フェラーリ 暗号メッセージ疑惑
フェラーリは、FIAの調査によってF1オーストラリアGPでピットボードでセバスチャン・ベッテルに暗号メッセージを送っていたという疑惑を晴らした。

FIAは今シーズン、F1競技規則 第27条1項に記されている「ドライバーは、1人で援助なしに運転しなければならない」という項目を強化。ピットウォールとドライバー間の通信だけでなく、ピットボードに表示されるメッセージも取り締まることになった。

開幕戦オーストラリアGPでは、フェラーリがセバスチャン・ベッテルにひっきりなしにピットボードでメッセージを送っていた。ピットボードには「3.2 LFS6 P1」というメッセージが表示されており、ライバルチームがFIAに報告。チャーリー・ホワイティングが調査に乗り出していた。

チャーリー・ホワイティングはメルボルンのレース前の報道関係者への説明会で「ピットボードを全て確認できるカメラを設置しており、何か異例のものがあれば理由を尋ねるつもりだ」と述べていた。

Autosport によると、通常の状況下では、許されるメッセージではないが、フェラーリはFIAが完全に納得する説明を提供したと報じた。

開幕戦は17周目にフェルナンド・アロンソが大クラッシュを起こし、20分の赤旗中断を経て再開。多くのチームが燃料再計算に問題を抱えていた。

レース後、チャーリー・ホワイティングは、赤旗とリスタートに関して、解決する必要がある“いくつかの不具合”が持ち上がっていたことを認めていた。

フェラーリ、特にセバスチャン・ベッテルには、SECU(standard electronics control unit)のソフトウェアが停止するという問題が発生しており、ピットボードからのメッセージが必要だったという。

したがって、FIAは、フェラーリのメッセージに対していかなる措置もとらないという結論に達した。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / FIA(国際自動車連盟)