インディカー:2日間の合同テストでマーカス・エリクソンが最速タイム
2023年のインディカーシリーズ開幕まで1カ月と少しとなったタイミングで、今シーズンのレースにエントリーする27台を集めての合同テストが2日間に渡って開催された。
スプリングトレーニングと銘打たれた今年のテストは、カリフォルニア州の会員制サーキットであるザ・サーマル・クラブが初めてその舞台。
アメリカ第二の都市ロサンゼルスから内陸に150マイルほど入った砂漠のオアシス的なリゾート地、パームスプリングス近郊にザ・サーマル・クラブはあります。そのフラットなコースは17のコーナーが全長2.9マイルにレイアウトされたテクニカルなサーキットだ。
2日両日共に好天に恵まれたテストで27人のドライバーたちは精力的に走り込み、Hondaドライバーがトップ3を独占した。2日目の午前中に今回のテストの最速ラップとなる1分38秒4223(平均時速=112.182mph)をマークしたのは、昨年のインディアナポリス500ウイナー、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)だった。2番手の1分38秒5682を出したのは昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたクリスチャン・ルンガー(Rahl Letterman Lanigan Racing)。そして、3番手は同じくインディカー2年目のカイル・カークウッド(Andretti Autosport)で、彼のベストは1分38秒7885でした。トップだったドライバーはフィンランドの出身、2番手はデンマークから来たドライバー、そして3番手はアメリカ出身と、今年もインディカーシリーズのエントリーは国際色豊かだ。
2日間のテストは、トップから1秒の中に18人がひしめく競争の激しさになっていた。今回のテストで使用されたザ・サーマル・クラブは2023年シーズンにインディカーシリーズがレースを開催するコースではないため、マシンセッティングの基本的なデータ収集や、ドライバーとエンジニアのコミュニケーションを深めることにどのチームも重きを置いていた。そのような状況下でも速いラップタイムを出すことには大きな意味がある。走行1日目の午前、午後に行われたテストセッション2回ではコルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)が最速ラップを連続でマークしており、Hondaドライバーたちが2日間の4セッションすべてでトップに君臨した。Honda勢は今回のテストで大きな勢いを手にし、2023年のインディカーシリーズ開幕戦、3月の第一週にフロリダ州セントピーターズバーグのストリートコースでのレースを迎える。
マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)
「サーマルでの2日間ではたいへん大きな成果を得ることができました。スプリングトレーニングはセントピーターズバーグでの開幕戦前に行える唯一のテストですから、チームにとって非常に重要でした。私たちはとても多くのテスト項目を試すべくサーキット入りし、それらのすべてをこなすことができました。チームもHondaもこの冬の間にすばらしい成果を上げたと感じてします。しかし、私たちはこれからも努力を続け、チーム全体の力をさらに高めて行く必要があります。スプリングトレーニングを成功裡に終え、私たちは2023年シーズンに向けてとてもよいスタートを切ることができましたと感じています。セントピーターズバーグへの準備は整いました」
クリスチャン・ルンガー(Rahal Letterman Lanigan Racing)
「私は正直に言って、とてもよい2日間のテストにできたと感じています。チームにとっても、それは同じでしょう。しかし、このコースではレースが行われないため、好タイムは記録できたものの、難しい面もあります。私たちはシーズン中の助けになる情報をできる限り入手できるよう、この2日間は努力をし続けました。2日目の気温の低いコンディションで力強さを見せることができたのは今回よかった点ですが、何よりも大きかったのは、またインディカーを走らせ、チームのクルーたちとの共同作業を行えたことでした」
カイル・カークウッド(Andretti Autosport)
「サーマルのコースは想像していたものとは大きく異なっていました。路面のグリップがずっと高かったんです。しかし、この2日間の一番の目標は、マシンを進歩させることよりも、ドライバーやクルーの体にオフの間についてしまった錆を落とすことでした。自分たちは少しのトラブルに見舞われ、コース・オフもありましたが、速さを見せることができたと思います。Honda勢が全セッションでトップタイムを記録しました。これは開幕戦を迎えるにあたり、私たちが非常にポジティブになることのできる結果だと思います」
コルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)
「またチームのみんなと一緒に仕事ができることを喜んでいます。私の故郷であるカリフォルニアに戻って来られたのもうれしいことでした。今シーズンも開幕戦として開催されるセントピーターズバーグでのレースが今から待ち遠しいですね。私たちのチームは、いつもセントピーターズバーグに競争力の高いマシンを持ち込むことができています。私はこれまでに1回優勝していて、そのほかにも一度表彰台に上ることができています。セントピーターズバーグは私にとって最高のサーキットなんです」
マーカス・アームストロング(Chip Ganassi Racing)
「初めてのテストとしては、非常にすばらしいものになっていたと思います。たいへん興味深いテストでもありました。私はインディカーというマシンを学ぶべき立場にありますが、コースも初めてだし、一緒に働く人々も初めてで、仕事の進め方も初めて経験するものでした。チームは私がマシンに求めているものを理解してくれ、同時に、私は彼らから学ぶことができました。さすがは何度もチャンピオンシップを獲得して来たチームだ、と感じました」
カテゴリー: F1 / インディカー
スプリングトレーニングと銘打たれた今年のテストは、カリフォルニア州の会員制サーキットであるザ・サーマル・クラブが初めてその舞台。
アメリカ第二の都市ロサンゼルスから内陸に150マイルほど入った砂漠のオアシス的なリゾート地、パームスプリングス近郊にザ・サーマル・クラブはあります。そのフラットなコースは17のコーナーが全長2.9マイルにレイアウトされたテクニカルなサーキットだ。
2日両日共に好天に恵まれたテストで27人のドライバーたちは精力的に走り込み、Hondaドライバーがトップ3を独占した。2日目の午前中に今回のテストの最速ラップとなる1分38秒4223(平均時速=112.182mph)をマークしたのは、昨年のインディアナポリス500ウイナー、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)だった。2番手の1分38秒5682を出したのは昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたクリスチャン・ルンガー(Rahl Letterman Lanigan Racing)。そして、3番手は同じくインディカー2年目のカイル・カークウッド(Andretti Autosport)で、彼のベストは1分38秒7885でした。トップだったドライバーはフィンランドの出身、2番手はデンマークから来たドライバー、そして3番手はアメリカ出身と、今年もインディカーシリーズのエントリーは国際色豊かだ。
2日間のテストは、トップから1秒の中に18人がひしめく競争の激しさになっていた。今回のテストで使用されたザ・サーマル・クラブは2023年シーズンにインディカーシリーズがレースを開催するコースではないため、マシンセッティングの基本的なデータ収集や、ドライバーとエンジニアのコミュニケーションを深めることにどのチームも重きを置いていた。そのような状況下でも速いラップタイムを出すことには大きな意味がある。走行1日目の午前、午後に行われたテストセッション2回ではコルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)が最速ラップを連続でマークしており、Hondaドライバーたちが2日間の4セッションすべてでトップに君臨した。Honda勢は今回のテストで大きな勢いを手にし、2023年のインディカーシリーズ開幕戦、3月の第一週にフロリダ州セントピーターズバーグのストリートコースでのレースを迎える。
マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)
「サーマルでの2日間ではたいへん大きな成果を得ることができました。スプリングトレーニングはセントピーターズバーグでの開幕戦前に行える唯一のテストですから、チームにとって非常に重要でした。私たちはとても多くのテスト項目を試すべくサーキット入りし、それらのすべてをこなすことができました。チームもHondaもこの冬の間にすばらしい成果を上げたと感じてします。しかし、私たちはこれからも努力を続け、チーム全体の力をさらに高めて行く必要があります。スプリングトレーニングを成功裡に終え、私たちは2023年シーズンに向けてとてもよいスタートを切ることができましたと感じています。セントピーターズバーグへの準備は整いました」
クリスチャン・ルンガー(Rahal Letterman Lanigan Racing)
「私は正直に言って、とてもよい2日間のテストにできたと感じています。チームにとっても、それは同じでしょう。しかし、このコースではレースが行われないため、好タイムは記録できたものの、難しい面もあります。私たちはシーズン中の助けになる情報をできる限り入手できるよう、この2日間は努力をし続けました。2日目の気温の低いコンディションで力強さを見せることができたのは今回よかった点ですが、何よりも大きかったのは、またインディカーを走らせ、チームのクルーたちとの共同作業を行えたことでした」
カイル・カークウッド(Andretti Autosport)
「サーマルのコースは想像していたものとは大きく異なっていました。路面のグリップがずっと高かったんです。しかし、この2日間の一番の目標は、マシンを進歩させることよりも、ドライバーやクルーの体にオフの間についてしまった錆を落とすことでした。自分たちは少しのトラブルに見舞われ、コース・オフもありましたが、速さを見せることができたと思います。Honda勢が全セッションでトップタイムを記録しました。これは開幕戦を迎えるにあたり、私たちが非常にポジティブになることのできる結果だと思います」
コルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)
「またチームのみんなと一緒に仕事ができることを喜んでいます。私の故郷であるカリフォルニアに戻って来られたのもうれしいことでした。今シーズンも開幕戦として開催されるセントピーターズバーグでのレースが今から待ち遠しいですね。私たちのチームは、いつもセントピーターズバーグに競争力の高いマシンを持ち込むことができています。私はこれまでに1回優勝していて、そのほかにも一度表彰台に上ることができています。セントピーターズバーグは私にとって最高のサーキットなんです」
マーカス・アームストロング(Chip Ganassi Racing)
「初めてのテストとしては、非常にすばらしいものになっていたと思います。たいへん興味深いテストでもありました。私はインディカーというマシンを学ぶべき立場にありますが、コースも初めてだし、一緒に働く人々も初めてで、仕事の進め方も初めて経験するものでした。チームは私がマシンに求めているものを理解してくれ、同時に、私は彼らから学ぶことができました。さすがは何度もチャンピオンシップを獲得して来たチームだ、と感じました」
カテゴリー: F1 / インディカー