バーニー・エクレストン 「F1で民主主義は機能しない」
元F1最高経営責任者のバーニー・エクレストンは、リバティ・メディアはリーダーシップを発揮し、2020年のF1世界選手権全体をキャンセルするという難しい決断を下すべきだと語る。

新型コロナウイルスの世界的案大流行によって世界中が現在封鎖されており、2020年のF1世界選手権は最初の9戦が延期もしくは中止となっている。

「もうF1はキャンセルさせるべきだ。シーズンを通してね」とバーニー・エクレストンは Sport1 に語った。

「新型コロナウイルスがどれくらい続くか正確に誰も知らない。最終的に決定するのは政治家だ。しかし、リスクがある限り、誰も大きなイベントを開催することはない」

バーニー・エクレストンの意見では、F1の所有者であるリバティ・メディアは、すべての関係者を幸せにしようとすることにあまりにも熱心であり、その結果、必然的に遅れが生じているという。

「誰もこの責任を負わない。リバティの人々は、自分が何をしているかをわかっていると思っている。しかし、F1にはヨーロッパのDNAがある。アメリカンフットボールやバスケットボールのように運営することはでない。話が多すぎはするが、リーダーシップは不十分だ」

バーニー・エクレストンは、F1を担当した30年以上にわたって独裁的な統治スタイルで有名だったが、F1は今、同様のアプローチを取る必要があると示唆する。

「私は独裁政権について積極的に語ったことで何度も批判されてきた。しかし、それは部分的に誤解されていた、もしくは私の英国のユーモアが額面通りにとられてきた。民主主義を廃止すべきだという意味ではなかった。もちろん違う。だが、私はそれが重要であるときに決定を下す個人がいる必要があるとまだ信じている。新型コロナ危機の間、これまで以上にそれを見ることができる」

「いずれにせよ、民主主義は決してF1で機能したことはない。私は常に自分たちのことだけを考えている王子と話さなければならない皇帝のように感じていた。彼ら自身の利益を考えている。だが、国全体ではない。時々、強硬な態度をとったり、怖がらせたりしなければならなかった。そうしなければ、F1では機能しなかった」

バーニー・エクレストンとCVCから2017年にF1を引き継いだリバティ・メディアは、エクレストンのビジョンとはかなり異なるF1のビジョンを実現するために過去3年間の多くを費やしてきた。

今シーズンの問題については、F1のCEOであるチェイス・キャリーは、レースが再開できるときに“15~18戦”のグランプリを主催する意向を明らかにしている。現在の開幕は6月28日のF1フランスGPとなっている。

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カテゴリー: F1 / バーニー・エクレストン