フェラーリ
元フェラーリのオペレーションマネジャー、ルカ・バルディセッリは、フェラーリはもはやチームではなく、“反感を買って解雇”されることに“怯える人々”の集まりだと述べた。

フェラーリの2016年シーズンは悪化の一途をたどっている。王者メルセデスにチャレンジすると期待されたのははるか昔、コンストラクターズランキングではレッドブルに抜かれて3位に後退してしまった。

今年はまだ1勝もしておらず、先日のF1日本GPを含めて戦略ミスを繰り返している。また、来シーズンの大規模な空力改革を前にしてテクニカルディレクターのジェームス・アリソンを失った。

「不運なことに、(セルジオ)マルキオンネも(マウリツィオ)アリバベーネもレース経験がない。それは今日のスクーデリアが失ってしまった文化だ」とルカ・バルディセッリは Corriere dello Sportにコメント。

「彼らはもはやチームではなく、怯えた人々の集まりだ。空気は恐れに満ちている。反感を買って解雇されることを恐れるあまり、彼らはリスクを冒そうとしない」

鈴鹿でマウリツィオ・アリバベーネは、セバスチャン・ベッテルも他のチームメンバーと同じように実力で契約更新を“勝ち取る”必要があると発言して物議を醸した。

マル・バルティセットは、フェラーリはあらゆる手を尽くして2017年で切れるセバスチャン・ベッテルとの契約をそれ以降も確保するべきだと考えている。

「ライコネンは2015年よりも良くなっているが、ベッテルはかなり悪くなっている・・・フェラーリは彼を回復させ、少なくとも短期的には彼をつなぎ止めておくべきだ」

ジェームズ・アリソンの離脱以来、フェラーリは1人のボスに全体指揮を任せるのではなく、複数のトップでテクニカルオペレーションを行うマクラーレンスタイルの編成を目指している。マッティア・ビノットが最高技術責任者(CTO)の役割を担っているが、エンジンの専門家である彼にはそぐわない立場だとルカ・バルディセッリは語る。

「マッティアは人をやる気にする方法を知っているし、素晴らしい経験を持っている。だが、彼は技術責任者ではない。彼は自分がマシンを設計できないことを知っているし、シャシーやエアロダイナミクス、あるいはメカニカル面について深い知識を持っていない。彼ならむしろ、チーム代表の方がうまくやれることだろう」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