フェラーリF1に再び内紛報道 バスール代表と上級エンジニアが激論か

シンガポールGP後には、ルクレールの公然とした批判発言も波紋を呼び、チーム全体の士気低下が懸念されている。フェラーリ上層部は今週マラネロで緊急会談を予定しており、内部の分裂がいよいよ表面化しつつある。
シンガポールGP後に激論 フェラーリ内で不満噴出
フェラーリF1チーム内の緊張がさらに高まっているようだ。シンガポールGP予選後、フレデリック・バスール代表と上級エンジニアの間で激しい言い争いがあったとイタリア紙『コリエーレ・デッロ・スポルト』が報じた。
同紙によると、口論の相手はサーキットエンジニアリング部門を統括するマッテオ・トニニャッリ氏で、マラネロ内部ではSF-25の進化の遅れに対する不満が噴出しているという。
数名のエンジニアは、シャルル・ルクレールが公の場でマシンへの不満を口にしたことにも不快感を示している。
ルクレールは「メルセデスは大きく前進したし、数戦前にはレッドブルもそうだった。しかし我々は違う。この状況では楽観的になれない」と語っていた。
こうした不協和音の中で、ルクレールの将来にも疑問符がつき始めており、マクラーレンのオスカー・ピアストリが2026年以降に後任候補と目されているという。

バスール続投は“代案の不在”? フェラーリ上層部が緊急会談へ
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、フェラーリが最近バスールの契約を更新したのは「市場に代替候補がいなかったため」としつつも、「ジェスティオーネ・スポルティーバ(レーシング部門)内では部門間の方針に食い違いがある」と報じている。
「来季序盤の結果が今季に似た形になれば、バスールの地位は再び危うくなるだろう」と同紙は警告している。
さらに、スカイ・イタリアのマラ・サンジョルジョ記者によれば、フェラーリのジョン・エルカーン会長とベネデット・ヴィーニャCEOが今週マラネロを訪れ、緊急の協議を行う予定だという。
「チームが暗黒期を抜け出すために、真剣かつ現実的な対話が必要とされている」とサンジョルジョ氏は伝えている。
Source: GMM
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