ホンダ F1
マクラーレンとホンダとの契約解消はすでに決定しているとの報道もあるが、ホンダは“憶測”にはコメントしないという姿勢を貫いており、両社は問題を解決していくことをコミットしていると主張する。

マクラーレンとの決別について質問されたホンダの広報担当は「メディアの憶測にはコメントしません。この厳しい状況を克服するためにマクラーレンとひとつのチームとして働い続けています」と GP247 にコメント。

「我々が取り組んでいる問題のひとつは信頼性です。今シーズン、我々は見込んでいたよりも多くの信頼性問題に見舞われています。ですが、我々はそれら全ての問題の原因に達しており、しっかりとした対応策があります」

「パフォーマンスの改善に集中していけるように、できる限り早くに進行中の信頼性問題を完全に払いのけることが我々の意向です」

F1カナダGPでは、ポイント獲得目前だった残り2周にフェルナンド・アロンソのF1パワーユニットが故障し、リタイアに追い込まれている。

解決策について質問されたホンダの広報担当は「特定の解決策についてはいかなるコメントも差し控えさせていただきます」とコメント。

「我々はチームとともに開発を続けていますし、この状況を克服できると信じています。我々はそこに多くのリソースを割いており、F1プロジェクトに100%コミットしています」

だが、マクラーレンのファン、スポンサー、スタッフの忍耐が付けていることは否定できない。マクラーレンは過去3年間で表彰台に届いておらず、今年はまだポイントを獲得できていない。

「特にこのようなチャレンジな状況の間、ファンの全てのサポートには感謝しています」とホンダの広報担当は語った。

マクラーレンのザク・ブラウン(エグゼクティブディレクター)とエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)は、F1カナダGPのレース前後にホンダへの批判を繰り返しており、それは“決別”が進行しているかもしないという強い憶測を生んでいる。

ホンダの広報担当は「我々はマクラーレンと毎日コミニュケーションをとっていますし、ひとつのチームとして一緒にこれらの問題を解決していくことにコミットしています。したがって、我々はメディアを通してメッセージを送る必要性を感じていません」と述べた。

しかし、元F1デザイナーのマイク・ガスコインは、マクラーレンが、ホンダとの契約解消に合意しただけでなく、2018年にメルセデスとのエンジン契約もすでに完了していると確信していると語る。

マイク・ガスコインは「この1~2レースで言葉遣いに変化が見えた。レース前とレース後とでは非常に大きな変化だ。過去2週間で言葉遣いにかなり重要な変化があった。まるで決定しており、それをどのようにみんなに伝えようかと周りにフェンスを作っているようだった。非常に大きな変化であり、ホンダはさらに悪化している」と Sky Sport にコメント。

現在のV6ターボパワーユニットは、簡単に載せ替えられるほど単純なものではないため、決断したのであれば、ファクトリーのエンジニアには早めに知らせるべきだと考えている。

「来年のクルマの作業をしているチームにとって、それをやっていくことになると知ることは特に大きな問題ではないと思う。そういうわけで、彼らは知っていたいし、ギアを上げていきたい。何も発表していないかもしれないが、ファクトリーのスタッフは知っていたい。彼らは今、それに取り組みたいと思っているはずだ」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / マクラーレンF1チーム