F1トスカーナGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

ムジェロ・サーキットで行われた初めての予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが0.059秒の僅差でチームメイトのバルテリ・ボッタスを抑えて今季7回目のポールポジションを獲得。3番手には0.365秒差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。

1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「このポジションにいることができて本当にうれしい。正直、タフな週末だった。ここは驚異的なトラックだし、とてもチャレンジングだ。ターン6、7、8、9を時速275kmから285kmで走るので、そこを通過するときのGフォースはとにかく正気ではない。週末を通してバルテリ(ボッタス)の方が僕より速かったので、自分のラインとセットアップを改善するために陰で一生懸命に取り組んでいた。最終的にはQ3で必要だったラップをまとめることができた。2回目のラップでは風が少し強まったのであれ以上速く走れなかったけど、1回目のラップが十分に良かった。バルテリは素晴らしい仕事をしていたし、僕を本当にハードにプッシュしていたので、予選でペースをつかむことができてうれしい。明日が楽しみだ。このような高速トラックは難しいけど、それもまた面白そうだ」

2番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ポールを逃してがっかりしている。このような小さなマージンだと特にね。それに最後のラップはアボートしなければならなかった。イエローフラッグが僕の予選の妨げになったのは間違いない。最後のラップではまだもっと引き出せるものがあったし、すべてを正しくまとめる瞬間を待っているところだった。1回目の走行は問題はなかったけど、完璧ではなかったので、再び走るのを楽しみにしていた。でも、その機会はなかった。週末に向けて、ここはオーバーテイクがほぼ不可能だと思っていたけど、プラクティス中にコース幅やコーナーを通過することができる様々なラインを見極めてきた。だから、明日はルイスと戦えると持っているし、良いバトルができることを願っている。ターン1までの距離が長いので、どうなるか見てみよう」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今週末、僕たちはチームとしてとてもいい仕事ができていると思う。マシンは出だしからいい状態だったので、そこからさらに精度を上げていくことができた。予選ではこれまでで一番メルセデスとの差が近いので満足しているし、僕たちより後ろのチームとは差を広げることができている。レースに向けて希望が持てるし、優勝争いの可能性について言うことは難しいのですが、これまでのレースウイークよりも少し自信を感じている。最高速がかなりあるのも、ここではいいことだし、追い抜きの難しいコースではあるけど、終盤のセクションにはコース幅の広いロングコーナーがあるので、前についていくペースがあれば違ったラインを取ることができると思う。戦略の面でも、初開催のサーキットなので、レース中に多くの発見があるはずで、明日は路面温度がかなり高くなりそうなので、タイヤについてはなおさらだ。メルセデスをオーバテイクするのは決して楽ではないが、持てる力をすべて出しきった。このコースが大好きなので、レースを楽しみにしている」

4番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「今日の予選はとても力強い走りができたし、このサーキットをガソリン搭載量が少ない状態で走るのはとても楽しい。すごくクレイジーで息をのみながら走行しているけど、今後もこういうサーキットでレースができればと思う。予選での4番手は僕にとってベストリザルトで、コンスタントに前進できていることをうれしく思っている。スパではいい手ごたえて、モンツァはそれよりさらに改善し、今回またさらに一歩前進できた。もちろんもっとタイムを上げる必要はあるけど、徐々に良くなっているし、Q3でのイエローフラッグがなければもっといいタイムが出せたと思う。フリープラクティスの時点では少し自信が持てない部分があったけど、いくつかの変更を加えた後はマシンがうまくバランスが取れた感じがして、プッシュし始めることができた。1コーナーまでは距離があるので、明日はまずはきれいにスタートを決めたい。その後は願わくば、大きな波乱のない、単調で“つまらない”展開になればと思っている」

