ルイス・ハミルトン 「ホンダのF1撤退は環境対策の必要性を示した」
メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、F1から撤退するというホンダの決定は、F1が環境問題への取り組みを改善するためにどこに進まなければならないかを示したと語る。

先週、ホンダは2025年にカーボンニュートラルの実現にむけて技術リソースを集中するために2021年シーズン限りでF1から撤退することを発表した。

ホンダは声明で「カーボンフリー技術の中心となる燃料電池車(FCV)・バッテリーEV(BEV)など、将来のパワーユニットやエネルギー領域での研究開発に経営資源を重点的に投入していく必要がある」と述べた。

八郷隆弘社長は「今回2050年にカーボンニュートラルということを掲げました。これはホンダの新たな挑戦になりますのでできれば、その挑戦に対してもご声援をいただければと考えています」と語っている。

ルイス・ハミルトンは、F1での知名度を利用して環境問題への注意を促してきた。そして、今回のホンダのF1撤退という決定は、F1がその点で“長い道のり”を待っていることを示していると述べた。

「彼らが撤退すると聞いた。僕はそれについて読んでいないので、彼らの理由が何であるかはわからないけど、漠然とした思いはある。彼らが去るのを見るのは間違いなく悲しいことだ」とルイス・ハミルトンは語った。

「僕が理解している1つの側面:スポーツとして、僕たちにはまだ長い道のりがあり、地球にもっと良い影響を与えるためにやるべきことがたくさんある」

メルセデスは、スポーツカーのサブブランドであるAMGを中心にF1イメージに再び焦点を合わせていくと発表。また、新しい『Electric First』戦略を提示し、EQブランド全体で6台の新しい電気自動車を発売。これは、メルセデスのフォーミュラEチームと連携しており、F1のパワートレインの研究開発がプロジェクトを直接サポートしている。

ルイス・ハミルトンは、メルセデスのコミットメントは、F1のテクノロジーがクリーンテクノロジーの一部であり、クリーンテクノロジーへの移行を推進する可能性があることを明確に示すものだと見なしていると述べた。

「メルセデスが長期的な目標について発表したことを見れば、業界の責任はテクノロジーを推進することだと思うし、これはテクノロジーとイノベーションの最前線だと思う」

ルイス・ハミルトンは、このような変化は、F1の自動車メーカーとの継続的な関連性の“鍵”になると語る。

「変化が起こる必要がある。前進しているのは確かだ。しかし、メルセデスは、その変化の一部であり、テクノロジーを推進することにコミットしていることを示していると思う。そして、それが本当の鍵だと思う」

昨年、F1は2030年までカーボンニュートラルの実現を目指すと宣言している。

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