ホンダ、シビックタイプRがニュルでFFモデルの最速ラップタイムを記録
ホンダは、ドイツのニュルブルクリンク北コースでシビックタイプR(CIVIC TYPE R )」の性能評価のための走行テストを行い、FFモデルで最速となる、7分44秒881のラップタイムを記録した。これにより、フルモデルチェンジをしたシビック・タイプRの運動性能が先代モデルと比較し、さらに向上したことを証明した。

シビックタイプRは、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」を両立した究極のピュアスポーツ性能を目指し開発された。

昨年までWTCRに参戦していたネストール・ジロラミがドライバーを務めた。ジロラミはニュル開催のWTCRでCIVIC TYPE Rをドライブし、19年に優勝、20-21年はPPを獲得した。ホンダとジロラミ選手の想い出の地にて新たな記録達成となった。

最速ラップタイムを支えた主な技術
・先代モデルの2.0L VTEC TURBOエンジンをベースに、ターボチャージャーの刷新などにより最高出力243kW、最大トルク420N・mに向上
・フロントグリル開口面積拡大や、ラジエーターの有効開口面積の拡大などにより、冷却性能及び排熱・空力性能を向上
・フロントとリアともに、細部の形状にこだわったデザインにより効果的にダウンフォースを向上させ、限界走行時における安定性を実現
・先代から採用している2ピースディスクブレーキシステムのマスターパワーの特性を変更し、低速から高速までのさらなるブレーキのコントロール性を追求。また、ブレーキへの導風効率を高めたことで、クローズドコースでの連続走行時におけるブレーキ温度の上昇を低減し、安定したブレーキ効力と耐フェード性を実現
・CIVIC TYPE Rに標準装着のMICHELIN PILOT SPORT 4 S(ミシュラン パイロット スポーツ フォー エス)の開発ノウハウを生かし、ミシュランとMICHELIN PILOT SPORT CUP 2 CONNECT(ミシュラン パイロット スポーツ カップ ツー コネクト)を共同開発。サーキット走行性能をより引き出し、ドライグリップ性能を向上させるとともに、バランスのよいハンドリングを実現

シビック TYPE R 開発責任者 柿沼秀樹
~世界中のシビック TYPE Rファンの皆様へ~
シビック TYPE R は、“Ultimate SPORT 2.0” をコンセプトに据え、己を超えるクルマづくりでTYPE Rにしかない 「本質」の価値と、心に響く「官能」を磨き上げた、究極のFFスポーツを目指し開発しました。2022年9月の日本での発売を皮切りに、私たちの想像を遥かに超える驚きと喜びの声を、世界中の皆様から数多くいただく中で、もう一つ、私たちが果たさなければならない使命がありました。それは、“ニュルブルクリンクFF最速”を成し遂げることです。先代シビック TYPE Rから6年の時を超え、私達がTYPE Rにかけた想いと進化の先に到達した新次元。ついにその称号を世界中のTYPE Rファンの皆様にお渡しすることが叶いました。すでにお乗りいただいている方から、これからオーナーになられる方まで、私達とともにその誇りを胸にしながらTYPE Rを愛し、そして満喫していただけることを心より願っています。



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カテゴリー: F1 / 自動車ニュース