ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP優勝「2年前の借りを返せた」

土曜の予選でサプライズのポールポジションを獲得したラッセルは、日曜の決勝でも完璧な走りを見せ、そのまま首位でチェッカーを受けた。2位のマックス・フェルスタッペンに5.430秒差をつけ、今季2勝目を挙げた。
レース後、ラッセルは2年前の苦い記憶を振り返りながら感慨を語った。
「この勝利は本当に最高の気分だ。特に2年前のことを思えばね。あれは間違いなくチャンスを逃したレースだったけど、今日はその借りを返せた」
「チームには本当に感謝している。この週末ずっと素晴らしい仕事をしてくれた。なぜこんなに速かったのか正直分からないけど、とにかくうれしい」
日曜の決勝では終始レースをコントロールしていたが、ラッセルによると週末のスタートは決して順調ではなかったという。
「金曜日は本当にタフな1日だった。いろいろな理由で思うように走れなかったけど、Q3に入る頃にはクルマの感触がすごく良くなっていた。結局それが一番大事なんだ」
「スタート時、マックスがソフトタイヤだったから少し緊張したけど、最初のスティントはうまくいったし、ギャップを広げることができた」

また、現在のメルセデスのマシンバランスが次戦以降にも通用するかどうか問われると、ラッセルは慎重な姿勢を見せた。
「昨日も言ったけど、今季勝てそうなレースをリストアップするとしたら、このシンガポールは一番下に書くと思う。それくらい予想外の結果だった」
「だからこそ、なぜこんなにパフォーマンスが良かったのか、明日と明後日でしっかり分析しなきゃいけない」
「この勢いをシーズン残りに持ち越せればいいけど、現実的に言えば……ランド(・ノリス)は本当に速かった。マックスのすぐ後ろを1秒差で走り続けるなんて、このサーキットでは簡単じゃない」
「とにかく今日はこの結果を受け入れて、チームと祝おう。オースティンのことは、まだ考えないようにするよ」
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