F1オーストリアGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第1戦 オーストリアGPの予選が7月4日にシュピールベルクのレッドブル・リンクで行われた。

新シーズン最初のポールポジションを獲得したのはメルセデスF1のバルテリ・ボッタス。チームメイトのルイス・ハミルトンを0.012秒の僅差で抑えた。3番グリッドにはレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンがトップ10で唯一のミディアムタイヤで並ぶ。

1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「最高の気分だ。この感覚を恋しく思っていた。予選の後は震えていた。クルマを限界までプッシュできるは本当に特別なことだ。実際の順位は全くわからないまま、とても長い時間をかけてこのために準備をしてきた。でも、僕たちのチームは素晴らしい仕事をした。それはとても印象的だった。今回はシーズン最初の予選で、まだ始まったばかりだ。でも、チームが成し遂げたものにとても感動している。ここにいる人たち、ファクトリーにいるチーム全員に心から感謝したい。このマシンは本当に驚異的なクルマだ。今日の結果にはとても満足しているけど、重要なのは明日だ。集中して懸命に仕事を続ける必要がある」

2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「今日はバルテリが素晴らしい仕事をしたし、チーム全体にとって素晴らしいシーズンスタートになった。Q3の最後アタックで、ターン4を抜けたときにすごい埃が見え、最初はコースアウトしたマシンがどこにいるのか見えなかった。でも、そのあとバルテリがトラックに戻ろうとしているのが見えた。幸い、僕のラップにはそれほど影響しなかった。最終的に彼と僕の順位は維持された。チームは毎年毎年、その能力を証明している。僕たちは新しい基準を作り続けている。それは僕たちがオープンマインで、時代の流れに乗っているからだと思う。僕たちはいつもお互いから学んでいるし、協力して境界線を広げている。僕たちはチームとして団結しているし、このグループ内には政治が一切ない。一緒にプッシュしているだけだ。今年また強くなって戻ってこられたのはそのおかげだと思う。次は明日のレースでもう一度その強さを見せる必要がある」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はポールポジションに向けて戦いたかったという想いはあるものの、実際にはそれは難しいと感じていたし、3番グリッドからのレースをスタートできることは初戦としてはいいものだと思っている。僕たちは歴史的にこのサーキットで予選一発の走りにおいて最速ということはあまりないが、それでも来週行われる第2戦に向けて改善をしていけると思っている。明日は長丁場のレースで今日の予選とは異なるし、周りのマシンがソフトタイヤでのスタートになるのに対し、僕一人だけミディアムタイヤということで、異なる戦略をとることになる。気温も上がるようなので、それが僕たちに幸いすればとも思っている。これらの要因でメルセデスが遅くなるわけではないが、それでももう少しギャップを縮めたいと考えている。まずは昨年の二の舞となることを避けていいスタートを決め、勝利のために全力を尽くす。ここはいつもファンがとてもいい雰囲気を作ってくれるので彼らがいないことは残念だが、テレビの前で応援してくれている皆さんのためにエキサイティングなレースを見せられればと思っている」

4番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「とても嬉しい。僕の予選ベストポジションだからね。僕自身にとってもチームにとっても大きな成果だ。6年ぶりのチームのベストリザルトだ。このような進歩を見られるのは良いことだ。でも、この結果で終わりではないし、ハードワークを続けなければならない。それが今週末ずっとやってきたことだ。少しずつ削り続けている。明日は良いスターティングポジションを得られてうれしい。全体的に良い予選だった。僕たちはずっと3番手のチームには見えなかったけど、自信はあった。Q3で全てをまとめ、特に2回目のランはうまくいったので満足できた。チームとして僕たちにとって良いことだとは思うけど、明日はまた別の1日なので、レース中も頑張らなければならない」

