ホンダF1 田辺豊治TD 「もらい事故がなければ3基のPUで乗り切れた」
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、マックス・フェルスタッペンはシルバーストンでのもらい事故がなければ3基のPUで乗り切れたと考えている。

マックス・フェルスタッペンはF1イギリスGPでのクラッシュでエンジンが修復不可能なほどのダメージを負い、セルジオ・ペレスはF1ハンガリーGPでの1コーナーでの多重クラッシュに巻き込まれたパワーユニットを失った。

「ホンダF1エンジンの信頼水準について田辺豊治は「これまでのところ、レッドブル・レーシングとアルファタウリの4台はシーズンの終わりに向けて好調です。常に我々は自信を持っているわけではありませんが、最近の数レースを振り返ると少し自信がありますので、いつものようにプッシュを続け、あらゆる事故や予期せぬ事態に備えています」とF1ブラジルGPの記者会見でコメント。

「未来のことは誰にもわかりませんが、予期せぬ事故や故障ははありません。4つのドライバーに新たなPUを投入する予定はありません」

先週末のF1ブラジルGPでは、ルイス・ハミルトンが5基目のICE(内燃エンジン)を投入したことで、5グリッド降格ペナルティを受けた。ハミルトンはF1トルコGPで4基目のエンジンを投入して10グリッド降格ペナルティを受けていた。ルイス・ハミルトンのチームメイトのバルテリ・ボッタスは、イタリア、ロシア、アメリカで新しいエンジンを投入し、すでにエンジンは6基目となっている。

メルセデスF1がここまでエンジン交換を繰り返していることに驚いているかと質問された田辺豊治は「そうですね。かなり驚いています。週ごとにICEを交換してますからね」とブラジルで語った。

「しがたって、何が起こっているのか、なぜ起こっているか、信じることができません。しかし、PUメーカーの観点からは、ドライバーにPUペナルティを課すことは残念なことです」

田辺豊治は、マックス・フェルスタッペンがF1ロシアGPで4基目のパワーユニットを追加したことで、ホンダはそれ以上の変更なしに残りのシーズンを乗り切ることができると確信していると語った。

「現在の計画では、シーズンの残りの期間、すべてのドライバーのPUを管理できるようになっています」と田辺豊治は語った。

「シーズン中にいくつかの事故が発生し、その後いくつかのPUを失いましたが、現時点では、すべてのドライバーのために十分な数のユニットがある」

予期せぬクラッシュダメージを受けることがなければ、ホンダのF1パワーユニットは3基だけでフルシーズンを終えることができたと思うかと質問された田辺豊治は「そうだと思います」と語った。

田辺豊治が、FIA記者会見に参加するのは、F1ブラジルGPが最後の可能性がある。

過去7年間を振り返って田辺豊治は「我々はこのハイブリッド時代のF1に参加したので、実際に大変でした」とコメント。

「その後、多くの故障があり、信頼性とパフォーマンスの面で困難な時期がありました。そして、その時代から多くのことを学び、すべてをまとめました。その繰り返しでした」

「今年はご存知のように、ホンダF1の最後のシーズンです。幸せだと私は言えますが、パフォーマンス面にいくつかの問題があるのでそこまで幸せではありません。全体的に、我々が成長した7年を振り返ると、今シーズンの現在の結果は非常に素晴らしいものです」

ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は、レッドブルへの転籍も選択肢として頭に浮かんでいることを認めている。

「今は難しい質問です。先ほども言ったように、まだレースがあります。それでも大きなチャレンジであり、それらのレースについて時間をかけて考えているので、レースが終わったら次に何をするかをわかるでしょう」

レッドブル・パワートレインズに参加したいと思いませんか?との質問には「言えると思いますか? 言えません。現時点では計画はありません」と語った。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング