F1特集 | フォース・インディア 歴代F1マシン
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FIAは2019年の暫定F1エントリーリストを発表。今季レーシングポイント・フォースンディアとして参戦していたチームは『レーシングポイントF1チーム』というチーム名と『レーシングポイント』というシャシー名でエントリー。まだ承認はされていないようだが、来季はF1グリッドから『フォース・インディア』という名称が消えることになるようだ。
フォース・インディアは、インドの実業家であるビジェイ・マリヤがスパイカーF1チームを買収して2008年からF1参戦を開始。元をたどるとジョーダンが起源となる。しかし、今年の夏に破産管理下に入り、カナダの大富豪ローレンス・ストロール率いるコンソーシアムがチームを買収。F1ベルギーGPからレーシングポイント・フォースインディアとして参戦していた。
フォース・インディア VJM01 (2008年)
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スパイカーF1が2007年終盤に使用したF8-VIIBの改良型。ゴールドとレッドのカラーリングを採用。エンジンはフェラーリを搭載。シーズン途中にシャシーに大幅改良を施し、シームレス・ギアボックスも導入。エイドリアン・スーティルとジャンカルロ・フィジケラがドライバーを務めた初年度はポイントを獲得できず、10位(4戦で撤退したスーパーアグリが最下位)でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM02 (2009年)
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メルセデスのエンジン、ギアボックス、KERSを搭載。カラーリングはインド国旗のオレンジ&グリーンに変更。ドライバーは引き続きエイドリアン・スーティルとジャンカルロ・フィジケラ。F1ベルギーGPでスーティルが初ポールポジション&2位でフィニッシュしてチーム初ポイントを獲得。シーズン途中にフィジケラがフェラーリに移籍したことでリザーブドライバーのヴィタントニオ・リウッツィがレスドライバーに昇格。13ポイントとポールポジション1回、表彰台1回、ファステストラップ1回でランキング9位でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM03 (2010年)
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前シーズン終了時のエイドリアン・スーティルとヴィタントニオ・リウッツィを継続。テクニカルディレクターのジェームス・キーが離脱。ギアボックスはマクラーレン製。シーズン後半にはFダクトも投入し、中団チームとして実力をつける。68ポイントを獲得して7位でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM04 (2011年)
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エイドリアン・スーティルとポール・ディ・レスタを起用。マクラーレンのギアボックスに合わせてリアサスペンションをプルロッドに変更。69ポイントを獲得して6位でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM05 (2012年)
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ポール・ディ・レスタとニコ・ヒュルケンベルグを起用。段差ノーズが流行した年。109ポイントを獲得するもザウバーを下回りランキング7位でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM06 (2013年)
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ニコ・ヒュルケンベルグがザウバーに移籍し、ポール・ディ・レスタのチームメイトとしてエイドリアン・スーティルが復帰。シーズン中盤から失速するも77ポイントを獲得して6位でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM07 (2014年)
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ニコ・ヒュルケンベルグが復帰し、セルジオ・ペレスが加入。カラーイングをブラック基調に変更。前年の倍以上となる155ポイントを獲得してランキング6位。
フォース・インディア VJM08 (2015年)
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ニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスが継続。序盤は苦戦を強いられるも、シーズン中盤に“鼻孔ノーズ”を採用したBスペックを投入して好転。136ポイントを獲得うしてランキング5位でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM09 (2016年)
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ニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスが継続。カラーリングはブラック&シルバー基調に変更。ペレスが2度の3位表彰台を獲得。ランキング4位でシーズンを終える。
フォース・インディア VJM10 (2017年)
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ニコ・ヒュルケンベルグがルノーに移籍し、メルセデスの育成ドライバーであるエステバン・オコンがセルジオ・ペレスのチームメイトとして加入。オーストリアの飲料水会社BWTがスポンサーに就任し、カラーリングをピンクに変更。実力が拮抗するチームメイトの同士討ちが目立つようになり、チームメイト同士のバトルを禁止に。20戦中16戦でダブル入賞を果たし、185ポイントを獲得して2年連続ランキング4位でシーズンを終える。4月にビジェイ・マリヤが詐欺罪で逮捕される。
フォース・インディア VJM11 (2018年)
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ドライバーはセルジオ・ペレスとエステバン・オコン。資金難に陥り開幕戦で出遅れる。夏休み中に破算管理下に入り、ローレンス・ストロールがチームを買収。F1ベルギーGPからレーシングポイント・フォースインディアとして再出発し、それまでの59ポイントがリセットされる。その後、52ポイントを獲得してランキング7位でシーズンを終える。
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