アイザック・ハジャー F1トロフィー事件はオランダ王子が関与するひと騒動
レーシングブルズのアイザック・ハジャーがF1オランダGPで初表彰台を獲得した際に起きた「トロフィー破損事件」。祝福ムードの裏で手作りの優勝杯が折れてしまうハプニングが発生し、その後の展開にはオランダ王子まで巻き込まれることとなった。

破損したトロフィーはベルンハルト王子の尽力により即座に代替品が用意され、ハジャーはイタリアGPを前に無事に新しいトロフィーを手にすることに。珍事はチームとファンに笑顔をもたらす「ひと騒動」となった。

レーシングブルズCEOのピーター・バイエルは、アイザック・ハジャーの壊れたオランダGPのトロフィーの交換に、オランダのベルンハルト王子が関与したことを明らかにした。

ハジャーは先週ザントフォールトで開催されたレースで、マクラーレンのオスカー・ピアストリ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに続いて3位に入り、F1で初の表彰台を獲得した。しかし、チームとともに喜びを分かち合う最中、誤って手作りのトロフィーの首を折ってしまった。

フランスとアルジェリアにルーツを持つこのドライバーは、その後イタリアGPを前に、新しいトロフィーを授与された。

バイエルは、この交換トロフィーがどのようにして実現したか、その舞台裏をSky Sports F1ドイツに明かし、ベルンハルト王子の影響力について語った。

「アイザックがトロフィーを床に置いたんだ。だから私は『アイザック、拾い上げなさい。みんなが走り回ったら壊れてしまうぞ』と言ったんだ。すると彼は拾い上げて、また置いて……不運にも壊れてしまった」とバイエルは説明した。

「でもオーガナイザーたち――オランダでのイベントホストのひとりであるオレンジ家のベルンハルト王子がすぐに連絡をくれて『助けましょう』と言ってくれたんだ。そして今朝、実際に代わりのトロフィーを受け取った」

「2つのオリジナルは我々のオペレーションオフィスに安全に保管されていて、彼は今日それを持ち帰ることができる。ちょっとしたハッピーエンドだね」

アイザック・ハジャー F1

バイエルはまた、ハジャーの表彰台獲得がチーム全体にとってどれほど重要だったかについても語った。

「ここで見られる通りだ。3位を祝うドライバーやチームメンバー全員の純粋な感情や喜びがね。我々にとって最後の表彰台は2021年のバクー以来だ。これは日常的に起こることではなく、もしかすると少し運もあった――『勇者の幸運』とでも言うべきかな」とバイエルは付け加えた。

「でも正直に言うと、その後ジャン・トッドから電話が来て、彼が自宅のリビングで文字通り飛び跳ねて喜んでいたと言ってくれた時に、初めて実感が湧いたんだ。我々がシャルル・ルクレールやジョージ・ラッセルを抑え、同時にマックスについていけたことをね」

「それはマシンに速さがあったこと、アイザックが完璧に走ったことを示している。そしてもちろん今は、今日のレースで再び成功できることを楽しみにしている」

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カテゴリー: F1 / アイザック・ハジャー / ビザ・キャッシュアップRB