レクサス LC
レクサスは、ラグジュアリークーペLCを全国のレクサス店を通じて3月16日に発売した。新型LCの価格は13,000,000円~14,500,000円(消費税込み)となる。

LCは、お客様に驚きと感動を提供するライフスタイルブランドとしての進化を目指すLEXUSが、その変革の象徴として生み出したフラッグシップクーペである。

今後のLEXUS FRラインアップに展開されるGA-Lプラットフォームやマルチステージハイブリッドシステム、Direct Shift-10ATなど、最先端技術の採用に加え、徹底的な作り込みによって、独創的なデザインや、すっきりと奥深い走りを実現。運転する喜びを提供し、ユーザーのライフスタイルをより豊かにするクルマとなることを目指して開発された。

レクサス LCの主な特長

コンセプトカーLF-LCのデザインイメージをモチーフとした唯一無二のデザイン
2012年にデトロイトモーターショーで発表したコンセプトカーLF-LCの革新的なデザインイメージをモチーフに、新開発プラットフォームによる骨格を活かすことで、走行性能とデザインが調和した独創的なデザインへと昇華させた。

GA-Lプラットフォームを活かし、走りのイメージを具現化したエクステリア
低重心かつ低い全高とワイドな全幅でアグレッシブなスタンスを実現し、四隅のタイヤを強調するフェンダーが張り出した、抑揚ある立体構成でクーペとしての機敏さを表現。さらに、各部位の表面は艶やかな曲面とシャープなラインで構成され、ラグジュアリークーペにふさわしいエレガントさを強調している。フロントは、下端からボンネットフードへと続く流れを強調し、ボディと一体化させ躍動感を高めたスピンドルグリルを中心に、新開発の超小型3連LEDヘッドランプユニットと、L字型に発光するLEDクリアランスランプ(デイライト機能付)を配置することで、精悍かつエレガントな表情を演出。リヤは、中央部にフロントからの流れを受けたスピンドル形状のテーマを採用。テールランプ外側から縦下方向に伸びたターンシグナルランプや、マフラーディフューザー左右下端の配置と合わせ、重心の低さとワイド感を強調。外板色は高彩度なイエローの発色を実現し、スポーティイメージを際立たせる新規開発色ネープルスイエローコントラストレイヤリングほか、全11色を設定。
Lexuc LC
ドライビングプレジャーと快適性が融合したインテリア
ドライビングの高揚感を演出するコックピット空間と、乗員を包み込むおもてなしの助手席側空間を融合し、艶やかさと先進的な機能性とを兼ね備えた独自のラグジュアリー性を表現。コックピットは、ドライバーとクルマの一体感を醸成するドライビングポジションとした。また、ペダルやスイッチ類の配置、ステアリング傾角、シートのホールド性など、徹底した走り込みに基づく細部にこだわったレイアウトを実現。さらに運転時の操作が心地よく感じられ、所作が美しく見えるようなデザインとした。ステアリングホイールは、握る位置に合わせて断面形状を緻密に変化させ、手にしっくりと馴染むよう配慮したほか、パドルシフトにはマグネシウム素材を使用し操作性と高い質感による、ドライビングプレジャーの高まりを演出。また、シフトレバーはエレクトロシフトマチック採用によるすっきりとした操作感やフィット感を作りこんだ。助手席は、人を包み込みながら、車両前方へ視覚的に広がりを感じさせる空間づくりを目指した。開放的なガラスパノラマルーフのほか、表皮にレザーやアルカンターラ®を採用し、触って感じる素材感や使うたびに深まる心地良さを、LEXUS独自の感性とクラフトマンシップによる繊細で高品質なモノづくりで実現。シートはホールド性や着座時の圧力分散を追求。セミアニリン本革シートはホールド性と斬新なデザイン両立のため、シートのメイン部とサイド部を分割したレイヤー構造を採用。また、アルカンターラ®スポーツシートは、より高いホールド性を実現するため、表皮一体発泡工法を採用。いずれのシートもスポーツ走行からクルージングまで、あらゆる走行シーンで楽しく快適なドライビングを提供。内装色は、新規開発色のオーカー・ブリージーブルーを含めた全4色を設定。
レクサス LC インテリア
新開発GA-Lプラットフォームの採用による「より鋭く、より優雅」な走りの実現
LEXUS FRラインアップの基礎となる新開発GA-Lプラットフォームを採用。慣性諸元の作りこみやボディの高剛性・軽量化に徹底的にこだわり、FR車が持つ本質的な魅力である優れた走りとデザインの実現に大きく寄与している。

原点に立ち返った基本性能の追求
正確ですっきりとしたステアリングフィールを実現するため、フロントミッドシップレイアウトを採用し、エンジンなどの重量物を車両中心近くに配置。さらに軽量のCFRPやアルミ部材の積極的な採用で、重心高を下げるとともに、慣性モーメントを低減し、優れた慣性諸元を追求。回頭性に優れた素直なハンドリングを実現している。ボディは高い剛性を確保することに加え、走行中のボディへの力の入力や変形特性にも着目し、フレーム全体のねじれ特性を均一化。ドライバーの思い通りにラインをトレースする優れた旋回性能に寄与している。フロント・リヤともに新開発サスペンションを採用。フロントのハイマウントマルチリンクサスペンションは、運転操作や路面からの入力に対し、より細かな動きをコントロールできるダブルジョイント式上下4本アーム構造を採用し、高い応答性を実現。さらにアーム配置の最適化で、21インチタイヤ装着や低いフード高の実現にも寄与。リヤのマルチリンクサスペンションも、フロントと同様にジオメトリーの最適化や摩擦低減により、優れた安定性と乗り心地を実現している。タイヤは、20インチ・21インチを設定。万が一のパンク時にも一定距離の走行が可能なランフラットタイヤとし、スペアタイヤが不要になったことによる軽量化に加え、クーペらしいスタイリングの実現にも寄与。また、タイヤの剛性を最適化することで、従来のランフラットタイヤと比較して乗り心地を向上させている。“S package”は標準装備のレクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム(LDH)に新たにトルセンLSDを組み合わせ、旋回中の加速性能を向上。また、ダイナミックリヤステアリング(DRS)の制御を進化させたアンダーステア/オーバーステア制御や、VGRS、アクティブリヤスポイラーなどの先進技術を積極的に採用し、クルマを操る愉しさと安全性を高次元で両立。
LC
世界初マルチステージハイブリッドシステムをはじめとする先進技術の採用
ハイブリッドのイメージを刷新する世界初のマルチステージハイブリッドシステムやDirect Shift-10ATなど、心地よいリズムとエンジンサウンドで、走る愉しさを創りだす最新のパワートレーンを採用。

