F1 フェラーリ
F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、前フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネの急死がフェラーリに“大きなインパクト”を与えていると確信していると語る。

かつてフェラーリのテクニカルディレクターとしてミハエル・シューマッハとともにフェラーリの黄金自体を築いたロス・ブラウンは、セルジオ・マルキオンネンの急死がフェラーリの勢いに“完全に理解できる”混乱を招き、最近のパフォーマンスの低下に繋がったと考えている。

フィアットとクライスラーを再生させて自動車業界の象徴的な人物だったセルジオ・マルキオンネは、近年、スクーデリア・フェラーリのマネジメントとエンジニアリング部門に抜本的な改革を実施して、安定性をもたらしていた。

「昨年と比較して、フェラーリは信頼性をさらに向上させた。問題はどこにあるのか?」とロス・ブラウンは語った。

「チームの本当に力強いリファレンスだったリーダーであるセルジオ・マルキオンネの急死が大きなインパクトを与えたことは疑いようなないことであり、それは完全に理解できることだ」

「フェラーリ時代、私自身も多くの批判を経験した。私が分っていることは、今は批判に惑わされて、責任のなすりつけ合いをするのではなく、一体となって前進するときだということだ」

イタリアの Corriere della Sera は、セルジオ・マルキオンネは“フェラーリの内部バランスの管理者”だったが、彼がいなくなったことでフェラーリには異なる派閥同士での権力争いが勃発していると報道。

実際、2019年のドライバーについては、キミ・ライコネンの残留とシャルル・ルクレールの昇格で意見が分かれたが、最終的にセルジオ・マルキオンネが推していたルクレールの起用で決着している。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