F1:2022年にVAR(ビデオアシスタントレフリー)型システムを導入?
F1は、2022年の改革の一部として、VAR(ビデオアシスタントレフリー)もしくはその修正版を導入する可能性があるとMotorsport-Magazinは報じている。

昨年12月のF1アブダビGPでの物議を醸したタイトルフィナーレに次いて、F1とFIAはスポーツをどのように統治し、審判していくかについて変更を実施することに同意したが、時間は刻一刻と過ぎている。

F1レースディレクターのマイケル・マシは、ウィリアムズのドライバーであるニコラス・ラティフィによるクラッシュの後、レース終盤を管理した方法について多くの批判を受けている。

セーフティカールールの実装に加え、レースリーダーのルイス・ハミルトンと2位のマックス・フェルスタッペンの間で周回遅れにされている車両だけをアンラップさせるというマイケル・マシの決定は、F1レースディレクターとしての彼の将来を深刻な疑問に呈している。

これらの決定により、マックス・フェルスタッペンはピットインして新品タイヤに交換し、この重要なポイントまでレースを完全に支配していたルイス・ハミルトンを追い詰め、ファイナルラップで自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得するこというシナリオが生まれた。

FIAはシーズンフィナーレの完全な調査を約束し、その結果は2022年のF1シーズンが開幕する3月18日に発表される予定となっている。

しかし、そのチェックポイントまでに、F1界ではどのような新しい方法が実装されるかについての憶測が広まり始めている。

ほぼ確実に見える要素の1つは、F1レースディレクターが1人ですべての責任を引き受けるのではなく、複数の人にそれらを分散させる新しい構造の導入だ。

そして、Motorsport-Magazinによると、その構造には、サッカーで試合の最中にレフリーにフィードバックしてアドバイスをするビデオアシステントレフリーと類似したシステムが、レースコントロールにアドバイスする中央ハブに含まれる可能性があるという。

「レース管理は2次元で成長する可能性がある。これまで、レースコントロールはトラックで直接機能していた」とMotorsport-Magazinは説明。
「一方、チームのファクトリーには、いわゆる仮想ガレージがある。レーストラックからのデータはリアルタイムでそこに流れ込んでいる。バーチャルガレージの専門家がファクトリーからチームをサポートしている」

「同様のシステムがFIAでも考えられている。現場のレースディレクターが最も重要なタスクをリアルタイムで処理している間、バックグラウンドのチームがさまざまなシナリオをチェックし、緊急事態に介入することができる。サッカーのバーチャルレフリーに似ている」

「チームの無線メッセージもそこで受信される可能性がある。チームボスがレースディレクターの決定に干渉したアブダビのような無線の混乱はもうない」

パドックではチームとFIA間のメッセージを放送に乗せることを止めることに対してサポートしているようが、提案された“バックグラウンドチーム”は、チームがレースディレクターに直接ロビー活動を行うのを停止するためのバッファーゾーンを作成するのにも役立つ。

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)