F1サヒールGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

王者ルイス・ハミルトン不在のF1サヒールGP。ポールポジションを獲得したのはメルセデスF1のバルテリ・ボッタス。初日のフリー走行では“新しい”チームメイトであるジョージ・ラッセルに両方のセッションで上回られたボッタスだが、F1史上最速となる53秒377という記録を樹立し、F1エミリア・ロマーニャGP以来となる今季5回目、通算16回目のポールポジションを獲得した。

2番手のジョージ・ラッセルは自己ベストリザルト。バルテリ・ボッタスとの差はわずか0.026秒。F1デビュー以来、予選でチームメイトに負けたことがなかったラッセルだが、その記録は37戦で途切れることになった(歴代3位)。メルセデスの2台がフロントローを独占するのは今季12回目。トップ10のなかでメルセデスだけがミディアムでレースをスタートする。

1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ポールを獲得できて本当にうれしいし、それについては満足しているけど、最高の予選ではなかった。Q3の2回目の走行はまずまずだったけど、ターン7とターン8でまだ少しタイムを逃していたと思う。僕は最後の走行のためにコースに出て行った最初のマシンだったと思うし、トウを得ることができず、最終的に改善することができなかった。最後はかなり僅差だったけど、ポールポジションを獲得するのに十分だったので満足している。ジョージが2番手にいるのも素晴らしいことだし、僕たちはチームとしてフロントローをロックアウトすることができた。彼がそこにいることをあまり驚いて位はいない。彼は週末を通して改善し続けていた。予選では特にね。明日、僕たちはミディアムタイヤでスタートするし、それは僕たちを戦略面で良い立場に置いてくれるはずだ。マックスはソフトなのでレースのスタート自体ではアドバンテージがあるだろうけど、レース全体では僕たちの方がいいタイヤだと思う。路面はかなりバンピーだし、実際、トウのおかげで他のマシンを追従するのはかなり簡単だけど、明日のために最高のポジションにいるのは僕たちだし、楽しいレースになることを楽しみにしている」

2番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「バルテリは何年にもわたって予選でルイスをプッシュしてきたので、彼の真後ろでQ3を終えて、明日フロントローに入れることを本当にうれしく思う。学ぶことがかなりたくさんあるし、このマシンの運転の仕方はこれまでとはかなり異なるので信じられないくらい激しかった。FP3で色々と試してみたけど、うまくいかなかった。最終プラクティスを終えて、Q3まで進出できてよかったし、予選にむけてちょっとナーバスになっていた。でも、何とかリズムに乗ることができたし、ラップ毎にどんどん良くなっていった。もちろん、0.02秒差でポールを逃したことにはちょっとがっかりしているけど、先週僕が2番グリッドにいると伝えられていても信じなかっただろう。明日は僕の前に誰もいない。久しぶりだ。このようなショートトラックのレイアウトなので本当にトリッキーなレースになると思うけど、僕たちはミディアムでスタートする良い位置にいる。全力を尽くして何ができるか見てみるつもりだ」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「僅差だったけど、近づいただけでは十分とは言えない。常にもっといい結果をと思ってしまうけど、このコースで3番手というのは、なかなかいい結果だと考えている。差はかなり小さかったので、わずかの差で(ポールポジションを)逃したのは少し残念でもある。こうした短いサーキットでは常に僅差の戦いとなるものだけど、全力を出すことができた。明日は、メルセデスのマシンが2台とも速いはずですし、ジョージ(ラッセル)はいいドライバーなので、2台を相手に勝利に挑む。彼らとは異なるタイヤでスタートするので、それがどんな影響を与えるのか面白くなりそうだ。また、スタートがとても重要になる。以前も言ったように、僕らに失うものはないわけだから、明日は少し楽しみながら全力でレースに臨み、どのような結果になるのか見てみたいと思う。いい戦いができることを楽しみにしている」

4番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「4番手に本当に満足している。Q3のセッション序盤に出ていくことでチャンスを掴んだ。待つこともできたけど、トラフィックのリスクがあるし、何をするべきか明確なアイデアがあったので、すぐに出ていくことを選んで、なんとか良いラップをまとめることができた。そのあとは新品タイヤがもうなかったのでマシンを降りた。現実的に自分が設定したタイムに勝てなてないことは分かっていたしね。レースに関しては未知の一歩だと言わざるを得ない。FP2のほとんどの走行時間を失ったので、レースシミュレーションができてないからね。それでも、今日はペースが良かったと思うし、レースでもそうなることを願っている。僕たちがここで3番目に速いマシンだとは思っていないけど、今回のレースではスタートポジションを最大限に生かすつもりだ」

