ホンダF1、2019年のF1パワーユニットのアップグレード計画は?
ホンダF1が、次戦アゼルバイジャンGPで早くもF1パワーユニットに20馬力に相当するアップグレードを投入すると報じられている。
De Telegraaf によると、先週末の上海でレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはホンダからそのような報告を受けたことを確認したという。20馬力は1周あたり0.2秒のゲインを生み出すと考えられている。
だが、ホンダ側はまだアップグレードについてまったくコメントを発表していない。
ドライバーは、1シーズンにつき、内燃エンジン、MGU-H、ターボチャジャーを3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアを2基までペナルティなしで交換できる。そのため、均等に割れば、第7戦カナダGPが各エンジンメーカーの1回目の大幅アップグレードのターゲットなる。
実際、昨年、ホンダは第7戦F1カナダGPで“スペック2”を投入。そして、第16戦ロシアGPで“スペック3”を投入している。
今回、第4戦でのアップグレードがコンポーネントの交換が必要なものであれば、シーズン後半にグリッド降格ペナルティを受けることは確実となってくる。
しかし、レッドブルはシーズン前からパフォーマンス向上のためであれば、エンジン交換によるグリッド降格ペナルティも厭わないと発言している。
ホンダのF1エンジン開発を強化するために2019年シーズン中にグリッドペナティを受ける意思はあるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「そうだね。それが理にかなっているのであればそうするつもりだ」とコメント。
「過去数年で我々が適切な会場でペナルティを選んできたのを見てきたと思う。去年のロシアではマックスはすでに6周目までにトップ5まで挽回していたし、適切な会場を選んでパワーユニットの開発を支援することができるのであれば、戦略的に痛みを軽減されるだろう」
モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも「我々はシーズンで5基のエンジンを使うことになると予想している。しかく、賢くペナルティを計画すれば、ダメージは小さくなる。パフォーマンスの方がより重要だ」と語っている。
当然ながら、今回報じられているアップグレードが、レッドブルに投入されるものなのか、もしくは実験台としてトロロッソに投入されるもののなかは明らかにされていない。
レッドブルの両ドライバーはまだ1基目のパワーユニットを走らせているが、トロロッソ・ホンダは、先週末のF1中国GPでダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンともに新たなコンポーネントを投入している。
クビアトはパワーユニットに異常値を検出されたことで、エネルギーストアとコントロールエレクトロニクス以外を2基目に交換。また、フリー走行3回目に大クラッシュを喫したアレクサンダー・アルボンは全てのコンポーネンを2基目に交換。ホンダは両ドライバーのパワーユニットをHRD-Sakuraに送り、1基目のコンポーネントを今後も使用できるかどうか調査を行っている。
しかし、トロロッソのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、ホンダのF1開発が加速し、レッドブル・レーシングのドライバーがあまりにも多くのペナルティを受けることから保護できるのであれば、引き続き、トロロッソが実験台の役割を果たすことを厭わないと語る。
「それがレッドブルがレースとチャンピオンシップに勝つための戦略の助けになるのであれば、もちろんだ」とフランツ・トストは コメント。
「我々はそれについて議論する必要すらない。それは我々の哲学の範囲内だからね」
「我々も並行してパフォーマンスを改善できるのだから、喜んでそうするつもりだ」
今回、ホンダはトロロッソにアップグレードを投入し、レッドブルに関しては第5戦スペインGPで投入することが理にかなっているかもしれない。レッドブルは現時点ではマシンの空力に問題を抱えており、スペインGPではシャシー側にアップグレードを投入することを予定している。
レッドブルのドライバーを務めるマックス・フェルスタッペンは、シーズン中盤にはレッドブル・ホンダがすべてのサーキットで強いという状態に達することを期待していると語る。
「僕たちはまだもっと多くの馬力を加える必要があると思うけど、僕たちは少しずつ近づいている。クルマ側も戦えるように改善する必要がある。どうなるか見てみよう」とマックス・フェルスタッペンは コメント。
「シーズン中盤にはストレートのないサーキットでしか戦えないと言わなくていいことを願っている。僕たちはまだストレートでタイムを失っている。それは事実だ。特にフェラーリと比較してね。彼らは今年なんらかのことを見つけた。でも、誰もその方法を知らない。彼らは宿題をやり終えているし、僕たちはシャシーとエンジンの両方でもっと近づかなければならない」
「これまでのホンダにはとても満足している。エンジンは非常に信頼性がある。パワーもずっと良くなっていく可能性がある。でも、僕たちはそれをわかっていた。彼らは本当に懸命にそれに取り組んでいる。不満は言えない」
「クルマの側では、もう少しダウンフォースを見い出せるはずだ。総合的にレース中はより一貫性のあるバランスが必要だ。今のところは、自分たちの持っているものを最大化しなければならない」
