キャデラックF1 セルジオ・ペレス面接の舞台裏をCEOが明かす
キャデラックF1チームのCEOであるダン・タウリスは、セルジオ・ペレスとの面接の舞台裏を明かした。この面接が、同選手の起用決定につながったという。F1の11番目のチームとなるキャデラックF1は先日、2026年シーズンのドライバーラインナップとして、ペレスとバルテリ・ボッタスを発表した。

キャデラックF1は候補者の絞り込みに時間をかけており、当初はベテランドライバーと若手を組み合わせることを望んでいたとされる。そのため2025年シーズンを通じて徹底的な面接を実施し、最終的にペレスとボッタスを獲得するに至った。

2011年にF1デビューを果たしたメキシコ人ドライバーのペレスは、これまでザウバー、フォースインディア/レーシングポイント、そしてレッドブルと渡り歩き、2024年末にミルトンキーンズ拠点のチームを離れていた。

タウリスによれば、ペレスはその豊富な知識と経験でチームを感銘させ、若手起用の構想を撤回させたという。Sky Sports F1に対し、35歳のペレスに投げかけられた質問について、タウリスはRacingNews365の引用としてこう語った。

「レースをまたしたいのか? 彼はキャリアのどこにいるのか? 抱負は何か? このプロジェクトにワクワクしているのか? 彼が目指しているものは何か? 彼のキャリアにおいてまだ証明すべきことは何か?」

タウリスは、ペレスが面接で完璧な受け答えを見せ、そのF1経験と知識を示したと明かした。

「その面接を通して、チェコの経験が本当に伝わってきた。彼は完璧に面接をこなした。我々は彼の候補としての可能性に非常にワクワクしたよ」

「おそらくそれ以前は、若手を考えていたのかもしれない。しかし彼は素晴らしかった。経験というものは、まだF1シートに座ったことのない者との差をはっきりとつけ始めるんだ」

キャデラックF1チームは先月末に2026年のドライバーラインナップを発表。タウリスはペレスとボッタスの加入について「アメリカ・モータースポーツの新たな大胆な章の始まり」と表現した。

「ボッタスとチェコは、才能、成熟、そしてドライブの完璧なバランスをもたらしてくれる。彼らは単なる実績あるレーサーではなく、築き上げる者であり、協力者であり、プロフェッショナルだ。我々がキャデラックF1チームとして何を体現するのかを定義する手助けをしてくれるだろう。この瞬間は単なるラインナップ発表以上の意味を持つ。これはアメリカ・モータースポーツの新たな大胆な章の始まりなんだ」

セルジオ・ペレスも次のように語った。

「キャデラックF1チームに加入することは、僕のキャリアにとって信じられないほどエキサイティングな新しい章だ。最初の会話から、このプロジェクトの情熱と決意を感じ取ることができた。こうしたチームを一から築き上げ、やがては最前線で戦うチームへと発展させる一員となることは大きな名誉だ。キャデラックはアメリカ・モータースポーツにおける伝説的な名前であり、そんな素晴らしい企業をF1に迎える手助けをするのは大きな責任だと感じている。そしてその責任をしっかり担える自信がある」

「この野心的で意味深いプロジェクトの最初から関われることを誇りに思う。非常にダイナミックなラインナップの一員となれることを本当に嬉しく思うし、一緒にこのチームを真のコンテンダー、“アメリカ大陸のチーム”に育て上げることができると信じている。我々は大陸全体からのサポートを当てにしている。そして皆に誇りに思ってもらいたい」

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カテゴリー: F1 / キャデラックF1チーム / セルジオ・ペレス