F1 スペインGP 決勝
2017年 フォーミュラ1 第5戦 スペインGPの決勝が14日(日)、バルセロナのカタロニア・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季2勝目を挙げた。

ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは、スタートでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の先行を許すも、ソフト-ミディアム-ソフトと繋いだハミルトンは、最終スティントで首位を奪還。トップでチェッカーを受けた。

2位にはセバスチャン・ベッテル、3位にはダニエル・リカルド(レッドブル)が今季初表彰台を達成。フォース・インディアは4位と5位で5戦連続のダブル入賞。ザウバーはパスカル・ウェーレインが8位入賞を果たして、今季初ポイントを獲得した。

1位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「本当に良い週末だったし、ロシアから立ち直るには素晴らしい結果だ。しばらく覚えているなかでも最もレースらしい戦いだった。こういう戦いが大好きだし、それが僕がレースをしている理由だ。そもそもそれが僕をレースに引き込んだ。F1には毎週末こういう戦いが必要だ。4度のワールドチャンピオンとあのような接戦を演じることは物凄いことだ。スタートでやられて、セバスチャンが飛び去っていくのを見ているしかなかった。先頭に立った彼はとても速かったし、彼に置いていかれないようにかなりプッシュした。第1スティントではタイヤをうまく管理することができたし、比較的近づいていることができたけど、2回目のストップの後はミディアムタイヤでついていくのに苦労した。コース復帰したときは本当に僅差だったし、ターン1は物凄くタイトだった。彼があまりスペースを与えてくれなかったし、ギリギリだったね! 最終スティントの最後にセブに捕まるかと思っていたけど、やり遂げることができた。今日はチームを祝福しないとね。戦略もピットストップも良かったし、ファクトリーのみんなはアップグレードを届けるために本当に懸命に作業してくれた。そのおかげで僕たちはフェラーリとこのような接戦を繰り広げることができた」

2位:バスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「スタートは良かったし、ルイスがホイールスピンに苦戦しているのが見えたので、他の誰かが良いスタートをしていないかミラーを覗き続けていた。第1スティントはOKだった。そのあとピットインしなければならなかったけど、そうしなければ、彼らにアンダーカットされていたかもしれない。第2スティントもかなり良かった。タイヤが終わっていたバルテリになんとか近づくことができた。彼は僕をブロックしてきたけど、最終的になんとか抜くことができた。ただ、それまでに多くのタイムを失ってしまった。最終スティントでは全力を尽くしたし、クルマは良かった。ルイスとは僅差だった。メルセデスとレースをするチャンスがあることに満足しているし、僕たちは満足していいと思うけど、今日は完全には満足できていない。でも、最も重要なことは、僕たちが戦いのなかにいることだ。チームは好調だ。僕たちは彼らの前にいたいので、改善していく必要がある」

3位:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「今日は表彰台に戻れて満足している。僕にとってシーズン初表彰台なので嬉しいけど、実際のレースはかなり孤独だった。ほとんどリアルなバトルはしていないし、僕のレースはリズムを保って、集中力を維持することの方が多かった。レース終盤のバルテリの問題はちょっと幸運だったし、おかげで3位に上がることができたけど、もちろん、またあの場所に上がって、チームのみんなの笑顔を見れて嬉しかったね。今日は表彰台を味わうつもりだけど、明日からはフェラーリとメルセデスとのギャップをどのように縮めていけるかを理解していく必要がある。今週末をポジティブに受け止めて、懸命に仕事をして、差を縮めていきたい。どこかの時点で上位勢を捕えることを不可能だとは思っていない。望んでいたよりもちょっと長くかかっているかもしれないけど、僕たちはそこにたどり着くだろう。今日はクルマから最大限を引き出せたと思うし、モナコにはもう少しアップデートを持っていくので、さらに前進できることを期待している。あのトラックは何が起こるかわからないしね」

4位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)

「僕たちにとって信じられないような一日だったし、チーム、そして、週末を通して僕たちがやってきた仕事をとても誇りに思う。僕たちにとって全てがうまくいったし、大量ポイントを持ち去ることができた。僕たちは巡ってくるチャンスをほぼ最大限に生かしているし、ポイントを獲得するために重要なときにそこにいる。ベストなスタートではなかったけど、1周目はトラブルを避けて、安全にいった。そのあとも集中してスピードを管理できたし、クルマをホームに持ち帰れるようにレースをコントロールした。唯一の小さな問題はピットストップが遅かったことだけど、後続のクルマに十分なタイムを築いていたし、違いは生じなかった。チーム全体を心から祝福したい。くるまのセットアップを見つけるという点で楽な週末ではなかったからね。4位でここを離れるのは素晴らしい気分だし、残りのシーズンにむけて大きな自信を与えてくれる」

5位:エステバン・オコン (フォース・インディア)

