F1 ハンガリーテスト
今シーズン2回目のインシーズンテストが1日(火)、F1ハンガリーGPが開催されたハンガロリンクでスタートした。

若手ドライバーテストがなくなり、各チームは2回のインシーズンテストの全4日間のうちの2日間でグランプリ出場経験3戦未満ドライバーを起用しなければならない。そのため、初日はレッドブル、ウィリアムズ、マクラーレン・ホンダを除く全チームが若手ドライバーを起用している。

2日間のテストの初日。トップタイムを記録したのはフェラーリをドライブしたシャルル・ルクレール。フェラーリの育成ドライバーでF2選手権で首位に立っているルクレールは98周を走行して1分17秒746を記録した。

1番手:シャルル・ルクレール (フェラーリ)

「フェラーリをドライブすることは決して“普通”の経験ではない。初めてレースカーをドライブしているよな気持ちだった。素晴らしい名誉だし、この機会を与えてくれたフェラーりに心から感謝している。自分の仕事には満足しているし、チームもそう思ってくれていることを願っている。SF70Hを走らせるのは素晴らしい気分だったし、F2とはあらゆる点で別次元だった。幅の広いタイヤとこの空力レベルのF1カーを走らせるのは初めてだったし、信じられない感覚だった。ガレージでの作業から多くのことを学ぶこともできた。フェラーリには世界で最高のエンジニアがいるし、彼らとの作業はとても快適だった。最速タイムを記録できたことは嬉しいけど、テストだし、重要なのは相対性だけだ。F2の後半戦に集中する前に、これから幸せな気分で休みに入れる。今はF1は夢だ。まだやらなければならない仕事はあるし、一歩ずつ進めていかなければならないことはわかっている」

2番手:ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ)

「ストップしてしまったけど、僕たちにとって本当に生産的な1日だった。新しいパーツを1日がかりで試したし、とてもポジティブに感じている。作業を進めていくにつれ、自分たちが正しい方向に進んでいると確信できた。マシンパフォーマンスを改善する新しいパーツをサーキットに持ち込めるのは素晴らしいことだ。確かに今回はテストだし、特に大きな意味があるわけではないけど、今後に向けて分析や学習するための助けになる有益なデータをもたらしてくれている。今日と明日の2日間は忙しいプログラムに取り組み、夏休み後にはまた一歩前進したことを示し、シーズン後半に向けてさらなる開発に繋げられることを願っている。レース週末後のテストはチームにとってとても貴重な機会だ。うまくいかなかったことを確認する良いチャンスにだし、グランプリのセッションで試すにはちょっとリスクの高いような新しいパーツもテストできる。ハンガリーでは本当に良い時間を過ごせた。常にトップ10をキープできているのはポジティブなことだ。ランド(ノリス)が走る明日もうまくいくことを願っている。さらにたくさんの有益なデータが収集して、チーム全員が与えられるにふさわしい夏休みに入れることを願っている」

4番手:ジョージ・ラッセル (メルセデス)

「今日は信じられない一日だった。今日をずっと楽しみにしていた。F1カーをドライブするのは若手ドライバー全員の夢だ。トラックに出てすぐにこのクルマのグリップやダウンフォースを理解したけど、本当にすごいかった。48時間前には同じサーキットでGP3に乗っていたけど、今日はまったく違った。幸い、メルセデスと一緒にかなり多くのシミュレーター作業をやっていたので予想はできていた。最大の違いはF1マシンのパワーステアリングだ。コースに出てすぐに実感した。ブレーキングのポテンシャルも物凄い。みんなもそうだと思うけど、ストレートの速さやコーナーのダウンフォースは予想していた。でも、このクルマのブレーキパワーを理解していた人はそんなにいないと思う。GP3ではターン1に時速260~270kmで進入して、100m手前でブレーキングをかける。今日はGP3の感覚でいると、時速約300kmで突っ込んでいるのに25m手前でブレーキングしていた。今日は大部分を燃料を多めに積んで長めの走行に費やした。タイヤのデグラデーションを確認したかったし、主にはレースシミュレーションの作業に励んだ。自分のパフォーマンスにはとても満足している。初めて乗ったクルマで119周を走破し、バルテリからそれほど遅れていなかったので、それについてはかなり満足している」

5番手:ランス・ストロール (ウィリアムズ)

