大阪F1誘致どころではない? 鈴鹿サーキットの日本GP契約は2024年まで
大阪観光局が、大阪F1誘致を表明するなか、鈴鹿サーキットのF1日本GP開催契約は2024年までとなっている。F1カレンダーが拡大し、新しい開催地が増えるなか、日本GPの将来はどうなっていくのだろうか?

F1は、マドリードのIFEMAと10年間の契約を結んだと発表し、F1世界選手権が、もうひとつのストリートサーキットによって埋められることになる: 1月23日に発表されたように、F1はマドリードに戻ってくる。レースはIFEMAエキシビションセンターで行われ、2026年にこの新しい会場で第1回大会が開催される。

2024年のF1世界選手権は、史上初めて24のレースが初めて開催されるが、チーム代表らはF1のCEOステファノ・ドメニカリに対し、「これ以上の可能性はあまりない。スペシャリストたちは限界に達している」と明言している。

だが、新たに開催を望む国は増え続けている。新しいレースは他のレースを追い出すことになる。

では、現在F1カレンダーに入っている主催者との契約は何年までとなっているのか?

F1世界選手権 各グランプリの契約終了年
日本 2024
イギリス 2024
モナコ 2025
ベルギー 2025
オランダ 2025
イタリア(モンツァ) 2025
メキシコ 2025
中国 2025
スペイン 2026
アゼルバイジャン 2026
アメリカ(オースティン) 2026
イタリア(イモラ) 2026
シンガポール 2028
オーストリア 2030
サウジアラビア 2030
アブダビ 2030
ブラジル 2030
カナダ 2031
アメリカ(マイアミ) 2031
ハンガリー 2032
米国(ラスベガス) 2032
カタール 2032
マドリード:2026-2035
バーレーン 2036
オーストラリア 2037

シルバーストンと鈴鹿の伝統的な2レースの契約は今年で終了し、1年後にはモナコ、スパ・フランコルシャン、ザントフォールト、モンツァ、メキシコ・シティが続く。上海との契約も2025年に終了する。

ベルギーやオランダの空きがなくなれば、スパとザントフォールトはレースを交互に開催する計画だ。

F1 CEO ステファノ・ドメニカリは、「2026年以降、ヨーロッパの国でシーズンあたり2レースを開催する余地はもうない」と明言した。バルセロナにとっては非常に悪いカードだ。イタリアに関しては、モンツァは2100万ユーロの投資でイタリアGPを獲得したいと考えている。

F1日本GPの将来は?
日本では大阪がF1誘致に名乗りを上げた。少なくとも大阪万博が開催される2025年以降の計画であり、近年の開催料と求められる設備とスペクタクルを考えれば、実現は非常に難しいように思われる。ラスベガスでさえも、公道の閉鎖に苦しんだ。

また、鈴鹿と開催権を金銭的に争うような事態は避けていただきたい。

そもそも鈴鹿サーキットが新たな契約を獲得できなければ、F1日本GPが消滅する可能性もある。しかし、ホンダが2026年にアストンマーティンのパートナーとして正式にF1復帰を決定していることもあり、ホンダのお膝元の鈴鹿での開催は安泰かもしれない。

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カテゴリー: F1 / F1日本GP