F1 イギリスGP
2019年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの予選が7月13日(土)にシルバーストン・サーキットで行われた。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。昨年ルイス・ハミルトンが記録したコースレコードを約0.5秒更新する1分25秒093を叩き出し、今シーズン4回目、通算10回目のポールポジションを獲得した。

2番手にもルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが今季7回目となるフロントローを独占した。トップ6のうち、メルセデスとレッドブル・ホンダがミディアム、フェラーリがソフトタイヤでのスタートとなる。

1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ポールを獲得したことを無線の連絡を聞いて本当に本当にうれしかった。しばらくこの感覚を逃していた。ルイスはいつもシルバーストンでとても強いのでここで彼に勝つのは非常に難しい。僕のラップは完璧ではなかった。まだタイムを伸ばす余地はあったけど、他に誰も完璧なラップを出せなかったので結果的に十分だった。今はポールをうまくい生かしたい。今年のルイスのレースペースは本当にいいので、明日はいい戦いになるだろう。シャルル(ルクレール)もソフトタイヤでスタートするので、レース序盤では脅威だ。僕たちはミディアムだからスタートがトリッキーになるけど、ロングランではこっちの方がいいはずだ。レースが待ち遠しい。きっと楽しくなると思う」

2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「バルテリ、おめでとう。最終的に今日は彼の方が良い仕事をした。僕にとっては最高の予選ではなかった。Q2で苦労して、Q3の最初のアタックもあまりよくなかった。最後のアタックはOKだったけど、もちろん完璧ではなかった。こういう日もある。リズムに乗れる日もあれば、乗れない日もある。でも、これで終わったわけではない。明日は長いレースになるし、このポジションからどこまで上げられるか頑張るつもりだ。どうしても勝ちたいレースだけど、簡単に勝てるレースではない。毎年、とても大きなチャレンジだ。昨日のロングランは良さそうに見えたので、明日はミディアムタイヤからスタートするアドバンテージを活かしたい。今週末、みんなの物凄いエネルギーが僕やチーム全体を持ち上げてくれる。今夜、ポジティブな気持ちに切り替え、明日はもっと強くなって戻ってくる」

3番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「この結果には満足している。自分たちのベストを出し切り、このサーキットでクルマから最大限の引き出せたと思う。今週末は序盤、特にフロントタイヤに苦しんだけど、今日はすでに良いフィーリングになっていた。戦略に関してはソフトでレースをスタートするという選択には満足している。前の2台はミディアムなので少しはかき回すことができることを期待している。レースでは天候も重要なポイントになる。コースそのものが挑戦的だし、エキサイティングなレースになるはずだ」

4番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「明日の決勝は2列目グリッドからスタートとなり、満足している。予選の前はあまり納得がいかず、いいマシンのバランスを探していた。高速コーナーが続くこのサーキットでは、いいラップタイムを出すにはマシンに十分な自信が必要だ。予選までにすばらしい改善を見せ、いいセットアップを見つけることができた。残念なことに、ラグの問題があり低速コーナーでタイムロスをしてしまったが、ポールポジションとのタイム差は本当にわずかだったので、『すべてパーフェクトだったらポールポジション争いもできたかもしれない』と思うと歯がゆい結果ではある。このコースのストレートに最適なウイング角を見つけられていると思う。今日の予選でのマシンのバランスには手応えを感じているので、普段からよりよいパフォーマンスを発揮できている決勝レースには自信がある。タイヤへの負担が大きいコースのため、戦略が重要となるが、決勝でいい戦いができるよう全力を尽くす」

5番手:ピエール・ガスリー(レッドブル)
「いいグリッドポジションを予選で獲得できたし、チームとして大きく前進することができたのではないだろうか。フリー走行での感触はよく、レースウイークを通してチーム一丸となって改善に努めたおかげで、予選には万全な体制で臨めたと思う。Q3では完ぺきなラップとはならなかったたが、ミディアムタイヤで5番グリッドから決勝をスタートできることに満足している。このレースウイークを通してポジティブな結果を出せているし、これまでより大きく改善できている手応えもあるので、あとは明日の決勝に集中するだけだ。金曜日でのレースペースの手応えはよく、マシンの仕上がりにも十分自信があるので、明日のレースがとても楽しみだ」

6番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「今週末はアップダウンを経験しており、今日はクルマから最大限を引き出すのに苦労した。フィーリングが掴めず、方向性に満足できなかった。最近、僕たちは明らかに1ラップのペースに苦戦している。でも、フリー走行のロングランペースを見れば、明日のレースではもっと競争力があると思う。メルセデスが本命でスタートしそうだけど、僕たちもレッドブルとは戦えると思う。あとはできることをやるだけだ」

7番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「特に前回のレースのこともあるので、今日は本当に良いリカバリーだ。僕たちがたくさんの作業に取り組んできた証だし、マシンからもう少しを見い出して良い予選を戦うことができた。今日は本当に満足している。2台揃ってQ3に進出することが僕たちの目標だった。それを達成できたし、7番手はたぶんきっと今の僕たちの最大限だと思う。明日はライバルからポイントを奪わなければならない。僕たちはそれをするのに一番いい位置にいる。上位を狙って、チームに笑顔を取り戻してもらいたい。ロングランのマシンの感触は良かったし、明日の目標はダブルポイントフィニッシュだ」

8番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「悪くない予選し、少し苦戦したけど、それなりに満足していいと思う。7番手まで0.04秒だったのでちょっと悔しい。最終コーナーでスライドしてしまい、そこで0.04秒を失ってしまったと思う。それ以外は8番手は悪いポジションではない。楽にできたとは思っていない。風向きの変化にかなり苦戦した。Q1はおとなしくてベストラップを走ったけど、そのあとちょっと方向が変わって、他のドライバーたちよりも僕の方が少し苦戦していたように思う。調べてみなければならないが、それ以外は悪くない土曜日だった」

9番手:アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
「今日の結果にとても満足している。このレースウイークではどのセッションでもトップ10入りすることができたが、他のどのチームも予選では手強い相手になると予想していた。しかし、走れば走るほどマシンのバランスもよくなり、予選をうまくまとめることができたのではないかと思う。タフなレースが続いたが、再びQ3に進出することができた。マシンの仕上がりにはとても満足しているし、このサーキットが大好きだ。レースウイークを通してマシンの感触はよく、路面が次第にグリップし始めると、さらにマシンのパフォーマンスを引き出して走行することができた。P2の結果からレースでのペースはよかったし、タイヤとの相性もよさそうなので、明日はどんなレースを見せることができるかとても楽しみだ」

10番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
「Q3に戻れたのはポジティブだけど、10番手はスタートポジションとしては理想ではないし、完全には満足できない。週末を通してフロントとリアのバランスを見い出しておらず、それが予選でも続いた。ここではマシンに自信を持たなければならないが、今日はそれがなかった。でも、あまり不満は言えない。前回のレースからは改善されている。明日はしっかりポイントを獲らなければならないが、バトルになるのはわかっている。できるだけ多くのポイントを獲得できるようにベストを尽くすつもりだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イギリスGP