でも、他にも僕を邪魔した事故はたくさんある。2002年のモナコではブレーキがなくなって、大きなクラッシュをした。バルセロナでは、サスペンションに問題があって2度クラッシュしているし、それは考えさせられる事故だった」

「でもハンガリーでの事故はこれまで見たことのないようなものだ。だから妻は『もしかたら・・・?』といったような穏やかな質問しかしなかった。僕は「いいや。またレースをする」といった。僕の母も僕のことをたくさん知っている。彼女は僕を見て、時々考えているけど、尋ねないことはわかっている」

頭蓋骨骨折によるマッサの回復は順調であり、月曜日に頭部にチタンプレートを入れる手術も成功した。

サンパルトのアルバート・アインシュタイン病院での手術は4時間半にも及んだ。病院に少し滞在したあと、マッサは家に帰って来年のF1復帰に向けて、再びトレーニングを始める。

マッサは手術前に行われたインタビュー内で、プレートの挿入が今年のF1復帰を妨げるものであることを明らかにしていた。

「実際、僕は元気だ。唯一の問題は、頭部の骨を塞ぐ手術が必要なことだ。完全にダメージを受けたので取り除かれたんだ。普通の人なら、このようになにも問題なく生活することができる。でも、ドライバーにとっては、もし事故にあったときにこのような問題があったら、回復はもっと難しい」

「そういうわけで、骨を塞ぐ手術が必要だ。それが彼らが今レースを許可しない唯一の問題なのですぐに受けるつもりだ。それがなければ、感覚は以前と同じだ。イミュレーターを使うためにヨーロッパにいって、カートをドライブするつもりだ。そのあと僕が100%かどうかがよくわかるだろう」

マッサはまた、再びF1に復帰したら、ドライバーの安全性を改善するために努力することを誓った。

「改善点を探る必要がある。コックピットを完全にカバーする必要があるといっているのではない。でも、ホイールが頭に当たるのを防ぐためにマシンできる他のことがあるかもしれない」

「復帰したとき、チャーリー・ホワイティング(F1レース・ディレクター)、FIA,ドライバーたちと話したい。全員が一緒になって取り組む必要があるからね」

マッサは、母国GPであるブラジルGPで事故後初めてレースに姿をみせる予定だ。

「レースを観るのはつらいだろうけど、そこにいるだろう」

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カテゴリー: F1 / フェリペ・マッサ / スクーデリア・フェラーリ