小林可夢偉
2015年スーパーフォーミュラ第1回合同テストの初日が3月9日(月)に鈴鹿サーキットで行われ、今年から国内レースに復帰することになった小林可夢偉は15番手タイムだった。

2015年シーズンのスーパーフォーミュラは、4月18日(土)、19日(日)に鈴鹿サーキットで開幕する。そして、それに先駆け第1回目の合同テストが鈴鹿サーキットで行われた。

初日の9日は全部で19台のマシンとドライバーが揃ったが、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)は親指の骨折(プライベートなケガ)によりテストを欠席。代わりに一昨年までKONDO RACINGから参戦していた安田裕信が19号車のステアリングを握った。

午前中の走行1回目は、雨に見舞われた終盤を除き路面はドライ。今季初の合同テストということで、各チームとも要素をひとつひとつ確認しながらラップを重ね、セットアップを詰めていった。ダラーラ製のSF14シャシー、そして直列4気筒2リッター直噴ターボ・エンジンともに2シーズン目を迎え、昨年8勝を飾ったトヨタのRI4Aエンジンはさらに進化。特に各ドライバーへのセッティング対応幅を広げるなど、ドライバビリティの向上に重点を置いた改良が施された。開幕戦に向けてまだセッティングを続けている段階ながら、走行1回目ではNo.7 平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が1分38秒744の3番手タイムを記録。トヨタエンジン勢の最上位のタイムとなった平川亮は「ちょうど雨が降る前にニュータイヤを着けてアタックしたんですが、タイムの上がり幅がよく、2秒以上タイムが上がりました」とコメントしている。

セッションの途中では、今季初参戦のNo.8 小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がデグナーでコースオフし、バリアに正面から当たってしまった。小林可夢偉によると「少々アグレッシブに攻めたため、コースアウトしてしまった」とのこと。これによりセッションは赤旗中断となったが、小林可夢偉に怪我はなく、車両もダメージは軽微ですぐに修復された。

またトヨタエンジン勢の多くはタイムアタックに入る直前で赤旗となってしまい、また赤旗解除後には雨が降り始めたため、タイムを伸ばすことができなかった。

午後の走行2回目は降雨の中で始まり、全車レインタイヤを装着してコースイン。昨シーズン2位のアンドレ・ロッテラーが素晴らしい走りで序盤に午後のトップタイムをマークした。そして、昨年の王者No.1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が僅差の2番手タイムを刻み、トップ6のうち5台がトヨタ・エンジンのユーザーという結果に。トリッキーなレインコンディションでRI4Aエンジンのドライバビリティの良さが証明される結果になった。

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カテゴリー: F1 / 小林可夢偉 / スーパーフォーミュラ