5番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「今日の予選には満足している。強力な結果だと思う。シャルルが良いラップをしていたので4番手が可能だったのは思わないし、それに匹敵するのは難しかっただろう。このような異なるチャレンジングなトラクでマシンの完璧なセットアップを見つけるのは簡単なチャレンジではなかったけど、予選でリズムを見つけることができたし、そこは本当にポジティブだった。Q1を1セットのソフトだけで走行してQ3のために2セット残るというのは良い選択だった。それは5番グリッドを獲得するのに役立った。ここはオーバーテイクが難しいかもしれないけど、明日になればわかる。でも、予選でさえタイヤデグラデーションがいつの要因だったので、選択が非常に重要になるだろう・第1スティントでソフトタイヤを長持ちさせることが鍵になると思うし、戦略にとっていくつかチャンスが開けることを期待している。僕たちにはその仕事をする能力があるし、レースは僕たちに有利になるかもしれない。でも、最終ラップまですべてをまとめて多くのポイントを獲得することに集中する必要がある」

6番手:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日は素晴らしいセッションができたので満足している。僕にとって今季最高の予選だった。予選開始時はトラフィックが激しく、難しい部分があったが、Q3ではクリアな周回をすることができたし、今日のようなドライビングができたことを誇りに思っている。結果として、明日はいいポジションからレースをスタートすることができる。ここまで、昨日のセッションは順調で、今朝は少し感触が悪かったものの、セッティングを戻してからはいい予選を戦うことができた。明日も確実なレースをしたいし、そのためにはトラフィックとタイヤマネジメントにうまく対応していかなければならない。レースペースはよさそうなので、この勢いを明日にも継続できればと思う」

7番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「間違いなくトップ5以内でフィニッシュできるマシンだと感じていたので、結果には少し不満を感じている。午後の最終プラクティスはいい感じだったし、予選では2台揃ってQ2に進出できたので強さがあると思った。でも、Q2でのラップは素晴らしくはなかったし、最終コーナーで縁石にヒットしてしまった。Q3の2回のラップも強力なものではなかった。今夜何が起こったのかを調べてみるつもりだ。不満ではあるけど、明日は順位を上げて、それなりのポイントを獲得できると思う」

8番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「僕たちにとって困難な一日だったけど、僕たちは非常に優れた実行ととても良いパフォーマンスによって予選を救うことができたと思う。僕たちにとって簡単な週末ではなかったけど、昨日から正しい方向に進んでいるし、今日は週末を通して僕たちよりも速かった数台をアウトクオリファイすることができた。そこは誇りに思っていいと思う。僕たちは良い戦略的決断を下したし、非常にまともなラップをまとめることができた。明日は厳しいレースが予想されるけど、すべてのポイントがチャンピオンシップの鍵となるので、ポジションを維持して、あらゆるチャンスを利用できるように懸命に戦う」

9番手:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「今日は難しい予選になった。Q1でフロアにダメージを負ってしまい、そこからはうまくまとまらないセッションになった。何とかQ3には進出したものの、フロントのコントロールに苦しみ、あらゆるところでアンダーステアになってしまった。FP3でのパフォーマンスがよかっただけに、予選9番手という結果は残念に思っている。週末を通していいペースを見せていたものの、今日のダメージの状況を考えると、あれ以上できることはなかったと考えている。全体としては競争力のあるパッケージだと思うので、レースでもマシンを傷めやすいこのサーキットで、これ以上ダメージを負わないことを願っている。その点を除けば明日はいいレースができる自信がある」

10番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「今日の予選はちょっと不満だ。ペースが良いのは明らかだったけど、Q2の2回目の走行でターン8の縁石でフロアにダメージを負ってしまった。今週末、ターン8が本当に重要なコーナーで、ミドルセクターがマシンを罰する可能性があることは分かっていた。でも、ありがたいことにすでにQ3に進出するには十分なタイムを確保していたけど、10番手よりも上位でスタートするチャンスが犠牲になってしまった。激しくヒットしたわけではないので、フロアをもっと詳しく調べてみる必要がある。あれで損傷したことに驚いている。それでマシンのリアの多くの負荷を失ったし、結果としてかなりのラップタイムが犠牲になった。ポジティブな点はトラフィックがそこまで悪くなかったことだ。レースで強力なスタートを切って、良いペースで落ち着くことができれば、明日は多くのポイントを争えるかもしれない。ペースがあることは分かっているので、気持ちを切り替えて、今日の仕事を見直して、レースではより強くなって戻ってくるつもりだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1バーレーンGP