ルイス・ハミルトン、“マックス・フェルスタッペン時代”のF1到来を否定 「時期尚早」
メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、F1がマックス・フェルスタッペンが支配する時代に移り変わったとの見方を却下した。

F1アメリカGPでピットストップに11.1秒かかったにもかかわらず、マックス・フェルスタッペンはレースの最終スティントでルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを追い抜いて勝利を収めることができた。

ドライバーズタイトルを2連覇したマックス・フェルスタッペンは、今シーズン13勝目を挙げてミハエル・シューマッハとセバスチャン・ベッテルが共有してきたシーズン最多勝利記録に並んだ。そして、レッドブル・レーシングは8年間のメルセデスの牙城を崩してコンストラクターズタイトルを獲得した。

2022年のマックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングが示しているパフォーマンスは、2010年代初頭のレッドブル/セバスチャン・ベッテル、2014年のハイブリッド時代への変わり目からのメルセデス/ルイス・ハミルトンのように、また新たな支配的な時代が到来したのではないかという懸念がある。

だが、ルイス・ハミルトンは“フェルスタッペン時代”が来たと語るのは「時期尚早」だと考えている。

「それを言うには時期尚早だ」とルイス・ハミルトンは語った。

「来年、彼らが再び優位に立っているとしたら、そうなるかもしれない。でも、フェラーリは予選を通じて彼らよりも速かった。おそらくシーズンの大部分で、彼らの方が1周でより良いパフォーマンスを発揮していると思う」

「今、彼ら(フェラーリ)がやらなければならないことは、レースペースをピックアップすることだけだ。そうすれば、彼らはすぐに追いつくだろう。登るにははるかに大きなステップと急な坂が必要だとは思うけど、不可能ではないことを願っている」

今年、マックス・フェルスタッペンの最も近い挑戦者であることが多いシャルル・ルクレールは、「それが起こらないようにあらゆることをする」と述べたが、個人的、そして、フェラーリが2023F1マシンで改善する必要性があることを認識している。

「そうならないことを願っている」とシャルル・ルクレールは付け加えた。

「それが起こらないように全力を尽くすし、当然、起こらないようにチームとして取り組んでいる。どこを改善する必要があるかは非常に明確だと思う」

「1周で僕たちは本当に強いし、レッドブルと同じレベルにいると思う。レースの過程で、タイヤに苦労している。だから、僕たちはそこに力を注いでいるし、来年には結果が得られることを期待している。シーズンを振り返ってみると、タイヤデグラデーションだけでなく、戦略、コミュニケーション、タイヤ管理などのミスもあった」

「また、来年のチャンピオンシップでマックスとレッドブルに挑戦するために、これらの最後のレースを可能な限りベストな方法で利用しようとしている。でも、僕たちは自部たちがどれだけ懸命に取り組んでいるかを知っているし、正しい方向に進んでいると確信しているので、それができると確信している」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / レッドブル・レーシング / メルセデスF1 / マックス・フェルスタッペン