フェリペ・マッサ
フェリペ・マッサは、F1カナダGP終了間際に発生した接触事故に関してセルジオ・ペレスに科せされた次戦5グリッド降格ペナルティが十分だとは感じていないようだ。

ファイナルラップに入った直後、ターン1でフェリペ・マッサがセルジオ・ペレスにオーバーテイクを仕掛けたところで2台は接触。スチュワードはセルジオ・ペレスがブレーキング時にフェリペ・マッサの前を横切ったとしてペナルティを科した。

しかし、フェリペ・マッサはセルジオ・ペレスに激怒し、事故後に笑いかけられたことを明かした。

2人は予防検査を受けるため病院に搬送されており、フェリペ・マッサは「病院からサーキットに戻っているときに彼と話した」とコメント。

「彼には本当に失望した。彼は学習するべきだし、彼には僕のポジションを経験して欲しい。僕は大クラッシュを喫した。もし、彼が学べるのであれば、僕の立場になってみて欲しい」

「ブレーキングしているときに彼が誰かに突っ込んだのはこれが初めてではない。初めてではなく、彼は何度もやっている。彼は何も言わなかった。ただ振り返って笑いかけてきただけだ」

「正直、怪我をしたかもしれないと思った。衝撃がかなり強かったので、何事もなくて本当に嬉しいよ」

セルジオ・ペレスには、次戦オーストリアGPで5グリッド降格ペナルティが科せられたが、フェリペ・マッサは、スチュワードがセルジオ・ペレスに対してより厳しい処分を科すべきだったと主張した。

「あらゆるアクシデントに関してルールがあるし、その立場でどう判断するのかは僕にはわからない。でも、僕は十分ではないと思っている。何て言えばいいの? 時速300kmで走っているんだし、時速300kmの状態で目の前に誰か他のマシンが来たら深刻な事故になる可能性がある。危険だ。わかるよね。僕からしてみれば5グリッドでは足りない。ベッテルが前にいたから彼にとっても危険だったと思うし、もっと厳しい処分になると思っていた」

また、フェリペ・マッサは自らの動きに関してはリスクを否定しており、セバスチャン・ベッテルに追い抜かれた後にフォース・インディアのマシンが最終シケインの出口で遅れたアドバンテージを生かしたと説明した。

「僕にはDRSがあったので、クルマをインサイドに持っていくことができた。彼はタイヤが残っていなかったし、彼のインサイドでブレーキングして楽に抜けるはずだったんだ。リスクはなかったと思う。セバスチャンが彼を追い抜いた後、チャンスだったと思う。リカルドが同じコーナーで彼を追い抜くためにリスクを犯してレースに勝っているので、馬鹿げた行為ではないはずだ。僕はただクルマをインサイドに持って行っただけだ。彼が僕よりブレーキを遅らせても問題はなかっただろう。そうなっていれば僕が後ろにとどまっていただろうからね」

関連:セルジオ・ペレス、次戦5グリッド降格ペナルティ

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / フェリペ・マッサ / セルジオ・ペレス