ルイス・ハミルトン、徒歩でコース横断に罰金と叱責処分 / F1カタールGP
メルセデスのルイス・ハミルトンは、2023年F1第18戦カタールGPのオープニングラップでチームメイトのジョージ・ラッセルとクラッシュしてリタイアした後、サーキットを徒歩で横断したとしてFIA(国際自動車連盟)から叱責処分と罰金を科された。

ソフトタイヤを履いていたハミルトンは、素早いスタートでラッセルに並びかけ、1コーナーのブレーキングゾーンに進入。しかし、ラッセルはチームメイトとマックス・フェルスタッペンの間に挟まれ、その衝撃でメルセデスの2台はスピンを喫した。

ハミルトンはグラベルに取り残されてリタイアとなったが、ラッセルはレースを続行することができ4位でフィニッシュ。メルセデスはフェラーリとのポイント差を広げた。

スチュワードは、事故そのものについては両ドライバーに大きな過失はないと判断したものの、セーフティカー導入中にマシンから降りたハミルトンの行動を問題視した。
スチュワードは「1周目にクラッシュした44号車のドライバーは、グラベルにマシンを捨ててピットに戻った」と述べた。

「これにより、彼はその時点で走行していたコースを横切り、63号車がピットを出て高速で到着する数秒前にコースの内側端に到達した。その後、44号車はトラックの脇を歩き続け、最終的にトラックから出た」

「聴聞会の間、44号車のドライバーは非常に申し訳なさそうにしており、自分だけでなく、接近してくるドライバーにとっても非常に危険な状況であったことを理解していた。スチュワードは、ライブトラックを横断することは非常に危険な状況を引き起こす可能性があり、ドライバーはそれについて非常に慎重にならなければならないという事実を強調した」

競技規則第18条2項に従い、ハミルトンは今季初の戒告処分を受けた。さらに総額5万ユーロの罰金も科せられ、そのうち2万5000ユーロは2023年のF1キャンペーン残り期間の執行猶予処分となった。

当初は接触についてチームメイトを非難していたハミルトンだが、その後はその責任を認めている。

「後ろからタップされたのは感じたけど、ジョージはおそらくどこにも行くところがなかったと思う。本当に不運な状況のひとつにすぎない。つまり、喜んで責任を負う」と38歳のハミルトンは認めた。

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