「ホンダのF1撤退も十分にあり得る」とレーシング・ポイントF1代表
レーシング・ポイントF1チームの代表を務めるオトマー・サウナウアーは、新型コロナウイルス危機を受け、ホンダを含めた自動車メーカーがもはやF1を優先事項ではないという決断を下すかもしれないと語る。

現在、F1は新型コロナウイルスの世界的な流行による経済的な落ち込みと戦っている、先週、F1は第1四半期決済を発表したが、売上高は昨対比で84%減少した。

2020年のF1世界選手権の最初の10戦は中止となった。ホスティング料金は、F1チームに分配される賞金の大部分を占めている。

ウィリアムズF1チームの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは、F1が今年のレースをしなければ“多くのチーム”を失う可能性があると警告しており、グリッド上の多くのF1チームの将来についての懸念につながっている。

レーシング・ポイントF1チームのオトマー・サフナウアーは、自動車メーカーは、F1プログラムを継続するのではなく、自社のロードカービジネスのサポートに集中したいと思うかもしれないとの懸念を表明した。

「自動車メーカーは、F1ではなく、ロードカーの開発と販売および設計という通常のビジネスにおいて、非常にコストのかかるビジネスだ」とオトマー・サフナウアーはスカイスポーツF1のインタビューで語った。

「それらの設備の固定費は莫大であり、サイクルのどこで投入した固定費から収益の一部を取り戻すかによって異なる」

「数十億ドルを投資した車のライフサイクルのある時点が訪れ、それを車の販売から取り戻すことを望んでいるが、それが起こっていない。そのマージンは大きな影響を与える可能性がある」

「大手自動車メーカーなら「レースは本当に我々のパンとバターなのか? いいや、そうではない。自動車の販売がそれだ」という決定をするかもしれない」

オトマー・サウナウアーは、経済危機をきっかけに2008年シーズン末にF1から撤退した際、ホンダF1の戦略および事業計画のディレクターを務めていた。

「ホンダができる限り長く待っていたのを覚えている。当時彼らはF1とレースからの撤退を望んでいなかった」とオトマー・サフナウアーは振り返る。

「しかし、残念ながら、2008年の金融危機は終わりはないように見え、彼らの自動車販売は回復することはないように見えた。そして、彼らが撤退することを決めた」

「最終的に自動車販売は反発し、彼らは戻ってきた。私はここでも同じことが起こると思う」

「これを乗り越え、自動車販売が回復するだろう。需要は根強く、それを乗り越えられるかもしれない」

「その間、できるだけ早くレースを始めることが重要だと思う」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レーシングポイント