ホンダF1:2021年 第10戦 F1イギリスGP 予選レポート
F1史上初のスプリント予選が実施される第10戦イギリスGP。初日の金曜日は、FP1とスプリント予選のグリッドを決める予選セッションが行われた。
金曜日に予選セッションが行われるのは2003年以来だったが、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2番手に入り、スプリント予選のフロントローグリッドを獲得した。
Q1では、フェルスタッペンが2番手に大差をつけてトップタイムをマークし、唯一、1回のアタックでQ2進出を決める。チームメートのセルジオ・ペレスも、4番手で突破。走行を重ねるごとに路面状況が向上するトラックエボリューションでライバルがタイムを上げる中、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダはやや苦戦する形で、ピエール・ガスリーが13番手でQ2へ進出。角田裕毅は最後のアタックでも2度のタイム計測を試みるなど奮闘したが、突破まで0.026秒差の僅差で16番手となった。
Q2でもレッドブル・レーシング・ホンダの2人は危なげなく突破を決めます。一方で、ガスリーはQ1からタイムを向上させたものの、12番手に。なお、通常の予選とは異なり、この予選では全員がソフトタイヤの使用を義務付けられており、明日のスプリント予選ではスタートタイヤを自由に選択できるルールとなっている。
最終セッションのQ3で、フェルスタッペンはQ2に続いてトップタイムを狙ったが、わずか0.075秒差で2番手となる。スプリント予選でのフロントロースタートを決め、明日は4戦連続のポールポジション獲得に挑む。
ペレスは最終アタックで4番手に入ったが、トラックリミット違反でタイムが取り消され、5番手でセッションを終えた。
明日は60分間のフリー走行を終えた後、史上初のスプリント予選が行われる。17周、約100kmの戦いで、勝者がポールポジションを獲得。上位3名にはチャンピオンシップポイントも付与される。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「通常とは異なる形式で行われる今年のイギリスGPの初日は、明日のスプリント予選のスタートポジションを決める予選セッションが行われました。レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がトップに僅差の2番手でフロントローに。チームメートのペレス選手が5番手のポジションを確保しました。一方で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、ガスリー選手が12番手、角田選手が16番手と、2台ともにここまでのレースと比較するとかなり苦しんだ予選になりました。我々にとって、今日はこれまでに経験がない形式で行われたGP初日となりましたが、基本的にはスムーズにオペレーションを進めることができました。ただし、FP3まで様々なことを試すことができるいつもの週末とは異なり、FP1の60分間のみのデータから、PU・車体ともに、その後に行われる予選・スプリント予選・決勝レースのセッティングを決めなければいけないという点に関して、難しさを感じた一日にもなりました。明日のスプリント予選も今日と同様に未経験のセッションとなりますが、今日のデータを解析して、想定される場面への対応を十分に整えて臨みたいと思います」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「明日は先頭でスタートしたかったので、もちろん残念ではありますが、スプリント予選というレース形式で決勝のグリッドが決まるので、明日取り返そうと思います。マシンのハンドリングはとてもいいのですが、少しアンダーステアが出てしまい、フロントのグリップが得られるまで待たなければならなかったので、コーナーを思いきり攻めていくことができませんでした。ドライブしていておかしな感覚でしたが、セットアップやフロントウイングによるものではないと思うので、おそらくフロントタイヤが原因だと思います。ただ、これから確認するので、大事にはならないはずです。このコースではメルセデスがかなり手強いと思っていたので、この僅差は僕らにとってはとてもいいことですし、レースに向けたマシンの状態はいいので、今週末残りの戦いでも自信があります」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日はQ3の最後のアタックのターン15ではみ出してしまい、ベストタイムを抹消されてしまったことは残念でしたが、それがルールですし、結果的にポジションを1つ落としただけで済んだのはラッキーだったと思います。もちろん4番グリッドの方がよかったことは間違いないですが、明日のスプリントレースでポジションを上げれば、日曜はもっと上からスタートできるので、まだ多くのチャンスがあると感じています。今日はセッションを通してマシンを改善できましたが、Q3の終わりは少しマシンのバランスが変わったように思えて、ポテンシャルをすべて出しきることができませんでした。明日のスプリント予選のフォーマットは、どういう展開になるか分からないという部分と、僕自身がどれだけポジションを上げられるかという意味で、面白くなりそうだと思っています」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
FP1から、いつもよりはるかにマシンバランスに苦戦していました。予選に向けていくつか変更を加えましたが、十分ではありませんでした。Q2でのラップには満足していましたが、非常に僅差の戦いでしたし、フィニッシュラインを越えたときにQ2突破に必要なタイムには届かないことは分かっていました。FP2は、スプリント予選と日曜のレースに向けて、タイヤについての理解を深める時間になりますが、いつものように全力で戦っていきます。いつもと異なるフォーマットなので、何が起こるか誰にも分からないはずです」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「FP1を終えてサーキットに慣れ始めたところでしたが、トラフィックに引っかかり、一度も完璧なラップにまとめきれませんでした。予選前のフリー走行が1セッションしかないので、厳しい戦いになるとは思っていました。Q1での敗退は残念ですが、かなりの僅差でしたし、最後のアタックでは再びトラフィックに遭ってしまいました。明日は16番手スタートなので厳しいとは思いますが、スプリント予選では全力を尽くして戦います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1イギリスGP / スクーデリア・アルファタウリ
