ジェンソン・バトン、角田裕毅に苦言 「F1に残りたいなら感情を抑える必要がある」
元F1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、F1スペインGPの予選Q1で敗退して無線やセッション後の取材で不満を爆発させた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)に苦言。F1でやっていきたいのであれば、公の場で感情をコントロールできるようにしなけれならないと語った。

角田裕毅は、キミ・ライコネンとともに、F1スペインGPのQ1でノックアウトとなった5人のなかで最も意外なドライバーの一人だった。

最後のアタックでは、コースオフするミスもあり、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)に0.007秒上回られて16番手で予選を終えた。

3日前に21歳になった角田裕毅は、無線で『I can't f***ing believe this car!』とピー音交じりの不満をぶつけ、レースエンジニアになだめられた。

また、Sky Sports F1 に対して「反対のことを試みても、チームメイトとは常に異なるフィードバックになります。同じマシンなのかちょっと疑問符がありますもちろん、同じマシンですが、マシンの性格が違いすぎます」と自分よりも0.4秒近く速かったピエール・ガスリーを例に挙げ、チーム批判ともとれる発言をしていた。

感情が昂っての発言であることは理解できるが、チームやマシンへの批判が良い影響を与えないのは確かだ。現アルピーヌF1のフェルナンド・アロンソは、同じような批判的な発言でチームに敵をつくった。特にマクラーレン・ホンダ時代の『GP2エンジン』というホンダ批判は印象を最悪なものにし“扱いにくいドライバー”というイメージを作った。それでもアロンソは2回のF1ワールドチャンピオンであり、まだ4戦目の角田裕毅とは異なる。

角田裕毅の予選後のリアクションを見た2009年のF1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、角田裕毅はアルファタウリ・ホンダF1のチーム代表であるフランツ・トストと密室で問題に取り組むべきだと感じていると語った。

「彼は少し怒りを抑えなければならないと思う」とジェンソン・バトンは語った。

「チームはあんな風に話されることを好まない。彼は、F1にとどまりたいのであれば、それをコントロールする必要がある」

「フランツに対しては特にね。あのようにマシンやチームについて話してはならない。自分を取り戻し、チームメイトと何が違うのかに目を向けて、チームと話し合う必要がある。公の場ではなくね」

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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン / ホンダF1 / 角田裕毅