5番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「久しぶりに予選を走っていい気分だったし、楽んだけど、最高の結果とまではいかなかった。序盤は少し苦しんだものの、最終的にはまずまずの走りができた。Q3の最初のアタックでは集団から遅れ、スリップストリームを使えなかった。モンツァと同じようにこのサーキットでもスリップストリームは重要だが、使えなくてもドライビングで何とかタイムを出せた。Q3の2回目のアタックではボッタス(メルセデス)がコースアウトしてイエローフラッグが出たことで十分な走りはできなかったが、5番グリッドは悪くないし、明日の決勝はいいペースで走りたい」

6番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「6番グリッドに満足している。5番手のアルボンに並んだけど、残念ながら彼のようが先にラップをしていた。チームによる良いパフォーマンスだった。マシンは一貫していたし、うまく機能している。Q3で良いラップができた。明日は自信がある。レースペースは強いはずだし、ポイント争いに絡めると思うけど、他のすべてのチームがどのように戦うのかも見ていくつもりだ。ここでは1周目が常にトリッキーだけど、クリーンにきちんと保つことができれば、最初の数コーナーでいくつか順位を上げられると思う。レースに戻ってこられたことは本当にうれしい。明日、僕たちに何ができるか見てみよう」

7番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日は7番手が精一杯だった。もちろん、望んでいた位置ではないけど、僕たちには十分な速さではないので、懸命に仕事をしてキャッチアップする必要がある。まだ多少のパフォーマンスはあるはずだし、すべてのものを組み合わせて、僕たちが持っているパッケージを最大限に活用する必要がある。今のところ、これがすべてだ。今は全員が非常に拮抗しているので、細部が非常に重要だ。今日は難しい日だったけど、少なくとも今自分たちがどこにいるかはわかっている。簡単ではないけど、チームとしてできることは元気を出して、このすべての中でポジティブなことを見つけることだ。建設的な方法で協力して働き、次のいくつかのレースで状況を改善するために可能な限り最高の仕事する必要がある。私たちはモラルを維持し、モチベーションを上げ、とにかく改善するために努力する必要がある。それがこのような困難な状況から抜け出すための前進的な方法だ。マシンはかなり良いですが、全体的なパフォーマンスはまだ十分ではない。レースに関しては、何が起こるかわからないし、適切なタイヤ管理で優れた戦略を立てていれば、いくつかの良いポイントを獲得できるだろう」

8番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「今日はチームにとって非常に良い日だった。 おめでとう! 冬のテスト後のクルマのパフォーマンスには満足できる。 すでに最初の週末にトップ10を戦うのは良いことだし、とてもうれいし。 個人的には、週末全体で少し苦労していて、特定のコーナーで適切なバランスを見つけることができず、目標とする最終ラップをまとめることができなかった。それ以外は8番手は明日のスタートティングポジションとしては悪くないと思う。シーズンの初ポイントのために戦う」

9番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「チームにとってポジティブな予選だったし、2台揃ってのQ3進出はシーズンスタートに素晴らしい結果だ。チームは競争力のあるマシンを開発するために冬を通して懸命に頑張ってきた。2台揃ってQ3に進出できたのはシーズンのスタートとしてはポジティブな結果だ。僕のラップはクリーンだったし、良いショットだったけど、ラップを最適化するために改善できる部分は常にある。ここではすべてのマシンが非常にタイトなので、コンマ数秒が大きな違いになる。ポジションで言えば5~6つくらい違うこともある。ファンのみんなはそういうのを見たがっているだろうし、ドライバーだってそうだ。明日が何をもたらすものを見てみよう。それはエキサイティングなレースになるだろうし、僕たちは多くのポイントを獲得するための良いポジションにいると思う」

10番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「最後の走行でイエローフラッグによってリフトしなければならなかった。10番手よりも良い結果を出しることはわかっている。僕たちは週末を通してそれを示してきた。Q3に進出できたことは僕たちにとってポジティブだ。特に昨年のここでの結果を考えればね。さらなる進歩の兆候だ。このようなことは自分ではコントロールできないので、それは少しイライラするけど、起こり得ることだ。明日は頑張るだけだ。トップ8かそれ以上を目指してプッシュする。ライトが消える瞬間が楽しみだ!」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1オーストリアGP