インディ500 ファストフライデー
二度のF1ワールドチャンピオンを獲得したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ)のインディ500への挑戦は、世界中で話題になっている。

5月3日(水)にアロンソが初めてインディアナポリス・モーター・スピードウェイを走った模様はインターネットを通じて全世界にライブ放映され、200万人以上のモータースポーツファンが視聴した。

元F1チャンピオンがインディカーの最高峰となるレースでどんな戦いを見せるのか? 今週行われているプラクティスでもフェルナンド・アロンソと、彼のオレンジ色のマシンは大きな注目を集めている。

世界一の歴史を誇るインディ500は、予選前に5日間にわたってプラクティスが行われる。それも、1日の走行時間は正午から夕方の6時という長さ。徹底的に研ぎ澄ましたマシンを使って予選、さらには決勝レースを戦う。

インディカー・シリーズを走ったことのないフェルナンド・アロンソにとっては、この5日間が非常に重要。この短い期間で、一気に戦闘力を身につける必要があるからだ。その実現に向けて彼は、スタッフとともにプログラムを着々と進めている。Honda Performance Developmentがインディアナポリス郊外に持つシミュレーターも活用し、コースやマシンの習熟に努めてきた。

フェルナンド・アロンソは1日ずつ、ステップを踏んでスピードを上げて来ている。セッティング変更にマシンがどう反応するのかをチェックし、強風が吹き荒れるコンディションでも走り、集団の中で乱気流を浴びながら走り、プラクティス4日目には全出場者たちの中で4番目に速い225.619mphというスピードを記録した。

走行5日目となる金曜日は、予選用にターボのブースト圧が高められる。ウイングも寝かされることで、1ラップの平均スピードは一気に230mph台まで上がるが、フェルナンド・アロンソはこれに問題なく順応。231.827mphで、チームメートのライアン・ハンターレイや佐藤琢磨のすぐ後ろの4番手につけた。

トップタイムは開幕戦ウイナーのセバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing)による233.116mphだった。明日の予選ではファスト9に入り、あさってにはポールポジション争いを行うことも十分可能なパフォーマンスを、アロンソは見せた。

フェルナンド・アロンソ (4番手)

「今日は予選ブーストでしたが、他車とスピードの違いを強く感じたということはありませんでした。レーシングマシンを走らせているとき、私たちは6~7mphぐらい速くなっても、それをあまり感じはしないようです。常に1マイルでも速く走ろうとしていますけれどね。今日は雨が降り、走行時間が減りました。そうした中で、できる限り多くのラップをこなそうとしたのでストレスのかかる1日になりましたが、夕方に2回の予選シミュレーションランを行うことができました。今日はスピードが上がり、また多くを学ぶことができました。ここまでの5日間の進歩にとても満足しています。明日、いい予選を戦えることを楽しみにしています」

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カテゴリー: F1 / インディカー