走りでハイブリッドのイメージを刷新するマルチステージハイブリッドシステム
マルチステージハイブリッドシステムは、LEXUSのハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた世界初の機構。高回転化したV型6気筒3.5Lエンジンと走行用モーター両方の出力を制御することで、低速から力強い駆動力を生み出しパワフルな走りを実現。加えて、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大することで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立した。10段の変速制御で、あらゆる走行シーンにおいて、ドライバーの意図に忠実なエンジン回転数の変化や応答性の良いモーターアシストを可能とし、アクセル操作に連動したダイレクトな加速フィーリングを実現。エンジン回転と加速感がマッチした、ダイナミックな走りを生み出す新しいハイブリッドシステムとした。ドライバーの運転意図を読み取り、最適なギヤを選択する先進のDMI制御を採用。ワインディング走行ではギヤ段をロー側に変速、あるいはブレーキング時には積極的にダウンシフトし、アグレッシブなスポーツ走行では、バッテリーからの出力アシストを行い、トルク感あふれる走りを実現。ドライブモードセレクトによる運転特性の切り替えと合わせ、ドライビングの愉しさを提供する。

パワフルでリズミカルな加速を実現するV8 5.0LエンジンとDirect Shift-10AT
LEXUSのハイパフォーマンスエンジンとして実績のあるV8 5.0L 2UR-GSEエンジンを採用。自然吸気エンジンに求められる優れたレスポンスと躍動的なエンジンサウンドを実現するとともに、直噴機構D-4Sやアトキンソンサイクル化などにより、燃費性能も確保している。エンジンサウンドは、「天使の咆哮」と呼ばれたLFAのスポーティかつ高揚感あるサウンドテイストを継承。エンジン吸気脈動を利用したサウンドジェネレーターと、排気切りかえバルブにより、クルージング時の静粛性と加速時の迫力あるサウンドを両立させている。新開発Direct Shift-10ATは、シフトチェンジの際の心地良いフィードバックと、切れ味の良い変速を実現したほか、構成部品のアルミ化による大幅な軽量化と部品の小型化を実施。また、アクセルやブレーキ、車両のG(重力加速度)から、ドライバーの意図を読み取り、最適なギヤを選択する新制御も採用。

快適なドライビングを提供する先進技術の数々
オーディオ、サウンドシステムは、補正をかけない状態で音質を高めるため、機器の基本性能向上に加え、搭載位置も徹底的に検証。また、ボディ骨格から音響空間を設計し、機器で測定できない領域まで徹底的にこだわり、運転の愉しさを際立たせるサウンドを実現している。さらにオプション設定のマークレビンソンリファレンスサラウンドサウンドシステムは、圧縮音声をリアルタイムに分析し、音質を向上させるクラリファイTMテクノロジーにより、自然なサウンドを提供する。オートエアコンと連動して、シートヒーター、シートベンチレーションおよびステアリングヒーターを統合制御するレクサスクライメイトコンシェルジュや、スクロールやピンチ操作による画面の拡大を可能とし、操作性を向上させた新型リモートタッチを採用。さらにLFAの意匠・機構を受け継ぐ可動式メーターを採用し、先進的でスポーティなコックピット空間としている。

予防安全パッケージLexus Safety System +を始めとする先進安全技術
先進予防安全パッケージLexus Safety System +を全車標準装備。歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンキーピングアシスト」(LKA)、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」(AHB)、そして設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」をパッケージ化。高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能にしている。エンジンフードを4つの支点でポップアップさせる4点式ポップアップフードをLEXUS初採用。低いフードのデザインと万が一の衝突時における歩行者保護性能を両立している。

匠の技と最先端の生産技術を駆使したものづくり
LCの生産ラインは、従来の車両工場とは大きく異なる設計とし、LEXUSが誇る匠の技術を発揮できる環境を創りだしている。

元町工場LC専用組立ライン
元町工場に、LC専用の組立ラインを新たに設置。床面や天井を白一色とし、より作業のしやすい環境を整備。また、品質確保のため、一人ひとりの作業工程をタブレット端末で確認するなど、最先端の生産システムを導入している。

最新の生産技術と匠のものづくり
LFAで開発したCFRP製造技術RTM(樹脂注入成形法)をさらに進化させ、LCへのCFRPルーフ採用を実現したほか、異種材同士を締結するセルフピアッシングリベットを採用し、アルミダイキャストサスペンションタワーの採用を可能とした。また、インテリアの表皮巻きやステッチはすべて手作業で仕上げるなど、LCが目標としたデザイン・走行性能の実現にはLEXUSの生産技術や匠の技が大きく貢献している。

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カテゴリー: F1 / 自動車ニュース