カテゴリー: F1 / ホンダF1
De Telegraaf によると、先週末の上海でレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはホンダからそのような報告を受けたことを確認したという。20馬力は1周あたり0.2秒のゲインを生み出すと考えられている。
だが、ホンダ側はまだアップグレードについてまったくコメントを発表していない。
ドライバーは、1シーズンにつき、内燃エンジン、MGU-H、ターボチャジャーを3基まで、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアを2基までペナルティなしで交換できる。そのため、均等に割れば、第7戦カナダGPが各エンジンメーカーの1回目の大幅アップグレードのターゲットなる。
実際、昨年、ホンダは第7戦F1カナダGPで“スペック2”を投入。そして、第16戦ロシアGPで“スペック3”を投入している。
今回、第4戦でのアップグレードがコンポーネントの交換が必要なものであれば、シーズン後半にグリッド降格ペナルティを受けることは確実となってくる。
しかし、レッドブルはシーズン前からパフォーマンス向上のためであれば、エンジン交換によるグリッド降格ペナルティも厭わないと発言している。
ホンダのF1エンジン開発を強化するために2019年シーズン中にグリッドペナティを受ける意思はあるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「そうだね。それが理にかなっているのであればそうするつもりだ」とコメント。
「過去数年で我々が適切な会場でペナルティを選んできたのを見てきたと思う。去年のロシアではマックスはすでに6周目までにトップ5まで挽回していたし、適切な会場を選んでパワーユニットの開発を支援することができるのであれば、戦略的に痛みを軽減されるだろう」
モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも「我々はシーズンで5基のエンジンを使うことになると予想している。しかく、賢くペナルティを計画すれば、ダメージは小さくなる。パフォーマンスの方がより重要だ」と語っている。
当然ながら、今回報じられているアップグレードが、レッドブルに投入されるものなのか、もしくは実験台としてトロロッソに投入されるもののなかは明らかにされていない。
レッドブルの両ドライバーはまだ1基目のパワーユニットを走らせているが、トロロッソ・ホンダは、先週末のF1中国GPでダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンともに新たなコンポーネントを投入している。
クビアトはパワーユニットに異常値を検出されたことで、エネルギーストアとコントロールエレクトロニクス以外を2基目に交換。また、フリー走行3回目に大クラッシュを喫したアレクサンダー・アルボンは全てのコンポーネンを2基目に交換。ホンダは両ドライバーのパワーユニットをHRD-Sakuraに送り、1基目のコンポーネントを今後も使用できるかどうか調査を行っている。
しかし、トロロッソのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、ホンダのF1開発が加速し、レッドブル・レーシングのドライバーがあまりにも多くのペナルティを受けることから保護できるのであれば、引き続き、トロロッソが実験台の役割を果たすことを厭わないと語る。
「それがレッドブルがレースとチャンピオンシップに勝つための戦略の助けになるのであれば、もちろんだ」とフランツ・トストは コメント。
「我々はそれについて議論する必要すらない。それは我々の哲学の範囲内だからね」
「我々も並行してパフォーマンスを改善できるのだから、喜んでそうするつもりだ」
今回、ホンダはトロロッソにアップグレードを投入し、レッドブルに関しては第5戦スペインGPで投入することが理にかなっているかもしれない。レッドブルは現時点ではマシンの空力に問題を抱えており、スペインGPではシャシー側にアップグレードを投入することを予定している。
レッドブルのドライバーを務めるマックス・フェルスタッペンは、シーズン中盤にはレッドブル・ホンダがすべてのサーキットで強いという状態に達することを期待していると語る。
「僕たちはまだもっと多くの馬力を加える必要があると思うけど、僕たちは少しずつ近づいている。クルマ側も戦えるように改善する必要がある。どうなるか見てみよう」とマックス・フェルスタッペンは コメント。
「シーズン中盤にはストレートのないサーキットでしか戦えないと言わなくていいことを願っている。僕たちはまだストレートでタイムを失っている。それは事実だ。特にフェラーリと比較してね。彼らは今年なんらかのことを見つけた。でも、誰もその方法を知らない。彼らは宿題をやり終えているし、僕たちはシャシーとエンジンの両方でもっと近づかなければならない」
「これまでのホンダにはとても満足している。エンジンは非常に信頼性がある。パワーもずっと良くなっていく可能性がある。でも、僕たちはそれをわかっていた。彼らは本当に懸命にそれに取り組んでいる。不満は言えない」
「クルマの側では、もう少しダウンフォースを見い出せるはずだ。総合的にレース中はより一貫性のあるバランスが必要だ。今のところは、自分たちの持っているものを最大化しなければならない」
カテゴリー: F1 / ホンダF1