元F1ドライバーのジャック・ドゥーハン スーパーフォーミュラ合同テスト参加
元F1ドライバーのジャック・ドゥーハンが、鈴鹿サーキットで12月10日~12日に行われるスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト参加にKONDO RACINGから参加することが発表された。

トヨタとハースの関係が急速に強まるなか、ジャック・ドゥーハンが2027年にF1グリッドへ戻る可能性が浮上している。ドゥーハンは2025年序盤にアルピーヌのレースシートを失い、シーズン後半はサイドラインに追いやられていた。

オーストラリア出身のドゥーハンは現在、F1パドック内での存在感維持とレースキャリア継続の両立を模索しており、その一環として今週の鈴鹿で行われるスーパーフォーミュラのルーキーテスト参加を計画している。ドゥーハンは今年の日本GPでも同地を走っており、来季のスーパーフォーミュラ参戦を視野に動いているとされる。計画はまだ契約段階には至っていないが、トヨタからの支援を伴う形になると理解されている。

一方でPlanetF1は、ドゥーハンがスーパーフォーミュラと並行してハースのリザーブドライバー起用候補に挙がっていると報じる。2027年のF1復帰に向けた重要なステップとして位置付けられている。

ハースは2026年のラインナップにエステバン・オコンとオリバー・ベアマンを抱えるが、その契約はいずれも来季末で期間満了を迎える。また、トヨタが支援する世界耐久選手権王者の平川亮もリザーブに名を連ねており、チームは2026年の体制固めを急いでいる。

現時点でドゥーハンはアルピーヌとの契約下にあり、これが2026年末まで効力を持つと考えられている。ただし、鈴鹿テスト参加には支障ないとみられ、ハース加入はエンストン側のリリース取得が条件となる。

ドゥーハンのマネジメントについても変化があり、これまで担当していたフラビオ・ブリアトーレとの関係は終了し、新たな代理人が起用されている。

スーパーフォーミュラやハースでのTPC(旧型車テスト)参加の可能性も取り沙汰されているが、これはハースの来季成績に応じて増える賞金額に左右されるとみられる。2025年アブダビ最終戦時点でハースはコンストラクターズ8位で、Aston Martin、Sauberと接戦を繰り広げていた。上位フィニッシュとなれば、2026年の分配金増加が期待される。

トヨタは今年のTPC走行を通じてスタッフ育成を進めており、ハース側も組織強化を狙って取り組んでいる。2026年にはチームに“Toyota”のタイトルブランドが付き、将来的にはトヨタがマイナーシェアホルダーとして参画する可能性も噂される。ジーン・ハースにとって自然なF1撤退の出口戦略となる可能性まで指摘されている。

まずは2026年のリザーブ体制確立が焦点であり、ドゥーハンの起用はアルピーヌ側のリリース次第で数週間以内に決着する見通しだ。

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カテゴリー: F1 / ジャック・ドゥーハン / スーパーフォーミュラ