「いくつか新しいものをテストしたし、クルマでより多くの時間を過ごせたのは良いことだ。暑い一日だったし、ここは身体的にも厳しいので良いトレーニングになった。今日ここでテストしたものがスパで機能するかどうか見てみる必要がある。新しいパーツが機能するかどうかはもっと走行してみる必要があるけど、スパは長めのストレートがあるので、僕たちのクルマに間違いなく合っているはずだし、楽しみにしている」

6番手:ニキータ・マゼピン (フォース・インディア)

「シルバーストンでテストをしてから長い一年だったし、クルマに戻るのをずっと楽しみにしていた。また素晴らしい経験ができたし、チームとの作業を楽しむことができた。新車を経験するのを楽しみにしていたし、ここまでは満足している。午前中はかなりうまくいったし、内容にも満足している。明日の午後を楽しみにしている。今夜は自分がやったことを分析して、チームのプランを確認し、明日どこを改善できるか見てみるつもりだ」

7番手:ニコラス・ラティフィ (ルノー)

「今日はとても暑かったけど、2017年型のF1カーを走らせるのは本当にクールな経験だった。バルセロナでのピレリテストの後、また走るのを本当に楽しみにしていた。クルマの感触は素晴らしいし、チームに求められていたフィードバックの全て与えられたことを願っている。ガレージのスタッフはエンジンを交換するために素晴らしい仕事をしてくれて、最後の方に戻ることができた。もちろん、予定していた走行距離、特に軽い燃料でのウルトラソフトでの走行を少し失ってしまったのは残念だけど、全体的にポジティブな一日だった」

8番手:ショーン・ゲラエル (トロ・ロッソ)

「今日は本当に楽しかった。前回バーレーンで走ったときよりもクルマをずっと快適に感じることができた。新しくシートを作ったことが間違いなく役に立ったね! 午前中がちょっとスロースタートだったのは残念だし、午後のセッションに全てを押し込まなければならなかったけど、最終的にはとても生産的な一日だった。101周を走り込めたし、チームが僕のドライビングとクルマのセットアップへの貢献に満足してくれていることを願っている。今日はとても暑かったけど、身体が慣れたら問題なかった・・・今夜は良く眠れるだろうね!」

9番手:ルーカス・アウアー (フォース・インディア)

「まず何より、これを実現してくれたサハラ・フォース・インディア・チーム全体に心から感謝を伝えたい。素晴らしい経験だった。ピットを出てリミッターを解除したときはちょっとショックを受けた。信じられないスピードだった。特にコーナーではね。本当に自信を感じることができたし、チームはクルマで落ち着くために数周走らせてくれた。僕のメインのプライオリティは何も壊さないことだった。チームは僕にラップを刻んで、走行プランに従うために一貫性を求めていた。このクルマはとても身体的に厳しいし、最初の2回の走行では本当にそれを感じた。まだリズムを掴めていない段階では、コーナーを曲がって、プッシュして、息つく暇もない。明日の午前中にまた走行するのを楽しみにしているし、もう少し自分に何ができるかを示すことができることを願っている」

10番手:サンティノ・フェルッチ (ハース)

「午前中はクルマに適応するのにかなり苦労した。他のクルマ、特にF2マシンとはかなり異なる。慣れるまで3~4周かかったけど、クルマでの自分の出来には満足している。午後は本当に良い変更を施すことができた。最後の方は少しプッシュすることができたし、自分のドライビングで作業することができた。今はクルマの95%を使えている感じがする。明日、スーパーソフトタイヤで予選走行をするのを楽しみにしている」

11番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「スタートは遅れたけど、今日はクルマでかなり多くのものをテストできたのでポジティブだった。自分たちがどこにいるのか、今後のレースに何をもたらし、何を学ぶかを理解できるのはいつだって良いことだ。午前中のトラブルを除けば、ここに持ってきたアップデートは基本的にすべてうまく機能しているし、今後に向けて新しい方向性もいくつか示している。これから夏休みだ。スパまでに家族や友達と時間を過ごす予定だ。移動が多いので、久々に会えるのはうれしいけど、その後はまた喜んで仕事に戻る。特にスパはグランドスタンドにたくさんのオランダのファンが駆けつけてくれるはずだからね」

12番手:グスタフ・マルヤ (ザウバー)

「僕にとっては最高の1日だった。F1クルマをドライブするために頑張ってきたし、子供の頃の夢だった。今、それが現実になった。全体的にとてもポジティブな経験だったと思う。レーシングドライバーとして多くのことを学び、成長することができた。プログラムを完了することができたし、チームからのインプットを実行できるように全力を尽くした。ザウバーF1チームのために、今回のテストをきちんと完了できたことに満足している」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー