F1 モナコGP
2017年 フォーミュラ1 第6戦 モナコGPの決勝が28日(日)、モンテカルロ市街地コースで行われ、セバスチャン・ベッテルが今季3勝目。キミ・ライコネンも2位に続き、フェラーリが1-2フィニシュを達成した。

レースは、スタートからキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルの順でフェラーリが1-2体制で後続を引き離す展開。

だが、ピットストップでその順位が入れ替わる。34周目にキミ・ライコネンがピットイン。だが、バックマーカーに引っかかったことで先にピットインしたメリットを生かせない。一方のセバスチャン・ベッテルは前が開けたことでファステストを連発。39周目にピットインしたベッテルが、オーバーカットで逆転に成功し、今季3勝目を挙げた。フェラーリにとっては2001年以来のモナコ勝利。

2位にはキミ・ライコネンが続いてフェラーリが1-2。2010年以来の1-2フィニッシュとなった。3位にはダニエル・リカルド(レッドブル)が続いた。

メルセデスは、バルテリ・ボッタスが4位、ルイス・ハミルトンが7位。メルセデスが表彰台に上がらなかったのは去年のF1スペインGP以来となる。

優勝:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「素晴らしい一日だ。ピットストップ前のラップは自分でもペースに驚いた。序盤はキミと僕の二人ともリアタイヤに苦しんでいたからね。今日のそれらのラップは、昨日の予選でのラップよりもかなり良かった。今日どれくらい速く走れるかを予測するのは不可能だった。ある時点ではコンマ5秒か1秒くらいだと思っていたけど、その後、それ以上に速く走れたし、トップでコースに復帰するにはそれが重要だった。リードしてレースに勝てるなんて最高だ。あの数周ではアドレナリンが噴き出ていたけど、全体的にレースはうまくコントロールできたと思う。先頭のクルマはトラフィックがないので有利だし、リズムを掴みやすい。新品タイヤに交換してからはポジションをコントロールすることができた。今週末は1位と2位でフィニッシュするチャンスがあったし、チームはそれを成し遂げた。自分たちに何ができるかを確認できてとても嬉しい。今日、チームは多くのポイントを稼いだ。ここでフェラーリが勝つのは久しぶりだし、最高の1日だ。チームのための本当にドライビングを楽しむことができた。みんなと一緒に仕事をするのは素晴らしいことだ。僕たちはお互いにプッシュしているし、チームが成長し続けているのが最高のことだ」

2位:キミ・ライコネン (フェラーリ)

「僕たちが望んでいたのは1位と2位でフィニッシュすることだったし、チーム全体にとってはとても良い結果だ。もちろん、今の僕はあまり満足はしていない。僕が目指していたのは2位ではないからね。でも、そういうものだ。ハードハードワークをして、2位でフィニッシュしたんだから悪くはないけど、それ以上を期待していた。ピットストップ後に周回遅れに引っかかってしまったのは理想的ではなかったけど、それは僕がコントロールできることではない。次のカナダはこことはレイアウトが全く違う。何が起こるか予想するのは難しいけど、様子を見てみよう」

3位:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「今日にはとても満足している。この内容に不満は言えないし、チームに感謝しなければならない。今日ペースを示せたのはクールだったし、僕たちはクリアなトラックを走ることができた。タイヤはそれほど残っていなかったと思うけど、うまくリズムに乗ることができたし、何度かいいタイムを刻むことができた。ペースがいいのはわかっていたし、エンジニアが無線で“ペースはとてもいい。前進し続けろ!”って励ましてくれていた。それがモチベーションになったし、相棒たちに感謝したい。セーフティカー後にウォールに接触したのは予想外だった。別に遅くブレーキングしたはなし、かなり慎重にいったつもりだったからね。でも、ターンしたらクルマが曲がらくて、ウォールにヒットして、フロントウィングか何かにダメージを遭ったと思ったけど、最終的には大丈夫だった。正直、表彰台に戻れて嬉しい。喜びに花を添えてくれたし、僕自身とチームにとってのご褒美だ」

