フェラーリF1 「タイトル奪還へのレッドブルの取り組みは参考にできる」
フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、チームがF1ワールドチャンピオンの挑戦者に返り咲くための取り組みの例としてレッドブルに注目していると語る。

現在、メルセデスF1がタイトルを7連覇中だが、2017年から2019年までの最も近いライバルはフェラーリだった。しかし、昨年、フェラーリは戦闘力を大きく落とし、ランキング2位から6位に転落。挑戦権を引き継いだのは2010年から2013年までチャンピオンだったレッドブルだ。

今シーズン、ホンダが新開発したF1エンジンを搭載するレッドブル・レーシングは、メルセデスの牙城を崩すことを目指しているが、その一方でフェラーリもこれまでのところ、昨年よりもはるかに有望なシーズンを過ごしている。

マッティア・ビノットは、レッドブルのやり方のいくつかの側面が、フェラーリをトップに返り咲かせる方法として参考にできると語った。

「期待を管理するという点で、構築を続けていく時が来た」とマッティア・ビノットは語った。

「F1に特効薬はない。1990年代から2000年にかけてミハエル・シューマッハとジャン・トッドだった頃の自分自身を振り返ると、チームを作るのに時間がかかった」

「レッドブルやメルセデスも時間がかった。さらに、レッドブルに目を向ければ、彼らはしばらくチャンピオンシップを獲得していない」

「しかし、彼らの情熱は失われていないし、チーム内に革命はない。彼らは情熱的で、一生懸命働き、うまく機能している。だが、それを構築するには時間がかかる」

「自分はフェラーリを完全に信頼しているし、責任を感じている。世界にコミットすることが私の仕事だ」

フェラーリのジョン・エルカン会長と、まだ後ルイス・カミッレーリ元社長兼CEOの完全な支持を得ることについて質問されたマッティア・ビノットは「どちらも決して疑いはない」と語る。

「最初からそれを得ていたことを知っている。完全な権限と責任を与えられている。昨年、我々は中長期的な将来に多くの投資をしたが、正しい選択をしたと思う」

「時間と情熱の問題だ」と語る。

「特効薬はない。そのため、教訓から学ぶというアプローチでミスにアプローチし、ミスを犯すたびに誰かの責任にしないようにすることが重要だ」

「何が原因で、なぜその選択に至ったのか、そのミスを犯しまったのかを理解し、将来的にそれらを回避するための措置を講じることが重要だ。チームの安定性も重要だ。何年にもわたって同じ人間が戦略を立てており、ピットクルーは安定している」

「だから、安定性を維持し、何度でも改善できるチームを構築することが目標だ。ミスの後のミスに我々は力を注いでいます。これまでのシーズンを見れば、堅実なレース週末があった。イモラのような、天候や雨といった困難な状況があったが、我々は常に正しい戦略的選択をしたと思っているし、エンジニアリング側、ピットクルー側は非常に一貫していたと思う。それが重要だ」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / レッドブル・レーシング