F1:キミ・ライコネンがロマン・グロージャンに送った最初のメッセージ
元F1ドライバーのロマン・グロージャンが、2012年にロータスに加入した際に新しいチームメイトとなったキミ・ライコネンから送られてきた最初のメッセージについての逸話を明かした。

ロータスは、2021年シーズンに向けてドライバーラインナップを一新。2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンが2年ぶりにF1復帰し、ロマン・グロージャンはF1で初のフルシーズンを迎えることになった。

キミ・ライコネンとロマン・グロージャンのパートナーシップは成功し、F1アブダビGPでのキミ・ライコネンの優勝を含め、2人で10回の表彰台を獲得した。

そのシーズンから10年が経ち、ロマン・グロージャンは、元チームメイトであるキミ・ライコネンとの“オープン”で“単刀直入”な関係を振り返った。

「彼の会話は間違いなく彼のキャリアとは正反対だった。短い!」ロマン・グロージャンは IntheFastLane に語った。

「でも、オープンだった。僕たちはすべてを共有することができし、かなり良い関係だった」。

「僕の加入が発表されたとき、彼は僕にテキストメッセージを送ってくれたのを覚えている。2011年後半だった」

「テキストメッセージには『おめでとう。僕たちの間にくだらないことはなしにしよう。近いうちに会おう』と書かれていたよ」

「まさにキミだった。端的に言えば、長い文章ではなく、彼はただ走って楽しいレースをしたかっただけだ。敬服するよ」

「ここ数年、彼は良いマシンを手にしていないし、彼にできることしかやれていないけど、キミは過去20年間で最も偉大なドライバーの1人なのは明らかだ」

キミ・ライコネンは、今シーズン限りでF1引退することが決定しており、来季からはロマン・グロージャンと同じようにF1を外から見る立場になる。

ロマン・グロージャンは、昨年のF1バーレーンGPでマシンが炎上する大クラッシュを喫し、最後にグランプリでお別れをいう機会を逃した。

事故でロマン・グロージャンは、特に左手に火傷を負ったが、そらがレースを止めることはなかった。今年、インディカーに転向したグロージャンは、初年度から活躍を見せ、2022年は名門アンドレッティ・オートスポーツへの移籍が決定している。

「右手はほぼ100パーセント治っている。ただ、真新しい皮膚なので、日光に当たるときには日焼け止めクリームを塗る必要があるけどね」とロマン・グロージャンはコメント。

「左手はもう少しダメージを受けている。まだ11月初旬に植皮をしなければならないし、2022年にもう1回植皮する可能性があるので、まだやるべきことが少しある。

「完璧になることは決してない。それは痛手だけど、それと付き合っていくことを学ぶものだ。それは大きな苦痛ではあない。でも、それはいつもそこにある」

「公平を期すために言えば、僕は子供と遊ぶことができるし、クルマを運転することもできる。ほとんど普通に暮らすことができる。少し制限されていることはいくつかあるけど、95パーセントはうまくいくと思いう」

「見栄えは良くはないけど、僕の勲章だ」

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カテゴリー: F1 / ロマン・グロージャン / キミ・ライコネン