ルイス・ハミルトン フェルスタッペンの抗議を一蹴「王者をアウトから抜けない」
ルイス・ハミルトンは、2026年F1第8戦オーストリアGPで繰り広げたマックス・フェルスタッペンとの激しいバトルについて振り返り、レッドブルのエースが無線でペナルティを求めたことに対して「王者をアウト側から抜こうとは思わない」と語り、自身のディフェンスに問題はなかったとの認識を示した。

ハミルトンとフェルスタッペンはレース中盤、2位争いで何度も順位を入れ替える白熱した攻防を展開。接触寸前の場面もありながら、互いにクリーンなバトルを繰り広げ、今大会屈指の名勝負となった。

フェルスタッペンの抗議にハミルトンが反論
バトルの最中、フェルスタッペンはフェラーリのハミルトンにコース外へ押し出されたとして、チーム無線でペナルティを要求した。

問題となった場面では、フェルスタッペンがアウト側から並びかけた際に右側のタイヤをグラベルへ落としたが、スチュワードは調査の必要はないと判断し、審議対象とはならなかった。

レース後、ハミルトンはこの攻防について次のように語った。

「最高だった。すごく楽しかった」

「彼はアウト側へ行った。王者をアウト側から抜けるなんて期待しないものだ。僕だってあの場面で彼のアウト側から行って、そのままポジションを守れるとは思わない」

「彼は頂点では後ろにいた。だから引くべきだった。僕は十分なスペースは残していた」

一方のフェルスタッペンも、レース後には冷静な口調でこのバトルを振り返っている。

「ルイスとのバトルの後でも前との差は縮められていた。楽しい戦いだったけど、その分かなり時間を失ったのも事実だ」

フェルスタッペンはその後ペースを取り戻し、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリのメルセデス勢の間に割って入る2位でフィニッシュ。レッドブルにとって今季最高成績を記録した。

ルイス・ハミルトン vs マックス・フェルスタッペン

フェラーリはレースペース不足に苦戦
一方、ハミルトン自身は終盤にペースを維持できず、バルセロナ・カタルーニャGPでの優勝を再現することはできなかった。最終的には5位でチェッカーを受け、チームメイトのシャルル・ルクレールも8位に終わるなど、フェラーリにとって厳しいレースとなった。

ハミルトンはマシンのタイヤマネジメントに苦しんだと明かしている。

「どのタイヤともマシンの相性が良くなかった。本当に厳しいレースだった」

「序盤は攻められていて悪くなかったけど、どのセットでもリアタイヤが急激に落ちてしまった。バランスも非常に難しかった」

さらに、フェラーリの課題としてパワーユニットのデプロイメント性能を挙げ、アップグレードには時間がかかるとの見通しも示した。

「次のパワーアップグレードをいつ投入できるか、全力で取り組まなければならない。改善方法を探る必要があるけど、すぐには実現しないだろう」

「単純にパワー不足というわけではない。コーナー出口では十分な力を感じる。でも終盤になるとデプロイメントが落ちてしまう。特にメルセデスは最後まで伸び続けている」

今回のオーストリアGPでは、ハミルトンとフェルスタッペンによる見応えあるバトルが大きな注目を集めた一方で、フェラーリはレースペースとパワーユニット性能に課題を残した。ハミルトンはディフェンスに問題はなかったとの立場を貫くとともに、今後はマシン性能の改善が必要との認識を示している。

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / マックス・フェルスタッペン