ホンダF1も調査対象…ERSシステムに新たな不正行為疑惑
F1は、予選モード禁止とともにERSシステムの新たな“不正行為”論争が勃発する可能性がある。

Auto Motor und Sport は、F1の4つのエンジンメーカーは、今週FIA(国際自動車連盟)からエネルギー回生システムに関する情報を提供するように命じられたと報道。具体的にはメルセデス、フェラーリ、ホンダ、ルノーは高電圧回路に属さないすべての補助回路の図面と3次元コンピューター支援設計(CAD)ビューを提供する必要があるという。

「FIAは、エネルギーマネジメントに関して1つ以上のルールが守られていないとの疑いを抱いている。FIA代表者の要求は日常的な調査にはあまりに具体的すぎる」と Auto Motor Sport は報じている。

「電気的測定を意図的に変更するために考案された測定またはシステムは重大な規制違反と見なされる」

「昨年、フェラーリが燃料流量の測定で不正行為をした言われたものと類似しているように見える。センサー信号は、FIA測定デバイスに報告されたよりも多くの燃料を噴射できるように操作されたと言われている」

この報道を要約すると“許可されている163hpよりも多くの電力がMGU-Kを介してシステムに供給する”ことによってルール違反が行われている疑いがあることを示唆している。

今週、4つのエンジンメーカーは情報を提供するが、「疑わしい場合はマシンで物理的なチェックが行われることになるだろう」と Auto Motor Sport は主張している。

「突然の不信は多くの疑問を引き起こしている。FIAが実際に暗中模索しているのか、もしくは1つ射儒のエンジンメーカーがグレーゾーンを利用している」

「これまでのところ、4つのエンジンメーカーのいずれもシーズン途中でルールを変更する必要があると不満を漏らしていないことからも示されている。通常であれば、それは抗議を引き起こしただろう」

「しかし、FIAはERSシステムの調査を利用してエンジンモードの変更計画を正当化することも可能だ」

ルール変更とは、F1エンジンの“予選モード”設定の禁止の可能性に言及したものだ。特にメルセデスはポールポジションをかけた予選Q3でエンジンパワーを大幅にアップさせている。

エンジンメーカーは、これらの短期的なパフォーマンス補助の開発に何年も費やしてきたが、エンジンへの負担の増大とそれに伴う燃料使用の増加はレースであまり役に立たないことを意味しる。

先週のレポートでは、FIAは2021年から新レギュレーションで予選モードを禁止することをチームに通知したとされ、早ければF1ベルギーGPからそのルールは適用されるとされている。

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