4位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「モナコ初表彰台を逃したのは残念だ。長い一週間だったし、僕たちはとても一生懸命に仕事をしてきたので、逃いたことに落胆している。僕がトラフィックに引っかかっているなか、ダニエル(リカリド)はフリーエアで走行していた。最終的にそれが僕の表彰台を犠牲にした。僕たちにとって本当にタフな一週間だったし、僕たちはペースを見失っていた。今週末、フェラーリはとても強かったし、どんな理由であれ、彼らのクルマの方が扱いやすそうだった。僕たちにはやらなければならない仕事がある。僕たちはここから学ばなければならないけど、シーズンは長い。今回のレースがシーズンで最悪のレースだといいね。カナダは違ったストーリーになるはずだ」

5位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「全てが順調でクリーンな週末だったけど、表彰台を逃したような気がしてとてもガッカリしている。でも、それがレースだと思う。ボッタスに近づくために全力を尽くしたけど、ピットストップが早過ぎたかもしれない。もう少し長くするべきだったかもしれない。でも、レース後にそう考えるのは簡単なこどだ。セーフティカー後も僕はフレッシュの軟らかい方のタイヤだったけど、ワイドなクルマで前がふさがっている状態では仕掛けることもできないし、オーバーテイクのチャンスはなかった。今日はトラフィックの中で77周したようなものだし、あまりの楽しくはなかった。プッシュもできなかったしね。でも、少なくともレースをフィニッシュすることはできたし、それが最もポジティブなことだ」

6位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)

「なんてリザルト、なんてパーフェクトな週末だ! 僕たちはこの瞬間を楽しむ必要があるね。モナコのストリートで完全無欠なグランプリを成し遂げることは並大抵のことではないからからね。今回、僕たちはそれをやり遂げたんだ! プラクティス、昨日の予選、今日のレースで良いラップを刻めたし、後ろに速いワールドチャンピオンを抑えて6位でフィニッシュした。本当にいい気分だよ! それに週末全体を通して残りのミッドフィールドより速かったし、チームの全員に感謝した。彼らはとても良いクルマを与えてくれたからね! 今日のレースは本当に楽しかった。今は次のカナダGPについて考え始める前にチームとこの相応しい結果をお祝いする時間だ!」

7位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「7位まで挽回できたことに本当に満足している。ストラテジストはおそらく10位が今日の最大限だと言っていたので、目標を破れてとても嬉しい。壊滅的な土曜日の後のグリッドポジションを考えれば、6ポイントを獲得できたことは良いリカバリーだ。今日はオーバーテイクは不可能だったし、最後はカルロス(サインツ))を抜くためにあらゆる手を尽くしたよ! 7位で終えられたことに感謝している。最後にチームにはこの戦いはまだ終わっていないと無線で伝えた。次のカナダではあの赤いクルマをプッシュしてみせるよ。厳しい戦いを強いられているけど、まだ残り14レースある」

8位:ロマン・グロージャン (ハース)

「2台揃ってのトップ10入りは初めてだし、本当にいいことだ。なによりモナコでだしね。タフなレースだった。僕たちには上位勢についていくペースはなかった。残念ながら、上位勢には何も起こらなかったし、全ては僕の後ろで起こった。クルマがリタイアするたびに僕の後ろでだった。ルイス(ハミルトン)はフリーなエアーにいたし、ピットストップでお僕たちの前に出た。2台揃ってポイントを獲得できたのは素晴らしいことだ。僕たちはトラブルを避けることができたし、僕は出来る限り速く走った。分析して、理解する必要のあることはたくさんあるけど、僕たちはチームとして成長している」

9位:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)

「今日はポイントを獲得できたし、結果には満足している。スタートからブレーキに問題を抱えて、一周目から管理しなければならなかった。これまでのキャリアでこんなことしたことないよ! 最後はペレスがフレッシュなタイヤで僕を抜こうとしているのがわかったし、『ここにとどまって、とにかくポイントを獲得しよう』と考えていた。まさにそれを実現した。今日のポイント獲得にはドライバーとしての経験が間違いなく役立ったし、とても満足している」

10位:ケビン・マグヌッセン (ハース)

「個人的にはとても期待外れなレースだった。僕はパンクしてしまったけど、それでも2台がポイント圏内でフィニッシュできたのはチームによる本当に良い仕事だ。彼らはこの結果に本当に相応しい。結果には満足している。1ポイントだけだったけど、もっと多くのポイントを獲れたかもしれない。人生で最も不運なシーズンのように感じてるけど、少なくとも今日は2台がポイントを獲得できたし、チームのことを誇りに思う。多くのことが起こり得るのがモナコだ。諦める理由はないし、プッシュする。それが僕たちが成し遂げたことだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1モナコGP