ロバート・クビサ、6年ぶりのF1マシンで115周を走破
ロバート・クビサ（32歳）は、バレンシアでルノーのカラーリングに塗られた2012年のロータス E20で115周（約1.5戦分）の走行距離を走り込んだ。
ロバート・クビサが、走らせたマシンは、2012年のアブダビGPでキミ・ライコネンが優勝を飾ったマシンだった。
テストは、燃料を積んだ状態、予選シミュレーション、スタート練習などが含まれており、ロバート・クビサがルノーで更なるテストを実施する可能性をうかがわせた。
今回のテストはプライベートテストの位置づけであり、テストの詳細については発表はされていないが、ルノーは数枚の写真とともにテストの状況をレポートした。
「我々がなぜ黙っているか？ ロバートにとってプライベートテストだったからだ」とルノーはチームの公式Twitterでコメント。
「だが、これを伝えることができる。ロバートはグリップ、アンダステア、ダウンフォースに不満を言って、115周を走り込んだ後は最大の笑みを浮かべていた」
2006年のシーズン途中にBMWザウバーからF1デビューを果たしたロバート・クビサは、76戦に参戦。2008年のF1カナダGPで初優勝。2010年にロータス・ルノーへと移籍。だが、2011年のF1プレーズンテストの合間にイタリアでラリーに参戦した際に大事故に遭い、右腕を切断しかけるほどの大怪我を負った。
その後、ラリーに戦いの場を移したロバート・クビサは、2013年にWRC2でタイトルを獲得。2014年にはヨーロッパ・ラリー選手権の開幕戦で勝利を挙げた。以降もシトロエン、そして、自身のRKチーム、MスポーツでWRCを戦ったが、成功を収めることができず、昨年の開幕戦後にWRC参戦をストップさせた。
その後、ムジェロ12時間でのGTレースでF1以来となるサーキットレースに復帰したロバート・クビサは、ルノー・スポール・トロフィーのスパ・フランコルシャン大会で表彰台を獲得。
今年はプライベーターのバイコレスからWECのLMP1クラスに参戦する契約を結んでいたが、開幕戦直前にチームを離脱。その後、GP3、フォーミュラE、LMP2をテストしていた。そして、6日（火）に6年ぶりにF1マシンのコックピットに戻った。
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