5番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「最近のレースではQ3進出を逃していたので、トップ10に戻れてうれしく思っている。過去2週間は僕たちにとって本当に困難だったので、最終的にやっと光が見えた感じでうれしい。僕たちのペースがどこから来てのかまだ少し不明な部分があるし、僕たちにとってはそれを理解することがとても重要だ。そうすれば常にベストな状態を保てるからね。このトラックの特性は僕たちのクルマに合っているのは確かだ。モンツァやスパで走らせたローダウンフォースパッケージよりもバランス的はミディアムダウンフォースパッケージの方が優れていると思う。あそこではマシンを運転することに苦労していたけど、ここでは少し楽に運転できているし、今日はそれも助けになった。5番手は間違いなく僕たちが達成できたベストの結果だ。前のドライバーたちと比べてパフォーマンスは劣っているけど、全体的にバランスには満足しているので、そこはポジティブだ。後ろには僕たちよりも速いかもしれないマシンがかなりたくさんいるので難しいレースになるだろう。ティフォシにエンターテインメントを提供したいし、さらに良いポジションでフィニッシュできることを願っている」

6番手:セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)
「マシンからすべてを出し切れたと思うし、全体的にチームにとってポジティブな一日だった。Q3のラップは良かった。Q1でソフトタイヤを2セット使ってしまい、1セットしか残っていなかったので重要だった。決勝でペナルティを受けるのは残念だけど、1つグリッドを失わなければならないのがチームメイトでうれしいよ! 今日、ランスはアップグレード版のマシンを走らせることができたし、そこはポジティブだ。今後のレースに向けて良い兆候だ。僕たち全員にとって新しいレースなので、未知の要素がたくさんあるし、明日は戦略的な判断も簡単ではないだろう。強力なスタートが僕たちにはレースで戦えるすべてが揃っている」

7番手:ランス・ストロール(レーシング・ポイント)
「今日は少しフラストレーションを溜まった。Q3の最後の走行でイエローフラッグが出なければ4番手か5番手を獲得できたと思う。僕は最初の走行で楽にバンカーラップを設定して、2回目の走行で大幅に改善しようと思っていた。ともかく、今日はポジティブなことがたくさんあった。僕たちは一晩かけてマシンを改良し、良いスターティングポジションを獲得した。ここではオーバーテイクが難しくなりそうなのでとても重要なことだ。マシンのフィーリングには満足しているし、基本となるペースは良いので、明日は好成績を出せる可能性があると思っている。アップグレードパッケージで多くのデータを収集することができたし、初期の兆候としては有望だ。良い仕事ができた一日だったし、今は明日のレースを楽しみにしている」

8番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今日はかなり良いペースを示していたので、それを最大化できなかったのは残念だ。それでもレースでポイントを獲得するためには良いポジションにいる。セッションには満足しているし、特にQ2では良いラップを刻んでQ3のために2セットのタイヤをセーブすることができた。Q3の1回目の走行はベストではなかった。リアを失ってちょっとバラバラだったし、2回目のセットでは確実にもっと多くを引き出せるはずだった。残念ながら、エステバンのスピンによるイエローフラッグでラップタイムを改善することができなかった。結果を見れば、クリーンなラップができれば5番手になるポテンシャルはあった。明日は多くのことが起こるだおるし、トップ5をかけた良いバトルがあると思う。楽しいレースになることを期待している」

9番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「ここまでとても困難な週末だったけど、今日はうまく反応できたと思う。Q2でようやく良いラップをまとめて、Q3に進出することができた。Q3ではイエローフラッグによってマシンの実力をフルに見せられなかったのは残念だけど、全体的に好転させられたことに満足している。週末にわたって多くのセットアップ変更を行ってきたし、今は明日のチャレンジングなレースのための準備は整っている。ポイントを争うためにベストを尽くす」

10番手:エステバン・オコン(ルノー)
「残念ながら、Q3の走行でマシンのコントロールを失ってしまい、ラップタイムを記録することができなかった。セッションを通してどんどん限界を攻めているタイミングだったけど、少し行き過ぎてしまった。良いペースを示していたので残念だし、さらに上位で予選を終えられていたはずだ。今日のマシンはいい感じだったし、チームは本当に堅実な仕事をしてくれた。特にFP3と予選との間はステップを果たせた。明日はポイントを獲得できるポジションにいるし、僕たちにはいくつかポイントを獲得できる能力があることはわかっている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP