ホンダF1 「まだエンジン面で完璧な週末を過ごさなければ勝てない」
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、まだホンダのF1エンジンは完璧な週末を過ごさなければレースに勝てるほどの強さはないと語る。

今年からレッドブルにもF1パワーユニットの供給を拡大したホンダは、開幕戦でマックス・フェルスタッペンがホンダのF1復帰後で初表彰台、オーストリアでは初勝利、ハンガリーでは初ポールをもたらし、夏休み前の3戦で2勝を挙げる成績を残した。

だが、パワーサーキットで開催された夏休み後の2戦では苦戦を強いられており、田辺豊治はシンガポールではそれらの2戦よりも競争力を発揮できることを期待しているものの、レッドブル・ホンダが勝利を挙げるには理想的な環境が必要だと語る。

「以前の勝利はコンディションを含めてすべてが順調に進んだときに生まれたものです」と田辺豊治は RACER にコメント。

「ドライバー、チーム、パワーユニットなどのすべてです。我々はベストな結果を得ましたが、我々の観点ですべてが完璧に進んでいましたし、それによってベストな結果を出すことができたと思っています」

「少しでも落ち込みがあるとちょっと難しくなりますし、そうなると勝つことはできません。我々はそのようなシナリオのなかで上位勢を倒せるほど強くはありません。ですので、すべてが再び順調に進んでチャンスを得られることを願っています」

田辺豊治は、ホンダF1としては、スパ・フランコルシャンやモンツァのような複数のロングストレートがあるサーキットに取り組むことにまだ警戒していることを認めているが、レッドブルとトロロッソの両チームがクルマを最適化させていることにとって、パッケージとして進歩が見られていると語る。

「パフォーマンスは常にパッケージ全体から得られます。パワーユニットの観点では、高速、パワーセンシティブのトラックでは、パフォーマンスの面で遅れているので、少し恐れていたと言っていいかもしれません。ですが、パッケージはいくつかの異なる結果をもたらします。例えば、昨年のトロロッソはスパとモンツァではあまり良くありませんでしたが、今年はそれほど悪くはありませんでした。我々はプッシュし続けています」

「両方のチームがパフォーマンスを非常に一生懸命開発しているので、コースで常に彼らの改善が見られることを楽しみにしています」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1