ハースF1 小松礼雄 ベアマンのフェラーリ昇格に言及「我々の仕事への報酬」
ハースF1チーム代表の小松礼雄は、オリバー・ベアマンの将来的なフェラーリ昇格の可能性について言及し、それをチームにとって「誇るべき成果」と捉えていると明かした。

フェラーリ育成出身の若手を預かる立場として、ハースが果たす役割と、その先にある“昇格”という構図が改めて浮き彫りとなっている。

2026年シーズン序盤、ベアマンは開幕2戦で7位と5位に入るなど印象的な走りを見せ、ドライバーズランキングでも7番手につけている。日本GPではクラッシュを喫したものの、ここまでのパフォーマンスはレッドブル勢やピエール・ガスリーを上回る結果となっている。

ベアマンの成長とフェラーリとの関係
ベアマンは2024年F1サウジアラビアGPでフェラーリから代役出場し、F1デビュー戦で7位入賞を果たした。その後もハースで経験を積み、2025年シーズン後半にはメキシコシティGPで4位に入るなど結果を残している。

フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身であることに加え、ハース自体もフェラーリのパワーユニットを使用していることから、両者の関係は極めて近い。こうした背景もあり、ベアマンの将来的なフェラーリ昇格の可能性はたびたび取り沙汰されている。

小松礼雄「心配する必要はありません」
小松礼雄はポッドキャスト『Beyond the Grid』で、ベアマンのポテンシャルについて次のように語った。

「まだ彼の限界は見えていません。今年が本当に楽しみです。非常に大きなポテンシャルを持っています」

さらに、将来的なフェラーリ移籍の可能性について問われると、冷静な姿勢を強調した。

「それについて心配する意味はありません。我々は自分たちがコントロールできることに集中すべきだと強く考えています」

「フェラーリは彼に長年投資してきました。我々は昨年と今年、彼を起用しています。ですから、我々がオリーに対して素晴らしい仕事をし、彼がそれだけのパフォーマンスを発揮してフェラーリが翌年に彼を望むのであれば、それは我々が仕事をやり遂げたということになります。そうであれば満足すべきだと思います」

オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) スクーデリア・フェラーリ

移籍は“コントロール外” ハースの現実的スタンス
小松礼雄は、ベアマンの将来がハース単独で決められるものではない点も率直に認めている。

「将来的には、我々とフェラーリの間での話し合いになります。我々は全員、マシンとオリーから最大限のパフォーマンスを引き出すことに集中しています」

「もしそれが来年彼を失うことにつながったとしても、もちろん避けたいですが、それは我々がコントロールできることではありません」

現在ハースはコンストラクターズランキング4位と好調なスタートを切っており、中団トップとしてアルピーヌやレッドブルを上回る位置につけている。ベアマンの成長とともに、チームとしての評価も着実に高まっている状況だ。

“送り出す価値”が示すハースの役割
今回の発言は、ハースが担う役割を象徴している。若手ドライバーを育成し、その実力が認められてトップチームに引き抜かれるのであれば、それ自体がチームの成果であるという考え方だ。

ベアマンの去就は依然として不透明だが、その評価の高さはすでに明らかであり、今後の動向はF1パドック全体の注目を集めることになりそうだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ハースF1チーム / スクーデリア・フェラーリ / オリバー・ベアマン