「今日には本当に満足している。5位は僕にとって素晴らしい結果だし、チェコも4位なので、チームにとって素晴らしい一日だ。信じられないくらい懸命に作業した週末を素晴らしいカタチで終えることができたし、チームの全員にとって素晴らしい報酬だ。予選でクルマは速かったし、昨日はすぐにペースがあった。僕たちはプッシュし続けたし、レースでも良いスピードを示すことができた。午後の環境がいくらか助けになったのは確かだけど、チャンスが巡ってきたときに掴み取る準備を整えておく必要がある。1周目のカオスを切り抜けた後は、後続の全てのクルマを楽に抑えるペースがあったし、レースを管理することができた。今日は最大限を出し切ることができたと感じている。今、チームが全てがうまくいっているし、それが僕たちをとても強くしている。今年僕たちはまだもっと多くのことを達成できると思う。僕たちは重要なときに常にそこにいるし、クルマには一貫して速さがある。毎回ポイントを獲得することはチャンピオンシップにとって重要なことだしあ、僕たちはこの一貫性を維持していく必要がある」

6位:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)

「6位は僕たちにとって素晴らしい結果だし、非常に価値ある結果だ。スタートとレース後半で上位のクルマが何台かいなくなるラッキーな日だったし、僕たちがそこから利益を得たのは明らかだ。同時に僕たちは良い仕事をするために全てのチャンスでそこにいたし、スタッフは2回目のピットストップでザウバーを抜くために素晴らしい仕事をしてくれた。クルマをとても快適に感じているけど、まだ直近のライバルにキャッチアップするためにやらなければならない仕事がある」

7位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)

「なんと良いレースだろう。とても満足しているよ! スタートはちょっとカオスだった。なんとか順位を上げることができたけど、事故を避けるためにターン2でコースオフしなければならなかった...それによってゲインしていたポジションを失ってしまったけど、僕たちは9番手だったし、それ以降はリカバリーするためにフルアタックでレースをした。とにかく頑張って、12番手からスタートして7位でフィニッシュできた。素晴らしい結果だ! 今日は本当に楽しかった。僕たちは常に前のクルマよりも速かったし、決してミラーを見ることはなかったからね。ファンからの大きなサポートも素晴らしかった。それを感じていたよ! 全文の時間でプッシュしていたし、前にいるクルマを抜くためにコース上とピットレーンの両方で様々な方法を試し、非常に完全なレース週末を過ごすことができた。レース終了後のインラップでグランドスタンドを見上げて彼らの熱狂と僕への応援を見たときは素晴らしい気分だった。みんなの素晴らしいサポートに感謝したい。感謝と言えば、ピットストップのスタッフ全員のことを特記して、祝福する必要がある。彼らは今年、ピットストップを改善しているし、今日のレースではそれが鍵を握った。今、きっちりと彼らに感謝っするためにガレージにサプライズを用意している。おいしいスペイン産のハムとビールを一緒に楽しもう! 全員がそれに値するよね!」

8位:パスカル・ウェーレイン (ザウバー)

「今日は僕にとってとても良いレースだった。クルマのパフォーマンスには本当に満足している。レースの最後まで1ストップ戦略を働かせることができたこともね。プラクティスセッションの後はこのような結果を予想することができなかった。今回のレースをポイント圏内でフィニッシュできたことは驚くほどいい気分だ。チーム全体に感謝したい。全員が週末全体を通して素晴らしい仕事をしてくれた。クルマにはさらにアップデートが入るのでモナコでも前進できると思うし、このような結果を繰り返すことができることを願っている」

9位:ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)

「今日はポイント圏内でフィニッシュできてとても嬉しいし、自分とエンジニアのことを誇りに思っているよ! 昨日は難しい一日だったけど、僕たちは諦めなかったし、素晴らしい戦略を採って最後尾から9位でフィニッシュしたんだ! もちろん、昨日何が起こったのか分析して把握する必要がある。もうあのように予選セッションを制限している余裕はないからね。でも、今日のレースは楽しかった。通常はオーバーテイクが簡単ではないサーキットで多くのクルマをオーバーテイクできたし、レースの全てのラップを本当に楽しむことができた。とても嬉しいよ。タフな週末の後、このポイントは大歓迎だ! みんな、ありがとう!」

10位:ロマン・グロージャン (ハース)

「まぁ、1ポイントを獲得できたのはチームにとって良いことだけど、ケビンがパンクによって9位を失ったのは残念だ。良いスタートを切った後、ターン1とターン2で多くのクルマがスピンしていた。彼らを避けるために人工芝に出なければならなかった。あれがなければ、ヒュルケンベルグの次か、彼の前にいられたと思うし、レースは違っていただろう。ソフトタイヤではペースがあったけど、常にトラフィックのなかにいた。ミディアムタイヤは働かせるのに本当に苦労した。僕たちにやれる仕事はたくさんある。今日は昨日よりもクルマに満足できたけど、良い結果を出せるようにまだ懸命に作業していかなければならない」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1スペインGP