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ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ホンダが最新のF1エンジンで進歩を遂げたことを認めつつも、それは巨額の投資が必要なことを示しており、このままエンジン開発のコストが上昇すれば、エンジンメーカーのひとつを失うことになるだろうと懸念している。

ホンダは、F1ロシアGPで投入した“スペック3”F1エンジンでルノーを馬力面で上回ったと考えられている。

現在、F1にエンジンを供給する4社間の戦いはエンジン予算が増加している兆候とも捉えられており、ルノーは親会社に支出を正当化することが困難になっていると考えられている。

シリル・アビテブールは、ライバルであるホンダが、エンジンプログラムを軌道に乗せるために行った巨額の投資が、現在いかに支出が加速しているかを証明するものだと語る

最新のアップデートによるホンダのF1パワーユニットの進歩について質問されたシリル・アビテブールは「昨年すでにホンダが非常に急速な進歩を遂げていたのは非常に明らかだったし、驚くことではない」と Autosport にコメント。

「昨年、信頼性はなかったが、それは非常に明確だった。ホンダが投入していると我々が理解している巨額の投資を考えれば、スパでホンダが動き出しているという非常に明確なシグナルがあった」

「それが成果を挙げているのは驚くことではない。未だにF1はどのように資金を使うかよりも、どれだけ資金を費やすかで利益が得られるからね」

F1のエンジンメーカーは、2021年に導入が予定されている高回転で音量が大きなエンジンに改良するためにすでに追加の投資を確保していると考えられているが、シリル・アビテブールは、現在のコスト上昇は考え物だと感じている。

「私の意見では、このようなコスト上昇は維持できるものではないと考えている。現在、ホンダは資金が成果を挙げているかもしれないが、どこかの時点で4社のうち1社は支えられなくなるだろう。何が起こるかは誰にもわからないがね」

「F1はエンジンメーカーを失う余裕はないと思う。中長期的に支えられないような方法での費やす必要性を緩和するための十分な決定や対策は見られていない」

シリル・アビテブールは、今年のホンダのパフォーマンス向上は、ルノーが前進するための努力を増加させる必要があることを示していると語る。

「彼らは間違いなく戻ってきている。我々のスペックCに関する決定によって、今年、競争力という点では同じようなレベルがある。来年のエンジン開発に関して眠っていることはできない」

「それに我々は2021年も視野に入れておく必要がある。可能な限り早期に開始したいと考えている。いつものように我々は短期的な課題と長期的な課題とのバランスを方法を見極める必要がある」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / ルノーF1チーム