金曜日に予選セッションが行われるのは2003年以来だったが、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが2番手に入り、スプリント予選のフロントローグリッドを獲得した。
Q1では、フェルスタッペンが2番手に大差をつけてトップタイムをマークし、唯一、1回のアタックでQ2進出を決める。チームメートのセルジオ・ペレスも、4番手で突破。走行を重ねるごとに路面状況が向上するトラックエボリューションでライバルがタイムを上げる中、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダはやや苦戦する形で、ピエール・ガスリーが13番手でQ2へ進出。角田裕毅は最後のアタックでも2度のタイム計測を試みるなど奮闘したが、突破まで0.026秒差の僅差で16番手となった。
Q2でもレッドブル・レーシング・ホンダの2人は危なげなく突破を決めます。一方で、ガスリーはQ1からタイムを向上させたものの、12番手に。なお、通常の予選とは異なり、この予選では全員がソフトタイヤの使用を義務付けられており、明日のスプリント予選ではスタートタイヤを自由に選択できるルールとなっている。
最終セッションのQ3で、フェルスタッペンはQ2に続いてトップタイムを狙ったが、わずか0.075秒差で2番手となる。スプリント予選でのフロントロースタートを決め、明日は4戦連続のポールポジション獲得に挑む。
ペレスは最終アタックで4番手に入ったが、トラックリミット違反でタイムが取り消され、5番手でセッションを終えた。
明日は60分間のフリー走行を終えた後、史上初のスプリント予選が行われる。17周、約100kmの戦いで、勝者がポールポジションを獲得。上位3名にはチャンピオンシップポイントも付与される。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「通常とは異なる形式で行われる今年のイギリスGPの初日は、明日のスプリント予選のスタートポジションを決める予選セッションが行われました。レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がトップに僅差の2番手でフロントローに。チームメートのペレス選手が5番手のポジションを確保しました。一方で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、ガスリー選手が12番手、角田選手が16番手と、2台ともにここまでのレースと比較するとかなり苦しんだ予選になりました。我々にとって、今日はこれまでに経験がない形式で行われたGP初日となりましたが、基本的にはスムーズにオペレーションを進めることができました。ただし、FP3まで様々なことを試すことができるいつもの週末とは異なり、FP1の60分間のみのデータから、PU・車体ともに、その後に行われる予選・スプリント予選・決勝レースのセッティングを決めなければいけないという点に関して、難しさを感じた一日にもなりました。明日のスプリント予選も今日と同様に未経験のセッションとなりますが、今日のデータを解析して、想定される場面への対応を十分に整えて臨みたいと思います」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「明日は先頭でスタートしたかったので、もちろん残念ではありますが、スプリント予選というレース形式で決勝のグリッドが決まるので、明日取り返そうと思います。マシンのハンドリングはとてもいいのですが、少しアンダーステアが出てしまい、フロントのグリップが得られるまで待たなければならなかったので、コーナーを思いきり攻めていくことができませんでした。ドライブしていておかしな感覚でしたが、セットアップやフロントウイングによるものではないと思うので、おそらくフロントタイヤが原因だと思います。ただ、これから確認するので、大事にはならないはずです。このコースではメルセデスがかなり手強いと思っていたので、この僅差は僕らにとってはとてもいいことですし、レースに向けたマシンの状態はいいので、今週末残りの戦いでも自信があります」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日はQ3の最後のアタックのターン15ではみ出してしまい、ベストタイムを抹消されてしまったことは残念でしたが、それがルールですし、結果的にポジションを1つ落としただけで済んだのはラッキーだったと思います。もちろん4番グリッドの方がよかったことは間違いないですが、明日のスプリントレースでポジションを上げれば、日曜はもっと上からスタートできるので、まだ多くのチャンスがあると感じています。今日はセッションを通してマシンを改善できましたが、Q3の終わりは少しマシンのバランスが変わったように思えて、ポテンシャルをすべて出しきることができませんでした。明日のスプリント予選のフォーマットは、どういう展開になるか分からないという部分と、僕自身がどれだけポジションを上げられるかという意味で、面白くなりそうだと思っています」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
FP1から、いつもよりはるかにマシンバランスに苦戦していました。予選に向けていくつか変更を加えましたが、十分ではありませんでした。Q2でのラップには満足していましたが、非常に僅差の戦いでしたし、フィニッシュラインを越えたときにQ2突破に必要なタイムには届かないことは分かっていました。FP2は、スプリント予選と日曜のレースに向けて、タイヤについての理解を深める時間になりますが、いつものように全力で戦っていきます。いつもと異なるフォーマットなので、何が起こるか誰にも分からないはずです」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「FP1を終えてサーキットに慣れ始めたところでしたが、トラフィックに引っかかり、一度も完璧なラップにまとめきれませんでした。予選前のフリー走行が1セッションしかないので、厳しい戦いになるとは思っていました。Q1での敗退は残念ですが、かなりの僅差でしたし、最後のアタックでは再びトラフィックに遭ってしまいました。明日は16番手スタートなので厳しいとは思いますが、スプリント予選では全力を尽くして戦います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1イギリスGP / スクーデリア・アルファタウリ